こんにちは、アーチビブログです。
オートバイが登場する映画をたまに紹介している私ですが、今回、「キリン」をUPしようと思ったら、紹介したいシーンが多くてまとめるのが難しい映画だと気づきました。
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この映画は、バイクが好きな人や空冷ポルシェが好きな人が楽しめて、そうでない人には響かない映画かもしれませんね。
登場するバイクとクルマを中心に紹介してみたいと思います。
目次
<あらすじ>
ジャズが流れるバーで一人飲むサラリーマン(バイク仲間からキリンと呼ばれる男)。
そこへ少し酔った女トモミが近づき、二人はそのまま男のマンションへ流れ込み一夜を共にする。
若い女との一夜がそうさせたのか、バイク屋へ立ち寄ったキリンはスピード狂の若者のごとく最高のパワーを秘めたバイク(ハヤブサ)をテイスティング。
走り屋の本性が一瞬にして立ち上り、リアタイヤを激しく摩耗させた。バイク屋に戻ったキリンは、そこでかつて彼が事故に遭って廃車にしたはずのバイク=カタナと再会する。
原作に忠実なところもあればアレンジもあり、現代のバイクも織り込んだストーリーなので、バイクの紹介をしながら進めて行くと致しましょう。
<Kawasaki GPZ900R vs ポルシェ911S>
物語は、原作と同じくチョースケの「GPZ900R Ninja」と「ポルシェ911」のバトルシーンから始まります。
キリンが追うポルシェというクルマを知りたくて疾走るチョースケです。
<BMW R100>
トモミと一夜を共にした翌朝、二カ月ぶりにR100に火を入れ暖気するキリン。
R100というバイクは素晴らしいバイクではあるが、38歳という年齢になった自分にとってそれでいいのか・・・と、やり残したことへの葛藤を感じさせます。
<SUZUKI GSX1300R ハヤブサ>
馴染みのバイク屋へ立ち寄ったキリンは、ハヤブサを目にして、ハヤブサを借り出します。
現代のメガスポーツバイク。
嫌いではないが、あの肌触りがないと感じます。
オヤジ「スピードの事なんて、もうどうだっていいじゃねえかよ!いつまで経ってもお前だけは昔のまんま!」
キリン「所詮お前はバイク屋なんだよ。バイク乗りじゃねえんだよ。向こう側に行っちまったただの中年なんだよ。俺は、この4年間は死んでたも同じさ。でもな、やっとその切っ掛けらしきものを掴んだんだよ。」
<GSX1100S カタナ>
バイク屋を去ろうとした時、シートを被ったバイクを目にし、かつて自分が事故に遭い廃車にしたはずのバイクであるカタナだと気付きます。
オヤジ「俺だってこだわっていない訳じゃない。お前に言われてもこいつは捨てられなかった・・・。」
<ニンジャ vs カタナ>
チョースケ「キリンさんよぉ!カタナ復活したみてえだけど、あの古いポルシェってやつはそんなに速えのかよ?似たようなの何台か追い回してみたけど、どれもクズばっかだ!俺のフルチューンニンジャとは比べもんになんねぇなぁ!あんたはどうしてあの古いポルシェを追うんだよ?カタナ、色々と弄ったみたいだけど、反対にあんたちょっと遅くなったな。」
キリン「誰に聞いたか知んないけどな、デカ尻女(ポルシェ)は俺の問題なんだよ!」
キリンを挑発する若き飛ばし屋チョースケとの走行中、突然遭遇したポルシェと峠バトルになり、チョースケは事故ってしまいます。
<SUZUKI GSX-R1000>
事故で廃車となったニンジャの代わりにチョースケが選んだバイクが「GSX-R1000」です。
チョースケ「こいつなら、ポルシェもあんたも敵じゃねぇだろ!どうよ!今から首都高一周で勝負ってえのは?」
キリン「頼もしい限りだな!」
「高性能車で勝ったとしても意味が無い。」という事に気付かない、「ぼうや」と呼ばれていた頃のチョースケです。
<ポルシェ911S>
キリンは、会社の取引先の橋本のポルシェがチョースケを事故に追いやったデカ尻女と同じナンバーだと気付きます。
キリン「ポルシェですよね さぞかし速いんでしょうね。」
橋本「いやあ!あれはもう20年以上前のクラシックカーみたいなものですから。クルマ、お詳しいんですか?」
キリン「いや・・・。僕は四輪の方はまったく。いい年をしていまだに2輪には乗るんですけどね。」
橋本「最近のバイクは速いですよね。」
キリン「橋本さん!僕のバイクも20年以上前のものなんですよ。」
橋本「ほう。それは趣味が似てますね。」
キリン「最新のもいいんですがね。」
橋本「私も現行型の水冷のポルシェターボを先月まで持っていたんですが、結局こっちばかり乗ってしまうので手放しましたよ。ポルシェは最新が最良。そういうんですが、やはりこの年代のポルシェが一番主張のようなものがあるんですよ。」
キリン「どちらが速いんでしょうね? この白いポルシェと僕の古いバイク。どちらが速いんでしょうね?」
橋本「御冗談を!いくらなんでもバイクにはかないませんよ!でも、浜松までならポルシェの方が速いでしょうねぇ。」
<SUSUKI GSX1100S カタナ 赤銀>
キリンが求める速さとは何か?を理解できないチョースケは、マン島レースを制した唯一の日本人である立花から、「スピードが何キロ出たとか何秒で疾走れたとか、そんなものは対外的な速さの目安でしかない。そんなものは何の意味もない。若いの!そこそこ運転が上手いからといって有頂天になっちゃいかん。内に向かうスピードとはな、むき身の身体が恐怖を覚えたその先にあるもんだ。それを知る事ができるのは、ライダーだけが辿り着ける特権だ。これに乗って行きなさい。」
と、GSX-R1000と引き換えで、多数所有するバイクの中から、赤銀のカタナに乗って行くように促される。
<キリン カタナ vs 橋本 ポルシェ911S>
もしも人生の折り返し地点があるというのなら今がその時で、そこを全速力で曲がればいいけれど、一番なくてはならないものをまだ手に入れていない。
それが、デカ尻女との決着。
誰でもポルシェを速く走らせられるわけではないと、本物のポルシェ乗りである橋本にバトルを申し込んだキリン。
実は橋本も、我が物顔でチョコチョコと走り回るバイクが嫌いであり交渉が成立する。
キリンは、過去にデカ尻女に敗れた時と同じ条件を求めて、チューンナップされたカタナをフルノーマルに戻します。
話は少し逸れますが。
スタート地点に現れた橋本に「その恰好では私と似たような齢だとは思えませんねぇ。」と言われます。
ちなみに原作では「ははっ!そのカッコウでは、とても私より年上とは見えませんなぁ。」です。
メットを被っている限りは年齢不詳って、ライダーの特権ですよね!(笑)
<HONDA CB1100R>
そしていよいよバトルスタートです。
「これがラストランだ POINT OF NO-RETURN!だ。」
チョースケが休憩していたパーキングエリアに、CB1100Rのモヒが登場します。
背中のエンブレムが素敵です。
「BARN STORM TROOPS」「曲技旅団突撃隊」
<チョースケ カタナ モヒ CB1100R 参戦>
本線を疾走るキリンとポルシェを見たチョースケは、直ぐに発車し、モヒも「面白しろそう」と追走します。
チョースケ「何なんだよこいつは!まともに疾走らねえじゃねえか!こいつがカタナなのか!」
<ポルシェ911S vs CB1100R>
危険な追い抜きを仕掛けたモヒの横に並んだ橋本は、モヒの腕をつかむ。
橋本「クソガキぃ!こいつのブレーキがなかったら!」
モヒ「ふう!おっかねぇ!」
<チョースケ リタイヤ>
チョースケ「180キロあたりでブレてくる。ハンドルを絞り込めば車体が振れるし車体を絞ればハンドルに出る。直線もブレが止まらない。キリンの刀はブレないのかよ!くそっ!まったく、俺とカナタじゃついて行けない!」
これは、原作によると、運転者本人の許容範囲の問題。意識の問題という事です。
つまり、キリンは振られていても「振れないね!」と言い切る性格です。
<モヒ リタイヤ>
モヒ「こいつには大金をぶっこんで仕立ててあるのさ!見てなって!こいつの1万回転からの吹け上がりを!へへっ!ブッチギリだな!」
その時、CB1100Rからオイルが噴き出す!
モヒ「カタナのとっつぁんの後ろは危ないよ!ずっとブレッぱなしじゃねえかよ!カタナのとっつぁん!負けんなよっ!」
<キリン リタイヤ>
つっ疾走っていたキリン。
潮の香りがした辺りでギアが抜けます。
そして、海へ!
橋本「やりやがった!」
バイクが好きだ。
それだけでよかった。
初めて友達がアスファルトに沈んでいった夜。
動かない奴は、今までの自分の行動を否定するかのように動かなかった。
自分が手に入れるべきと感じたものの意味や姿形は今でも分からない。
ただ・・・最高に気持ちいい瞬間だったことは確かだ・・・。
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奴は本気で勝つつもりだったのだろうか。
911ターボならもっと楽に勝てただろうに・・・
しかし、トップスピードに追い付くには東名は余りにもクルマが多かった。
デカ尻女とはよく言ったもんだ。
ターボでないことで自尊心は守られた・・・・・とりあえず
怪我が癒え、気持ちが吹っ切れたキリンはトモミをツーリングに誘います。
キリン「ツーリングに行こう、北海道に。俺の39回目の夏が来るんだ。」
トモミ「私にはまだまだ24回目。」
キリン「何回目でもいい。また夏が来るんだ。」
エンディング曲は懐かしい「東京ララバイ」です。
青山テルマさんが歌ってます。
良いですよぉ~♪
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オートバイに関わる人生って人それぞれですが、キリンの様にスリリングな生き方ってのはとても真似できませんよね。
憧れでもあるんですけどね。
以上、映画「キリン」の紹介でした。
それではまたっ♪
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