渋滞中に自分の車の横を通り抜けるオートバイに遭遇すると羨ましいと思うのは私がライダーだからでしょうか。
しかし、二輪に興味がないドライバーにしてみれば気に障る行為に映る場合もあります。
では、オートバイや自転車の「すり抜け行為」って違反なのでしょうか?
私の場合、マスツーリング時は仲間との集団を乱さないように車列に従って停止しますが、ソロツーリング時はバイクの利点だと思ってすり抜けをすることが結構あります。
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目次
バイクのすり抜け行為は違反なの?
下のイラストで説明します。
ⓐは原付バイクで最初から左寄りを走行していての停止で、ⓒは車の車列に従っての停止だから、どちらも問題なしです。
しかし、ⓑは車の間をすり抜けて停止線まで移動しているので、「違反じゃないの?」と思うドライバーもあると思います。
基本的には違反ではない
この様なすり抜け行為は違反なのか?と言えば、渋滞時や信号待ちなどで車が停止している時のすり抜けは基本的には問題ないのだそうです。
各車が走行中のすり抜けについても違反の対象にはならないけれど、危険度を考えると避けるべきであり、危険なすり抜け行為を警察が確認した場合は妨害(あおり)運転に問われる場合もあります。
センターラインの違いで違反になるケース
上記イラストⓑのバイクは白色破線の交差点なので問題ありません。
しかし、片側3車線以上の道路では、交差点近くのラインが黄色実線の場合があるのでライン上走行はギリ大丈夫ですが、黄色実線をはみ出すと違反になります。
センターラインの種類については下の画像をクリックしたページで説明しております。
追い越しと追い抜きの違いから考える
車線を変更して追い越すのが「追い越し」で、車線を変更せずに追い抜くのが「追い抜き」です。
上記イラストはセンターラインが白色破線なのでどちらも問題なしですが、下記イラストの様にセンターラインが黄色実線の場合、センターラインをはみ出す追い越しは違反で、センターライン内での追い抜きは違反になりません。
バイクの場合、センターラインをオーバーせずに追い抜きが可能な場合があるので、渋滞道路でのすり抜けもラインの色に注意して進めば法的には問題ないということになります。
すり抜けを推奨している訳ではありませんからね!
余談で高速道路での追い越しと追い抜き
余談ですが、高速道路や自動車専用道の片側2車線以上道路の場合、右側車線が追い越し車線なので左側車線からの「追い越し」は違反になります。
しかし、左側車線の流れのまま右側車線の車を「追い抜く」場合は違反にならないので、例えば右側車線に居座る遅い車と遭遇した場合の対処法となります。
二輪車専用停止線について
以前は二輪車専用の停止線が多かったのですが近年は減少傾向です。
大型車が左折する際、内輪差での二輪車巻き込み防止の為に設置されているのが二輪車専用停止線です。
これを知っているライダーは交差点の前に出ようとする訳で、それが常態化してすり抜けライダーが増えるんですね。
私もこの思考でしたからね!
この様な考えのライダーが増えた結果、四輪との接触事故が増えたので、二輪車専用停止線は減少傾向にあるという訳です。
片側一車線道路でのすり抜け
片側一車線道路で渋滞している時、停止している車の横をバイクですり抜けるとしたら、バイクのあなたは左右のどちらからすり抜けますか?
これね、渋滞中の車の左側をすり抜けて追い越す行為は原則として禁止されているから右側からが正解となります。
しかし、停止しているバイクの右横に並んでくる車もあるので、死角を避けるために場合によっては左側から前方まで出る方が良いこともあります。
こういうシチュエーションの際の私は身振り手振りで挨拶をして、ドライバーさんの心証を良くすることを心がけています。
実際に遭遇した例
男性2台と女性1台のいずれも大型バイクでマスツーリング中のグループがいて、片側一車線道路の赤信号で停止中の車列を横目に男性2台が右側からすり抜けて行き、追随していた女性が前方に出る前に信号が青に変わり対向車とニアミスという場面に遭遇したことがあります。
ちなみに、私は4台でのマスツーリング中で車列に従って停止していました。
どちらのグループが正しいかと言えば、間違いなく私のグループだと思います。
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まとめ
結局ね、すり抜け行為は危険なので安全のためにも避けるべきなのですが、夏の渋滞で車列に従っての停止は熱地獄であり、できるだけ風を受けたい気持ちも十分に理解できますので、ライダーの皆様、無茶をしない範囲で安全に走行するってことで行こうではありませんかっ!
それではまたっ♪
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