こんにちは、アーチビブログです。
あなたは、バイクで事故を起こしたことがありますか?
私は幸いなことに大事に至る事故を起こしたことはありませんが、今回は「YAMAHA RZ250」というバイクが大好きだった友人が事故でバイク人生を降りたお話しです。
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目次
1、YAMAHA RZ250
1980年当時、排気ガス規制の問題で各メーカーは2サイクルエンジンから4サイクルエンジンへ移行していた頃、ヤマハは2サイクルバイクの集大成として、市販レーサー「TZ250」と同様のエンジンレイアウトである水冷並列2気筒エンジンの「RZ250」を発売しました。
(1)400ccを凌駕する250cc
それまでの250ccバイクは、400ccの車体に250ccエンジンを積んだお下がり的モデルが多かったのですが、このRZは400ccの性能を凌ぐバイクとして大ヒットします。
その頃、400ccで大ヒットしていた「Kawasaki Z400FX」との諸元比較を次項に載せておりますが、パワーウエイトレシオの差から「RZ250」が「とんでもない性能の250ccバイク」だったことが想像できます。
車重を馬力で割ることで、1馬力で何kgのものを動かさなければならないか?を表した数値です。この数値が小さいほど運動性能に優れます。
(2)RZ250 vs Z400FX
諸元 | YAMAHA RZ250 | Kawasaki Z400FX |
---|---|---|
全長(mm) | 2080 | 2100 |
全幅(mm) | 740 | 795 |
全高(mm) | 1085 | 1155 |
車両重量(kg) | 139 | 208 |
エンジン冷却 | 水冷 | 空冷 |
エンジンサイクル | 2サイクル | 4サイクル |
気筒数 | 並列2気筒 | 並列4気筒 |
排気量(cc) | 247 | 399 |
最高出力 | 35ps/8000rpm | 43ps/9500rpm |
最大トルク | 3.0kgf・m/8000rpm | 3.5kgf・m/7500rpm |
パワーウエイトレシオ | 3.97kg/ps | 4.84kg/ps |
新車当時の価格 | 354,000円 | 385,000円 |
現在の中古価格 | 70~220万円 | 110~470万円 |
(3)現在の中古車価格
上の表には現在の中古車相場を載せておりますが、程度が良いRZ250の価格は200万円をオーバーします。
200万円でも驚きなのに、Z400FXに至っては500万円に届きそうで驚愕の金額です。
私「Z400FX」が大好きなのですが、この価格ではとても購買意欲は湧きません。
その片思いを綴ったページもありますので、興味がありましたら覗いてみてくださいね。
2、RZ250が大好きだった友人
自宅に併設された自動車用の車庫をバイク専用にし、エンジンをバラして組めるまで「RZ」にのめり込んでいた友人の趣味はRZで峠を攻める事でした。
(1)無人の峠
峠と言っても山の向こう側へ抜ける道路ではなく、彼が通っていた峠は山頂付近で通行止めされていて、通行止めの向こう側は整備途中の林道で誰も来ない道路です。
私もそこには稀に走りに行くのですが、人里離れた下画像の山の中です。
私の場合は、美味しい空気を吸いに行くのが目的で、誰も来ない所なので道路に座ってボーっとするのが好きなのですが、季節によっては熊が出没するので要注意の山の中です。
(2)峠に出掛けた友人
さて、その友人ですが、ある日、いつものように自営業の空いた時間を利用して疾走りに出掛けました。峠を疾走していた時間は15時頃です。
人それぞれ性格があるのですが、彼は超ストイックであり、学生時代陸上部だった時は自分を追い込み過ぎて倒れてしまったり、練習のやり過ぎで血便が出ても練習を止めない性格でした。
そんな彼だから、バイクに乗ってもスピードを追求していたんですね。
(3)偶然通りかかったトラック
時間は17時30分頃、閉鎖された林道の整備をしていた建設会社のトラックが山頂から下って来ました。
そして、倒れているバイクに気付きます。
「ん?バイクが転けてるぞ!?」
でも、辺りに人影はありません。
「道路のジャマにはならないだろうが、とりあえず見てみるか!」
と、バイクに近づいたところ。
雑草に覆われた側溝の中に人らしきものが目に入ったそうです。
(4)助かった命
「おぃ!人がいるぞ!死んでんのかぁ?」
ハイスピードで転倒した彼は、側溝の中で2時間余り気を失っていたそうです。
数か所の骨折と数カ月の入院。
そしてバイクは大破。
建設会社は毎日ここへ来るわけではなかったそうで、偶然、このトラックが通らなければ、彼の命はなかったのかもしれません。
(5)バイクを降りた理由
バイクは修理される事なく廃車となりました。
修理は可能だったのかもしれませんが、家族の猛反対でバイク生活にピリオドを打つ結果となってしまいました。
家族にしてみれば、危険な乗り物に乗ってほしくないという思いや、毎日、車庫に籠ってバイクを弄っている姿を見るのも嫌になったのかもしれません。
家族との団らんよりバイク弄りに没頭し、景色を見るよりスピードに興味を示す彼。
世の中に「事故を起こしやすいタイプ」と「事故を起こさないタイプ」があるのだとしたら、彼は、バイクに限れば「事故を起こしやすいタイプ」なのだと思います。
3、まとめ
交通事故のニュースは連日流れておりますが、バイクの場合、死亡に繋がるケースが少なくありません。
直進するバイクに気付かずに右折した四輪との事故も多いので、自分が安全運転を心掛けていたら100%大丈夫というわけでもありません。
私も含めて、ライダーの皆さん、無理をしない運転を心掛けましょうね。
また、単独で人里離れた場所を疾走る時は、細心の注意でねっ!
というお話しでした。
それではまたっ!
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