こんにちは、アーチビブログです。
前回、「Kawasaki Z900RS が売れてますねぇ!」という記事を書きましたが、同排気量で同価格帯に「SUZUKI KATANA」という人気車種が存在するんですよねぇ~!
排気量と価格は少々大雑把です!
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目次
1、購買層は KATANA と Z で悩むのか?
バイク雑誌では頻繁に「KATANA vs Z900RS」の特集を組まれていますが、このクラスの購入を考えているライダーさんはこの二択で悩むのでしょうか?
ネイキッドバイクの王道である「Kawsaki 900 Super Four(Z1) & 750 RS(Z2)」にオマージュを込めてデザインされた「Z900RS」。
1980年のケルンショーで衝撃的デビューを飾った「GSX1100S(初代カタナ)」への憧れを込めて、デザイナーのロドルフォ・フラスコーニがデザインした「New KATANA」。
どちらも伝説の名車の復刻と捉えるとしたら、Z好きはZを選び、KATANA好きはKATANAを選ぶような気がするのですがどうなんでしょう?
そういう私は、New KATANA を雑誌で初めて見た時、「これはカッコイイよ!宝くじが当たったら欲しいよ!」と、「Ninjaは手放さないけれどKATANAも欲しい」と思っちゃったので、悩んでいる人もあるかもしれませんね。
一択ならば私はもちろんNinjaです!
2、KATANA vs Z900RS vs Ninja1000
というわけで、各車の2019年モデルの諸元を比べてみましょう。
この3台は、ガレージに飾れば所有者の心(所有欲)を満たす美しいデザインであり、タイムを削る疾走りを目指すバイクではありませんが、動力性能は申し分ない高性能車です。
(1)車体(スタイル)
サイズ的には同程度です。
ZとKATANAの全幅が大きいですが、取り回しの良さを考えたバーハンドル幅が広いんだと思います。
KATANAの最小回転半径が大きいのは、ベースがハンドル切れ角が少ないSS(スーパースポーツ)の「GSX-R1000」だからかな?
車両グレード | KATANA | Ninja1000 | Z900RS |
---|---|---|---|
全長(mm) | 2130 | 2100 | 2100 |
全幅(mm) | 835 | 790 | 865 |
全高(mm) | 1110 | 1185 | 1150 |
ホイールベース(mm) | 1460 | 1440 | 1470 |
最低地上高(mm) | 140 | 130 | 130 |
シート高(mm) | 825 | 815 | 800 |
車両重量(kg) | 215 | 235 | 215 |
最小回転半径(m) | 3.4 | 3.1 | 2.9 |
スタイルは、Z900RSはネイキッドモデル、KATANAはハーフカウルモデル、Ninjaはフルカウルモデルです。
ボリューム感のあるKATANAがZと同じ重量です。
軽量な車体造りはスズキの得意技ですよね。
ネイキッドスタイルが好きな人はZを選ぶと思うので、KATANAとNinjaで悩まれる方はあるかもしれませんね。
(2)エンジン
排気量は、998ccのKATANAを中心に50cc程度前後しますが、メーカーによっては1000ccで片付けられる範囲の排気量差かな?
外国車はもっと大雑把ですもんね!
車両グレード | KATANA | Ninja1000 | Z900RS |
---|---|---|---|
原動機種類 | 4ストローク | 4ストローク | 4ストローク |
気筒数 | 4 | 4 | 4 |
シリンダ配列 | 並列(直列) | 並列(直列) | 並列(直列) |
冷却方式 | 水冷 | 水冷 | 水冷 |
排気量(cc) | 998 | 1043 | 948 |
カム・バルブ駆動方式 | DOHC16バルブ | DOHC16バルブ | DOHC16バルブ |
シリンダーボア(mm) | 73.4 | 77 | 73.4 |
ピストンストローク(mm) | 59 | 56 | 56 |
圧縮比(:1) | 12.2 | 11.8 | 10.8 |
最高出力(PS) | 148 | 141 | 111 |
最高出力回転数(rpm) | 10000 | 10000 | 8500 |
最大トルク(kgf・m) | 10.9 | 11.3 | 10 |
最大トルク回転数(rpm) | 9500 | 7300 | 6500 |
KATANAの最大トルク発生回転数は最高出力発生回転数に近いので高回転型エンジンと言えますよね。両方の発生回転数がこんなに近いエンジンも珍しい気がします。
もしかして情報が間違ってる?
(3)燃費
最もハイパワーなKATANAが燃費にも優れているのは素晴らしいです。
車両グレード | KATANA | Ninja1000 | Z900RS |
---|---|---|---|
燃料タンク容量(L) | 12 | 19 | 17 |
燃料種類 | ハイオクガソリン | ハイオクガソリン | ハイオクガソリン |
60km/h走行時燃費(km/L) | 23.8 | 23 | 28.5 |
WMTCモード燃費(km/L) | 19.1 | 17.5 | 20 |
満タン自航続距離(概算km) | 285.6 | 437 | 484.5 |
都会の事は分かりませんが、田舎では近年、峠近くのGS(ガソリンスタンド)が軒並み閉店しております。
ツーリング先で燃料計がエンプティ近くになりGSを探した経験があれば、KATANAの燃料タンク容量の小ささはちょっと辛いかな?
スタイルの欄で「KATANAとNinjaで悩む人があるかも?」と言いましたが、オールマイティスポーツのNinja1000に対して、KATANAは都会派という感じですね。
(4)エンジンオイル
オイル交換時の量がKATANAは少ないですねぇ~!
ちょっと驚きです!
この欄も、最もハイパワーなKATANAが懐にやさしい結果となりました。
車両グレード | KATANA | Ninja1000 | Z900RS |
---|---|---|---|
エンジンオイル全容量(L) | 3.4 | 4 | 4.2 |
エンジンオイル交換量(L) | 2.8 | 3.2 | 3.3 |
フィルタ交換時オイル交換量(L) | 3.2 | 3.8 | 3.8 |
推奨エンジンオイル(SAE粘度) | 10W-40 | 10W-40 | 10W-40 |
(5)減速比
前回のブログ「Kawasaki Z900RS vs Ninja1000 諸元色々比較」でも書きましたが、ツーリング派としては6速(最終減速比)はオーバートップであって欲しいところ、KATANAはNinjaよりローギアです。
時速100キロで走行時のエンジン回転数は、Z900RSが3710回転に対して、Ninja1000は4200回転、KATANAは4350回転となります。
高速の長距離移動時は耳障りに感じる回転数かもしれませんが、逆に、6速ホールドのまま幅広い車速に対応できるので、ここは好みの問題ですね。
車両グレード | KATANA | Ninja1000 | Z900RS |
---|---|---|---|
クラッチ形式 | 湿式多板 | 湿式多板 | 湿式多板 |
変速機形式 | 6段リターン式 | 6段リターン式 | 6段リターン式 |
変速比 1速 | 2.562 | 2.599 | 2.915 |
変速比 2速 | 2.052 | 1.95 | 2.058 |
変速比 3速 | 1.714 | 1.6 | 1.649 |
変速比 4速 | 1.5 | 1.388 | 1.409 |
変速比 5速 | 1.36 | 1.238 | 1.222 |
変速比 6速 | 1.269 | 1.106 | 0.966 |
(6)タイヤ
タイヤは、Zのリアタイヤが1サイズ細い程度(といっても十分な太さ)で、ほぼ同じです。
車両グレード | KATANA | Ninja1000 | Z900RS |
---|---|---|---|
タイヤサイズ(前) | 120/70ZR17 | 120/70ZR17 | 120/70ZR17 |
タイヤサイズ(後) | 190/50ZR17 | 190/50ZR17 | 180/55ZR17 |
タイヤ速度記号(前後) | W | W | W |
タイヤ指定空気圧(前) | 2.5 | 2.5 | 2.5 |
タイヤ指定空気圧(後) | 2.9 | 2.9 | 2.9 |
(タイヤ速度記号は、タイヤが規定の条件下で走行することが可能な最高の速度を意味していて、「W」は270km/hまで走行可能なタイヤです。)
(7)装備類と価格
装備は、フル装備と言っていいです。
車両グレード | KATANA | Ninja1000 | Z900RS |
---|---|---|---|
ヘッドライトタイプ | LED | LED | LED |
テールライトタイプ | LED | LED | LED |
メーター表示形式 | デジタル | デジタル&アナログ | アナログ |
ハンドル形状 | バー | セパレート | バー |
ギアポジションインジケーター | 〇 | 〇 | 〇 |
燃料計 | 〇 | 〇 | 〇 |
時計 | 〇 | 〇 | 〇 |
ツイントリップメーター | 〇 | 〇 | 〇 |
ハザードランプ | 〇 | 〇 | 〇 |
ABS | 〇 | 〇 | 〇 |
トラクションコントロール | 〇 | 〇 | 〇 |
スリッパ―クラッチ | 〇 | 〇 | 〇 |
ETC | 〇 | 〇 | 〇 |
イモビライザー | × | 〇 | 〇 |
新車価格 | 1,540,000 | 1,298,000 | 1,358,000 |
気になったのは、「KATANAってイモビライザー(盗難防止装置)が付いてないの?」って事ですね。これ、本当なのかな?
これは年次改良で大幅に充実しているのが現状です。
価格については、Ninjaのコスパの良さが最高です!
ただし、Ninjaを購入する人の多くはパニアケース(125,411円)も購入されるでしょうし、後に発売される2020年モデルには、クルーズコントロール&クイックシフターが装備されるので金額はアップしております。
3、まとめ
それにしても、Z900RSのページでも述べましたが、何で、Ninja1000の模型は無いのでしょうか?
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と、玩具の事はさて置きまして、本物のお話しをっ!(笑)
もし私がKATANAを購入するとしたら、バーハンドルをセパレートタイプに変更すると思います。逆に、Ninjaをバーハンドルに変更する方もあるので好みの問題ですよね。
KATANAの切り詰められたリアシート形状やスイングアーム一体式のナンバープレートも好みが分かれるところでしょうか?
こうやって比べてみると、「KATANAとZ900RSは、お洒落に街を流したいバイク」で、「Ninja1000は長距離移動に使いたいバイクっ」て、私は思いました。
宝くじが当たったら、3台とも所有したい!ってのが本音ですけどね!(笑)
ZはCafeでねっ☆
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