中古車販売大手であるビッグモーターの不正が連日報じられております。
私が暮らす田舎のビッグモーターについても、車関連業者間で囁かれる宜しくない噂は耳にしておりました。
例えば、車の売却価格が知りたかっただけなのに契約書にサインするまで帰してくれなかったとか、車検切れの代車を貸し出されてガソリンスタンドで指摘されて気づいたなど・・・。
今思えば、本社からの圧力が凄くて利益の事しか考えられなくなっていたのかもしれません。
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ビッグモーターの優秀な社員
ですが、私自身はビッグモーターは嫌いではなく、店長の豊富な知識と査定力には毎度感心しておりました。
私がディーラーの下取り以外で車を売却した店舗の経験は、ガリバー、カーセブン、ビッグモーター、地方のショップ程度ですが、近年は「査定」の方法に変化が見られます。
若い査定士の場合、車検証と走行距離と大雑把な外観の確認をすると、後はタブレットで業者間オークション相場ばかり見ているケースが多いんです。
しかし、私の地域のビッグモーターの店長は、車の隅々まで確認して、何処がプラスで、何処がマイナスかをしっかりと教えてくれるんです。
そして、オーナーの私が日頃隅々まで洗車しながら気づいている箇所と一致するから信用できるんです。
勿論、店側も出来るだけ安く買い取りたいから良質な車両を買い叩かれる場合もあると思いますが、それが商売というものであり、百戦錬磨の店長との駆け引きは結構楽しかったんです。
中古車売買のトラブルについて
中古車売買のトラブルで嫌な思いをするのは、契約成立後に事故歴(修復歴)や機器の異常が見つかり「引き渡し後に減額請求が届く」というケースだと思うのですが、そこを入念に査定し切れる人物って意外に少ないと思うんですよね。
上記の店長が他店よりも確実に高い金額を一発提示してくれていたのは、シッカリとした査定力に裏付けされた自信からだと思います。
しかし、若い社員さんは店長の様にはいかないわけで、チマチマと金額を上げつつ、お客を逃がさない様に高圧的な態度を取ることもあり、そういう対応がビッグモーターの悪い噂として広がっておりました。
尚、事故歴や修復歴は売り手側に申告義務があるから、知ってるけど黙っていて減額請求が届いても文句は言えませんが、元々事故歴等がある中古車を購入していてそれを知らずに売る場合もあるので、こういうトラブルは尽きないんですね。
唯一の美点が消える?
私が過去に売却した車は車庫保管の低走行美車というケースが多くて、手前味噌ですが、次のオーナーにはラッキーな車両だと思うんです。
そういう車両の買取で、ビッグモーターは他店よりも確実に買取金額が高く、数万円どころか数十万円の違いが出るケースもあり、これは売る側にとっては非常に魅力的であり、ビッグモーターの美点だったんです。
しかし、相次ぐ不正発覚で利益が大幅に減少した現在、他店よりも金額を上げて在庫を増やすというやり方は出来ないと言えます。
車を何とか高く売りたい時の最後の砦であったビッグモーターの美点が失われるとなると、私の今後の車生活にも影響が及ぶのではないかというお話でした。
それではまた!
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