こんにちは、アーチビブログです。
今回のブログは、次回ブログの前振りとしてBMWの『M』について語ります。
スポーティーイメージが強いBMWの中で、スポーティグレードが『M』シリーズです。
そのMシリーズを開発しているのは、BMWのレース部門であり、モータースポーツ関連の研究及び開発を行っている『BMW M社』です。
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目次
1.BMW 三種の『M』
Mグレードには、以下の三種類の『M』が存在します。
① ライトチューニングを施した「M Sport」
② スポーティーチューニングを施した「M Performance Automobiles」
③ スポーツカーとして製造されたハイパフォーマンスモデルの「M」
以下、三種類のモデルが存在する「2シリーズクーペ」で説明します。
① M Sport(エム・スポーツ)
標準車をベースに、M社がローダウンや専用エアロパーツ、スポーティーな内装(パドルシフト付きステアリングなど)を施したライトチューニングモデルで、車両名称はベース車名の最後に「M Sport」を付けます。
2シリーズの標準モデル「220i」ベースの場合は「220i M Sport」となります。
私が所有する「320d M Sport」もここに属します。
私のは、3シリーズ ディーゼルモデルのM Sport というグレードになります。
② M Performance (エム・パフォーマンス)
シリーズのトップエンドモデルをベースにM社がスポーティーチューニングを施したパフォーマンスモデルで、車両名称はベース車名の前に「M」を付けます。
2シリーズのトップモデル「240i」がベースの場合は「M240i」となります。
③ M(エム)
世界のBMWが最高のパフォーマンスを示す究極のロードゴーイングカーです。
MスポーツやMパフォーマンスが一般道走行に適した一般ユーザー向けにチューニングされたモデルであるのに対して、サーキットの限界走行などの過酷な条件にも耐え得る性能が与えられた高性能モデルが「M」です。
「M」の車両名称は、シリーズナンバーの前に「M」を冠し、2シリーズの場合は「М2」となります。
2.三種類のMを比較
こちらも2シリーズクーペで比較してみましょう。
(1)フロントビュー
それぞれに専用のエアロパーツを纏い、ホイールサイズも、「220i M Sport=17インチ」「M240i=18インチ」「M2=19インチ」とサイズ分けされております。
3代目プリウスと同じ程度のボディサイズなので17インチでも大きく見えますよね。
ホイールなどはオプションで変更できますが、『M』に限っては専用のオーバーフェンダーで極太タイヤを装着しており互換性はありません。
オーバーフェンダーと極太タイヤは「Mの証」ですね
(2)リアビュー
リア周りはバンパーの形状が違い、テールパイプの太さや本数が違います。
2リッターモデル搭載「220i M Sport」のテールパイプは細めのシングル。
3リッター大馬力の「M220i」は太めのツイン。
究極エンジンの「M2」はデュアルのツインです。
(3)数値で比較
各モデルの諸元が下表です。新車価格が分かった2020年モデルで比較してみました。価格については、それぞれグレードやオプションで変わるので一応の目安とお考え下さい。
220i M Sport 2020年モデル | |||
新車価格 | 5,530,000円(税込) | 全長×全幅×全高(mm) | 4,470×1,775×1,410 |
---|---|---|---|
エンジン | 直列4気筒DOHCターボ | ホイールベース(mm) | 2,690 |
総排気量(cc) | 1,998 | トレッド前/後(mm) | 1,515×1,530 |
最高出力 | 184ps/5,000rpm | タイヤサイズ(前) | 225/45R17 |
最大トルク | 27.5kg-m/4,600rpm | タイヤサイズ(後) | 245/40R17 |
車両重量(kg) | 1,490 | トランスミッション | 8AT |
M240i 2020年モデル | |||
新車価格 | 7,180,000円(税込) | 全長×全幅×全高(mm) | 4,470×1,775×1,410 |
---|---|---|---|
エンジン | 直列6気筒DOHCターボ | ホイールベース(mm) | 2,690 |
総排気量(cc) | 2,997 | トレッド前/後(mm) | 1,510×1,540 |
最高出力 | 340ps/5500rpm | タイヤサイズ(前) | 225/40R18 |
最大トルク | 51.0kg-m/4,500rpm | タイヤサイズ(後) | 245/35R18 |
車両重量(kg) | 1,560 | トランスミッション | 8AT |
M2 Competition 2020年モデル | |||
新車価格 | 9,230,000円(税込) | 全長×全幅×全高(mm) | 4,475×1,855×1,410 |
---|---|---|---|
エンジン | 直列6気筒DOHCターボ | ホイールベース(mm) | 2,690 |
総排気量(cc) | 2,979 | トレッド前/後(mm) | 1,580×1,600 |
最高出力 | 410ps/6,250rpm | タイヤサイズ(前) | 245/35R19 |
最大トルク | 56.1kg-m/4,500rpm | タイヤサイズ(後) | 265/35R19 |
車両重量(kg) | 1,630 | トランスミッション | 7DCT |
3.まとめ
それぞれが正当な「Mの一族」ではありますが、明らかな違いを見て取れます。
「M220i」と「M2」は、同じ3リッター直列6気筒ですが、排気量が微妙に違うんですよね。
(M220i=2,992cc M2=2,979cc)
これは、量産エンジンとは全く違う開発をされた「M専用エンジン」ということを物語っております。
また、私の車両にも搭載されている8速ATは非常に優れたトランスミッションで「M220i」にも搭載されておりますが、「M2」には専用の「7速DCT」が奢られております。
デュアルクラッチ・トランスミッションの略称で、BMWは「オートマチック・トランスミッションではなく、あくまでもマニュアル・トランスミッションをベースにしたものである。」と主張しております。
マニュアルの面倒な操作部分を省き、変速スピードを短縮し、より速く走るために、より運転に集中できるようにと考えられたミッションです。
以上、BMW三種の『M』についてでした。
今回、比較車で「2シリーズ」を選んだのは理由がありまして、『M2』に触る機会があったからでございます。
興味がありましたらそちらのページ⇧も見てくださいね。
それではまたっ♪
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