雨の日には車をみがいて カーコーティングの撥水・親水・滑水について

車が汚れたら直ぐに洗車をするのですが、洗車が好きというよりも「同じ乗るなら美しい状態で乗りたい!」という気持ちからなので、ワックス系(コーティング剤)は簡単作業タイプを選んでいるアーチビブログの あーさん です。

コーティング剤って種類が豊富で選ぶのに悩みますが、ボディの輝きを求めるのなら撥水性が一番だと思います。

撥水性は水弾きが良いので雨中を走行すると雨粒がボディを流れて気持ちイイですよね。
近年は更に水を弾く滑水タイプも現れました。

で、今回は、コーティング剤の 撥水性・親水性・滑水性、それぞれの特性を考えてみたいと思います。

こういう描写は、小説ならば五木寛之先生の「雨の日には車をみがいて」とか、漫画ならば西風先生の「GT roman」に描かれていて、今回は西風漫画を参考にして描いてみました。

 あとで紹介しますねっ♪

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1.撥水・親水・滑水 それぞれの特徴

コーティングを施すと、水に濡れた時に水玉が出来ますが、その水玉の形状が違うんですね。
親水はノペーっと平たく、撥水は半球状、滑水は半球以上の水玉という感じですね。

厳密に言えば水玉の角度90度以上が撥水、120度以上が滑水(超撥水)なのだそうです。

(1)撥水(はっすい)

昔は天然のヤシから採れるカルナバ蝋を使った植物性撥水ワックスが主流だったので、ワックスを施した車両に水が掛かると水玉状になるのが普通でした。

蝋の反射やミクロン単位の凸凹が日差しを反射してキラキラと輝くから美しいんです。

天然系ワックスは勿論ですが、最近の撥水性コーティング剤も輝きは素晴らしく、特に濃色系のボディに施すと輝きは素晴らしいです。

私の場合、撥水系と言えば「シュアラスターの固型ワックス」が頭に浮かびます。
ワックスの王道ですね

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でも、今回はコーティング剤をメインに考えたいので私が撥水系を選ぶなら。
迷わずこれCCI スマートミスト」です。
濡れたボディにスプレーして拭くだけの楽々作業で、しかもコスパに優れているからです
 
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(2)親水(しんすい)

上で撥水性をべた褒めしましたが、私は親水性を使っております。
何故かと言うと、水玉タイプはイオンデポジットが発生するからなんですよね。

<イオンデポジットとは>
洗車時の水道水や雨の水分が蒸発し乾燥していく過程で不純物(埃・砂など)がボディに残り、白いリング状のシミになったものです。

エンジン熱での蒸発もですが、夏のにわか雨」後の晴れなんて最悪の環境なんですよね。
白いリング状のシミがこびり付いて取れなくなったり、昔の弱い塗装だとリング状に塗装が変色するなんてことがありました。

 
親水タイプは、表面張力が働かないように作用するので、水に馴染みやすく水滴になりにくい特徴があります。
最近の塗装は強くなったとはいえ、青空駐車(野天駐車)をされている車両はイオンデポジットを避けて塗装を守るためにも親水性の方がおすすめになると思います。
 
私は、「シュアラスター ゼロウォーター 親水タイプ」を使っておりますが、洗車後の濡れた状態に吹き付けて拭き取るだけの手軽さなのに施工後はボディがスベスベになります。
 
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ちなみに私は車庫保管で、濃色車に乗っていた頃は撥水タイプでした。
ホワイトボディにしてからは輝きが変わらない感じなので親水に変更した次第です。
 

(3)滑水(かっすい)

撥水の水弾き性質に滑りを加えたのが滑水です。
ボディコーティングとしては近年かもしれませんが、雨が流れるガラスコーティング剤などは滑水と呼んでもいいかもしれませんね。
ボディとの接触面が小さいので、水玉がコロコロと滑り落ちるんですね。
 
輝きと耐久性が撥水より劣るらしいですが、近年のコーティング剤の輝きの違いは素人目では分からない気がしますし、滑水状態が落ちたら撥水程度の水玉になるんじゃないのとも思いますし、施工が簡単なタイプなら耐久性も気にしないでいいんじゃないでしょうか
あとは少々高額な金額面がネックかな?
 
私は滑水性コーティングを使ったことがないので購入して試してみることにしました。

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2.親水性と滑水性を実際に比較

表面張力が両極端の親水と滑水を塗り分けて比べてみます。

親水タイプは定番の「シュアラスターゼロウォーター」を使います。
 
滑水タイプは、ゼロウォーターと同じ手軽さでないと私的には意味がないので、洗車後の水を拭き取らないまま作業が出来る「ナノピカピカレイン」を選びました。


<使用方法>

付属のタオルを水に浸して絞った後、2~3回タオルに吹き付けて、拭き付けた面でボディの水を拭き取ります。塗り込みを意識して水分を拭き取るのがコツですね。
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<水弾きの違い>
白いボディなので水滴が見にくいですが、まずはボンネットです。
赤線で区切っていますが、向こう側が滑水。こちら側が親水です。
容器ををボンネットの上に置いたら、ナノピカピカレインの容器が滑ってなかなか止まらなかったので、それだけで滑水作用が確認できた感じです。

 
左側が滑水。右側が親水です。
親水も水玉は出来ますが多くはボディ面に馴染み、滑水は小さな水玉が無数に出来ています。

 
ルーフです。
左側が滑水。右側が親水です。水玉の大きさと数が違います。

 
トランクです。
左側が滑水。右側が親水です。

 
水を掛けてみると、親水はサラサラと流れ落ちてしまい、滑水は水玉が多く残ったので、「親水の方が滑り落ちてるから滑水じゃん」と思ったのは私だけ(笑)
 

3.雨の日には車をみがいて 五木寛之

ここからは、読めばワックス掛け(コーティング)がしたくなる小説と漫画の紹介です。

「雨の日には車をみがいて」は、車好き・洗車好きならば読んでおきたい小説です。
初版の発行は昭和63年(1988年)で、わが家の本は30年くらい前に購入したものです。
私の洗車に対する考え方はこの小説が原点かもしれません。

 
ポルシェ・ボルボ・アルファロメオ・BMW・ベンツ・etc・・・。

台の車にまつわるホロ苦い青春を描く9つの恋物語。

作中のひとコマを紹介しますね。
 
 国産の乗用車がよろけるようにロールしながら曲がってゆく高速コーナーを、2000CSは実にしなやかに抜けてゆく。
雪のように白いボディは闇の中を駆けるすばらしいヨットのようだ。だからぼくはどんな日にも、丹念に車をみがくことを怠らなかった。

 六月になって雨期にはいると、なお車の汚れが目立ちやすくなる。ぼくは毎朝、自分の顔を洗うことを忘れても、2000CSをみがくことは忘れなかった。
雨の日には、ことに丹念にシュアラスターの固型ワックスを使ってみがいてやった・・・。

 

BMW2000CS
 
登場するのは古い車ばかりですが、今読んでも楽しめる作品です。
 
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4、GT roman 西風

西風作品はイラストとストーリーが大好きです。
小説と漫画の違いはあれど、車の描写が五木寛之作品と似ていると思います。
私が全作品を持っているかどうかは分かりませんが、結構買っています。

 
「GT roman STRADALE 3巻」「Rain Dancing」から少し抜粋させていただきますね。
 
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主人公の車は古い「トライアンフTR-3」(愛称は寅さん)

 
雨の日に歩いて帰宅していると、偶然、会社の課長に遭遇し車で送って貰った時、
「君は車を持っていないのか」と聞かれ。

「ア・・・イエ、持ってるには持ってるんですが、何しろ古い車で、ちょっと通勤には・・・。」
「通勤に使えない様な車なのか 一体 何のための車なんだ
という会話から。
 
「フン耕運機みたいな排気音(おと)を出すベンツのディーゼルに乗ってる様な人に、車のことであだこだ言われたくないね
と心で思うわけです。
 
でも、課長の愛車に注ぐ愛情に触れて考えが変わる物語です。
 
今回の記事の冒頭の挿絵は、のベンツを参考にしてBMWで描いてみたわけです。
 
発刊当時の私は「そだ、そディーゼルを選ぶなんて理解できないぜ」なんて思ったものですが、まさか自分もドイツ車のディーゼルに乗るとはね。(笑)
 

5.まとめ

昔読んでいた小説や漫画を読み返してみると、車とワックスが濃密な関係にあることを再認識したわけで、雨の日に水玉が転げ落ちる様子を見るのは私も好きなわけで、今回購入した滑水コーティング剤を暫く使って、私もレインダンシングを楽しもうと思いました。
 
結局、コーティング剤の選び方は「お好み」で、頻繁に手入れをすることが一番の秘訣ということですね。
 
尚、今回の記事は、仕事でお世話になっている方からのリクエストで書かせて頂きました。
 
リクエストが無かったら滑水性コーティング剤は購入していなかったので「Rain Dancing♪」の楽しみが増えて嬉しいです(笑)
それではまたっ♪

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