パトカーの車検切れ無保険走行の立件見送りは許すとしても!

交通関連の気になったニュースを稀に取り上げるアーチビブログです。

今回は、警察の失態の立件見送りは百歩譲って許すとして、私的にはそれよりも気になることがあった事例です。

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パトカーの無車検・無保険走行

2025214日、佐賀県警は署内に配備されたパトカー台が車検切れと無保険状態で約か月の間、合わせて約4000kmを走行していたと発表しました。

報道によると、担当者が車検時期データの入力を「令和年」と入力するところを誤って「令和年」と入力していたとのこと。

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無車検・無保険走行の罰則

一般的に、公道を無車検や無保険で走行すると下表の行政処分と刑事処分が科されます。

行政処分
免許点数 違反点数 6点
無車検 免許停止30日
無車検と無保険 免許停止90日
刑事処分
無車検 か月以下の懲役または30万円以下の罰金
無保険 年以下の懲役または50万円以下の罰金

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立件見送りとは

この件に関して「故意は認められなかった」として警察の段階で立件は見送られました。

立件見送りとは警察が刑事事件として扱わないということで、この件の場合は「警察が違反として扱わないと決めた」ということになると思います。

見送りの理由

無車検は「道路運送車両法」に抵触し、無保険は「自動車損害賠償補償法」に抵触しますが、今回は故意ではなく過失の場合の処罰を定める「過失処罰規定」がないというのが立件を見送った理由です。

何だか難しいので分かりやすく考えると、違反と認識していながらあえて車検と保険が切れたパトカーを運転したケースが「故意」で、車検と保険が切れていると知らないでパトカーを運転してしまったケースが「過失」だから、「知らなかった過失」として立件を見送ったというわけですね。

過失ならば仕方ないというのは理解できますが、では、私たち一般人が車検切れを知らずに運転して警察に指摘された場合はどうなるのでしょうか

一般的な取り締り

一般人が取り締まり現場に遭遇して車検切れと保険切れを指摘されたとすると、まずは警察が刑事事件として立件し書類送検します。

そして、故意か過失かの悪質性を判断して起訴するかどうかの決定権は検察になり、悪質な場合は刑事裁判へと進みます。

例えば、故意の運転だったとしても、捕まれば「車検切れとは思わなかった」と弁解する可能性が高いから警察段階で簡単に過失とは認められないんです。

つまり、警察段階で立件されないというのは超レアケースだと言えます。

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世間の囁き

例えば、運送会社やタクシー会社などで同様のケースがあったとしたらどうでしょう

事務の車検日入力ミスに対しては「運行許可を得た会社として論外のミス」と指摘され、運転手に対しては「プロドライバーとして運行前点検等で気付けなかったのか」などと指導されるでしょう。

当然、パトカーも運行前点検はやっているわけで、か月の間に当該車両を使用した複数の警察官が車検切れに気付かなかったことを立件せずとなると「身内に甘い」と世間から囁かれても仕方ないと思います。

実際に道交法違反等で切符を切られた一般人ならば分かりますが、取締り現場での弁解や弁明は一切通用しませんからね。

車検切れ運行は下の画像をクリックした記事のように警察に限ったことではないのですが、総じて公務員に甘いということになるのかな。

気になったこと

当該パトカーの使用日時や使用者は必ず記録されている筈で、運転手を特定して法的に裁くことは可能だと思います。

しかし、か月の間に運転したであろう人物は多数でしょうから、業務に支障が生じることを考えると立件見送りは仕方なしでいいと思います。

で、私が気になったのは、そのか月の間に当該パトカーを使用して検挙したであろう交通違反者の立場はどうなるのかなということです。

冒頭のイラストは車検と保険切れパトカーに私が捕まったと想像して描いておりますが、私だったら無効にしてほしいなぁ!と思った次第であります。

まっ!無理なんでしょうけどね!(苦笑)

それではまたっ!

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