外は秋晴れ。
その日は夫婦そろって用事がない休日。
「天気もいいし、久々に遠出しようか♪」
「何処へ行く?」
「四国に行ってみよう!」
というわけで、片道約300kmの日帰り小旅行を楽しんで来ました。
バイクタンデムでの往復600kmは辛いのでクルマでの楽々旅です。
目的地は、予てより一度は行ってみたかった「四国自動車博物館」。
私なりの楽しみ方で、例えば、全高1080mmの「ロータス ヨーロッパ SP」の低さが見たいわけですよ!(笑)
そんなわけで、瀬戸大橋を渡り、やって来ました高知県江南市。
BMWのトラベルボードコンピュータは、284kmを示しておりました。
燃費 19.4km/ℓは、遠出にしては少し悪いですね。
平均時速84.1km/hってのは、高速道路主体で良好なペースってのが分かります。
結構便利なボードコンピュータです♪
道程は二輪編でお話すると致しまして、今回は四輪の展示車のお話に専念です。
全ては紹介しきれないので、私が好きであったり、気になった車両が中心です。
二輪より四輪の展示車の方が多いんです!
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目次
- 1、エントランス
- 2、ロビー
- 3、館内
- (1)DMC-12 DeLorean
- (2)COBRA 427SC・Ferrari 365GTB/4 DAYTONA COMPETITION
- (3)LOTUS EUROPA Special & SUPER7・Lomborghini Countach LP400
- (4)Dino 206S & 246GT
- (5)LANCIA STRATO’S
- (6)FIAT 131 ABARTH RALLY
- (7)ALFA ROMEO GTA 1300 Junior Gr.5 MONZEGLIO
- (8)ALFA ROMEO 155 V6 Ti
- (9)ALFA ROMEO Giulia TZ2
- (10)TOYOTA 2000GT
- (11)HONDA S500・S600C・SM800
- 4、まとめ
1、エントランス
入口の外から見えるエントランスには、片山右京選手がF1ドライバーになる直前の全日本F3000選手権のタイトルマシンと、トヨタ2000GT&トヨタスポーツ800が展示されてます。
日本人初フルタイムF1ドライバー中嶋悟選手と「カミカゼ・ウキョウ」と呼ばれた片山選手のレーサー時代。その頃の私はF1中継が大好きだったので、「U.KATAYAMA」の文字を見ただけでテンション急上昇でした!(笑)
2、ロビー
その時代にトリップしたテンションでロビーに入ると、ゼッケン27のフェラーリが鎮座していて「ジャン・アレジか?ナイジェル・マンセルのマシンなのか?」と心が躍ります♪
でも、当時のF1よりリアタイヤが細いような・・・。
んっ?ブラーリ? 馬が太ってる? ってか豚?
というオチ!?
これ、私の年代にマッチする最高の演出だと思っちゃいました!(笑)
3、館内
大人800円×2の入館料を払い中へ入ります。
広ぉ~く見えますが、右側と奥の壁は全面鏡張りで広く見える演出がされております。
ここに住みたい気分であります!(笑)
(1)DMC-12 DeLorean
入って直ぐに目に飛び込んで来るのは、DMCー12(通称 デロリアン)です。
映画バックトゥザフューチャーのシリーズ1の車両をモチーフに制作された物との事です。
未来の乗り物という感じですが、エンジンはV6 SOHC 2849ccで、150hp/5500rpmの回らないエンジンに3速しかないオートマチックなんですね。
駆動が RR(リアエンジン リアドライブ)のチェーンドライブというのは知りませんでした。
3リッター近いトルクをチェーンで受け止めていたらチェーンが直ぐに伸びてしまうのでは?なんて思うのは私だけ?(笑)
(2)COBRA 427SC・Ferrari 365GTB/4 DAYTONA COMPETITION
私が大好きな、「シェルビーACコブラ427」
6997cc V8
旧式であるOHVの巨大なピストンを6000rpmまで回す事で425hpを叩き出し、66.4kg-mの強大なトルクはわずか2700rpmがピーク!
しかも、車両重量が1044kgってんだから、「正に世界で最も獰猛なクルマ」なわけですよ!
テンション高くてごめんなさい!
お隣の「フェラーリ365GTB/4 デイトナ・レーシングコンペティション」は、4390cc V12で402hp/6000rpm 車両重量1448kg なので、コブラが如何に獰猛かが分かりますよね。
ちなみに、デイトナの車体は結構大きいですね。他の展示車と比べてもラグジュアリークーペの雰囲気を感じました。
(3)LOTUS EUROPA Special & SUPER7・Lomborghini Countach LP400
さて、展示車の並びの順番は度外視しまして、冒頭で述べました「ロータス・ヨーロッパ・スペシャル」でございます☆
1970年代のスーパーカーブームで、池沢さとし先生の漫画「サーキットの狼」の主人公が乗っていた憧れのクルマでございます。
直4DOHC 1558cc 126hp/5500rpm 14.4kg-m/5000rpm 730kg
この非力なクルマが右隣にある V12 DOHC 375馬力の「カウンタックLP400」に勝っちゃうところが漫画なのですが、きっと、運転したらロータスチューンの操安性とかエンジンの回り方とか、気持ちイイんだろうなぁ♪と憧れちゃいます。
例えば、ロータスとカウンタック、どちらかに乗っていいよと言われたら、カウンタックを選びますが、ガレージに一台だけ飾れるとしたらロータスかな?
色はブリティッシュグリーンかホワイトがいいな!
ちなみに車高ですが、ロータスの1080mmは、腰より少し上くらいで確かに低いです。
でも、カウンタックは更に低い1070mmでした!
手前の「ロータス スーパーセブン」は、ロータスマークが着いた本物です。
他メーカーにより様々な形で生産されたものは「ニアセブン」と呼ばれているそうですが、近年は、「ケータハム160」という、日本の軽自動車のターボエンジンを搭載して黄色ナンバーで走れる「セブン」もありますよね。
(4)Dino 206S & 246GT
エンツォ・フェラーリの愛息アルフレードとヴィットリア・ヤーノが開発したV6パワーユニットを熟成させていく過程で1966年に登場したプロト・レーシングDino206S。(画像左側)
量産型のDinoは横置きエンジンですが、206Sは縦置きなのだそうです。
1986ccで220馬力は、リッター100馬力オーバーのレーシングスペックですが、当時F2クラスで活躍していたエンジンとの事で納得しました。
Dino246GT(画像右側)はロータスヨーロッパと同じくらい好きなんですよね。
展示車は事故車両をレストアしたものという事ですがオリジナリティを加えて修復されているようです。
フェラーリの名を冠さないフェラーリ車として有名です。
僅か24歳で世を去ったエンツォ・フェラーリの愛息「アルフレディーノ」の愛称「ディーノ」と名付けられた、優雅で美しく、そして速いクルマです。
V6 2418cc 195hp/7600rpm 22.9kg-m/5500rpm 1080kg
(5)LANCIA STRATO’S
WRCでの勝利を狙い、Dino246GTのエンジンを搭載したマシン「ランチヤ・ストラトス」です。
コーナーリング性能重視で極端に短いホイールベースとワイドトレッドが特徴的です。
ラリー用に大型のライトが4連装されてますが、私は、通常のリトラクタブル2灯のスタイルが好きですね。
それにしても、オーバーフェンダーのデザインがカッコ良過ぎです☆
(6)FIAT 131 ABARTH RALLY
1970年代半ば、WRCラリーでは、ランチア・ストラトスが圧倒的強さを誇っていたのですが、ランチアに勝つために、フィアットがアバルトに開発を委ねたのがこのクルマです。
優美なストラトスに対して超箱型マシンですよね!
私はこういう箱型のクルマも好きなんですよねぇ~♪
ランチアのラリー活動縮小もあって2年連続のチャンピオンを獲得したそうです。
(7)ALFA ROMEO GTA 1300 Junior Gr.5 MONZEGLIO
箱型が好きと言えばこれも外せない「アルファ GTA 1300 ジュニア」です。
車輛はツーリングカーレースのチャンピオン「モンゼリオ」チューンのGTAジュニアです。
1290cc 160hp/8000rpm
素晴らしいエンジンです。
(8)ALFA ROMEO 155 V6 Ti
Dino246GTの右隣の「ゼッケン7番」箱型レース車両が「アルファ155 V6 Ti」です。
ディーノと比べるとデカいですよね。
この車両を何故紹介したいかと言いますと、これも中嶋悟さんのF1時代と被る元F1レーサー「アレッサンドロ・ナニーニ」が駆った車両だからです。
彼がF1で頭角を現しつつあった時、ヘリコプターの墜落事故に遭い、その際、ヘリのロータ―で右腕(肘から先)を切断してしまったんです。
当時読んだ記事の記憶ですが、ナニーニの父親は彼の右腕を回収し彼と共に救急車に乗せたそうです。
腕は彼の体内に埋め込んで細胞組織の再生を図ったあと接合手術を終え、長いリハビリを経てツーリングカーレースに戻って来た。というような記憶だったと思います。
F1ドライバーとしての復帰は叶わなかったけれど、彼の不屈の闘志に感動した当時の私がいたわけで、まさかその車両に出会えるとは思いませんでした。
(9)ALFA ROMEO Giulia TZ2
アルファロメオ最後のロードゴーイングレーサー。
至上のレーシングスポーツ「TZ2」です。
1950年代後半から1960年代前半にかけて、アルファロメオはカロッツェリア・ザガートとの共作によるレーシング・スポーツカーを生産し、その代表的なモデルは、まずSZ(スプリント・ザガート)。
そして、1962年のトリノ・ショーで発表されたTZ(チュボラーレ・ザガート)へと継承されたそうです。
TZは100台以上生産されましたが、その中には、究極的で発展型のスーパーモデルが12台あり、それが「TZ2」と呼ばれるマシンです。
世界に12台。日本にはこれ1台だそうです。
(10)TOYOTA 2000GT
日本が誇るボンドカー(ショーンコネリー時代の映画「007」に登場した日本車)です。
エントランスの赤い車両は後期モデルでフロントのフォグライトが小さく、こちらの白い車両は前期モデルでフロントのフォグライトが大きいタイプです。
ゼッケン17のレース車両も含めて、2000GTが3台もあるって凄い事ですよね!
赤・白両車とも左ハンドル仕様です。
時は流れても美しいスタイルは不変ですよね。あと、レース車両に装着されているホイールがスペアも含めて美しい事!美しい事☆
これもマグネシウムホイールですかね?
(11)HONDA S500・S600C・SM800
ホンダのSシリーズ 三種類の排気量が揃っておりました。
『S500』
DOHC直列4気筒531㏄ 出力44ps/8000rpm トルク4.6kgm/4500rpm
『S600』
DOHC直列4気筒606㏄ 出力57ps/8500rpm トルク5.2kgm/5500rpm
『S800』
DOHC直列4気筒791㏄ 出力70ps/8000rpm トルク6.7kgm/6000rpm
もうね!
DOHC直列4気筒でこの排気量でしょ!
しかも駆動はチェーン駆動です。
それは、もはやオートバイ!なんですよね。(笑)
チェーン駆動だから、発進でチェーンのテンションが張った時にテールがピョコンと上がるらしいです。
運転してみたい車両です。
4、まとめ
四国自動車博物館は、ネッツトヨタ南国株式会社の運営で、1990年に地域活性化を目的として開館されたそうですが、こういうミュージアムって好きじゃないと出来ないですよね。
トヨタディーラーは地域の財産家の経営が多いらしいので、「趣味の収集が高じて博物館になったのかな?」なんて想像してしまいました。
だとしたら、羨ましくもあり素敵な趣味だと思います。
機会があればまた伺いたいです♪
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よろしければ見てやってくださいね。
それではまたっ♪