エンジンオイルの規格 SAE JASO API

こんにちは、アーチビです。
 
Kawasaki Ninja1000 のマニュアルには、メーカー推奨オイルについて、純正以外の推奨オイルは、『API:SG、SH、SJ、SL または SM(JASO MA、MA1 または MA2 適合品)』と記載されています。
 
( ̄□ ̄;)? はぁ? 意味わかんねぇぞ!(笑)
 
「同じ4サイクルエンジンでも四輪用と二輪用のオイルは違う!」という程度しか知らなかったので、少し調べてみました。
 
尚、二輪4サイクル用オイルに関する事がメインで、2サイクルエンジンオイル用・ディーゼルエンジンオイル用の説明は除いております。
 
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1、二輪用オイルと四輪用オイルは違います

4サイクル二輪用のエンジンは、ミッションやクラッチの駆動系とオイルを共有する車両がほとんどです。一方四輪は、エンジンオイル、ミッションオイルは別々に管理されています。

 
また、二輪は四輪に比べて高回転型エンジンが多く、その分エンジン内のパーツが高速で動きます。従って、摩擦熱が高くなり擦れ合った時のダメージも大きいので二輪車専用オイルが生まれました。
 
一般的なスポーツバイクはクラッチ機構に「湿式多板クラッチ」を使用しています。
湿式とは、エンジンオイルの中でクラッチを作動させる機構で、エンジン常用回転数が高い二輪車では、クラッチフェーシング(摩擦材)の耐久性を向上させるため採用された措置であり、クラッチ板からの熱をオイルで冷却する性能も含みます。
 
例えば、「摩擦低減剤」が投入されたオイルを使用すると、この湿式多板クラッチが滑ってしまう現象が発生し、特に高トルクの大型バイクで多く発生するようです。

2、SAE規格について

「SAE」というのは粘度の規格です。

10Wの「W」とは、Winter(冬場)の頭文字を取ったもので、寒冷時のオイルの粘りを表しています。この数字が小さければ小さいほど、低温時にサラサラした「粘度の低いオイル」となります。
「40」という数字は、夏場の高温時の粘りを表す数字で、この数字が大きければ大きいほど高温時での粘りが強い「粘度の高いオイル」となります。

※ 夏に粘度の高いオイルを入れていた場合、冬になるとエンジン始動時にエンジンが重く回る感覚を感じる場合は、粘度の低いオイルへの交換をお薦めします。

3、JASO規格について

JASO規格とは、日本自動車規格によって定められた二輪車用4サイクルエンジンオイルの規格です。動摩擦維持指数(DFI)、静摩擦維持特性(SFI)、制動時間指数(STI)を測定し、基準指数内なら『MA』、基準指数以外なら『MB』となります。

二輪の場合、四輪に比べてエンジンオイルにかかる負荷が高く、過酷な条件があるため、高いエンジン回転数と急激な加減速にも耐えられるように作られています。ミッションの保護性やクラッチとの相性も問われます。
四輪の場合は低粘度のオイルが一般的ですが、二輪の場合は専用の規格表示が必要となり、1998年にJASO規格により『MA』と『MB』グレードが誕生し、2006年に新たに『MA1』『MA2』の規格が追加されました。

JASO規格 特  徴
MA 高い摩擦特性を持っているのが特徴でMT車に使用される。
MA1 MAの摩擦特性範囲内で粘度を低めにしたもの。
MA2 MAの摩擦特性範囲内で粘度を高めにしたもの。
MB 摩擦特性が低くスクーターに使用されることが多い。

MAとMB、どちらが劣るという事ではなく、車種により使い分けがされているという事です。指定されているオイルの規格以外のものを使用すると、クラッチやトランスミッションに支障をきたすことがあるので必ず指定のオイルを使用することが重要です。

4、API規格について

API規格とは、アメリカ石油協会などが定めたオイルの品質規格で、アメリカ・日本を中心に広く世界で使用されているグレード表示です。

ガソリンエンジン用は頭が「S」で始まるアルファベット2文字で表され、SA、SB、SC、SD、SE、SF、SG、SH、SJ、SL、SM、SNの12グレードに分類されており、原則として、後者になるほど高性能かつ環境性能に優れています。

ただし、初期に制定されたグレードは、既に現代のエンジンにはそぐわないため、現状一般向けに流通しているのは、SF以上(7グレード)です。

という訳で、SF以降の特徴を表にしてみました。

API規格 特  徴
SF 1980年型以降の車に適応。酸化、高温デポジット(堆積物)、低温デポジット、サビ、腐食に対する優れた防止性能を発揮。
SG 1989年型以降の車に適応。SFの性能に加え、動弁系の耐摩耗性と酸化安定性が要求され、エンジン本体の長寿命化を果たす性能がある。
SH 1993年型以降の車に対応。SGの性能に加え、スラッジ(燃えカス等)防止性、高温浄化性に優れる。
SJ 1996年型以降の車に対応。SHの性能を向上。更に蒸発性、せん断安定性に優れる。
SL 2001年度制定。SJに比べ省燃費性の向上(CO2の削減)、排出ガスの浄化、オイル劣化防止性能向上。
SM 2004年制定。SLに比べ、浄化性能、耐久性能、耐熱性、耐摩耗性に優れる。
SN 2010年制定。SMに比べ、省燃費性能の持続性の更なる向上、触媒保護性能を強化。

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5、分かり易く解釈してみました

カワサキ車をお持ちの方よりの説明になっちゃってます。
( ̄▽ ̄;)

Kawasaki Ninja1000のメーカー推奨純正オイルは、『S4』と『R4』の2種です。
更に、スーパースポーツ車に最適な高額ハイグレードオイルの『冴速(さえそく)』と『冴強(さえきょう)』も下表に加えてみました。

品名 API規格 SAE JASO規格
S4 SG 10W-40 MA
R4 SJ 10W-40 MA
冴速 SL 10W-40 MA
冴強 SM 10W-50 MA


冴速も冴強も私の使用環境では必要ありませんが、お小遣いが多ければ入れたいオイルである事は間違いなしです!(笑)

二輪専用のJASO規格を分かり易く解釈すると、「MAは滑りを抑えたオイル」「MBは良く滑るオイル」です。
エンジン単体には、抵抗が少なく良く滑るMB規格が良いのですが、湿式クラッチには、滑り過ぎない抵抗が必要です。なので、カワサキが出した答えは『MA』ということなのですね。

『MA1』と『MA2』については「適合品ならば」と注釈付きなので、適合しない場合もあるということで、純正オイル以外を購入する場合は、「API規格SG以上、SAE規格10W-40以上、JASO規格MAを選べば確実!」という事です。
(^ー^)うんうん!

JASO規格の『MB』については、四輪用のオイルと同等と考えていいので、湿式クラッチを持たないスクーターは四輪用オイルでも大丈夫ということになります。

但し、スズキのバイクは『MB』を多く使っているようなので「MB=ミッション車にはNG!」というわけではなく、メーカーの推奨に従いましょうという結論になります。

例えば、全てがそうではないですが、カワサキ車のミッションは「ガコンッ!」と入るのに対し、ホンダ車は「スコンッ!」と入りますよね!
また、カワサキ車は、ニュートラルに入っていてもリアタイヤが回ろうとします。
ミッションにもカワサキならではの拘りがあるということで、私の知識も少し増えたので、オイルのお話を終わりにしたいと思います。
(^▽^)/

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