親の体罰禁止法を考える

子どもに対する親の体罰を禁じた改正児童虐待防止法などが2020年4月から施工されることとなりました。

悪い法案ではないのですが、「法律で禁じなければダメなほど体罰が常識化しているのか」と思ったアーチビブログの あーさん でございます。

ムムッ!

私は、今で言う「イクメン(積極的に子育てを楽しみ自らも成長してきた男)」だったこともあり、愛情を注ぎ過ぎといいますか、わが子は目に入れても痛くないと思う「親ばか」なのですが、そういう私でも子どもを叩いてしまった事があるんですよね。

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1、わが子に手をあげてしまったこと

あれは、息子(仮にA君とします)が保育園の頃、同級生の男の子(B君)と女の子(C子ちゃん)、そしてB君のお兄ちゃんで小学校3年生のD君が、わが家に遊びに来ていた時のことです。

自営業の私は仕事場が自宅近くなので、こういう時は仕事の合間合間に様子見に帰ります。

仕事が一段落した私が様子を見に帰ったところ、D君がお菓子とキャラクターカードを他の3人に分配しておりまして、「そのお菓子とカードはどうしたの」と聞くと、「A君の机の引き出しにお金があったから買ってきた。」との返答。

んっ?

机の引き出しに入れていたお年玉袋を見つけたD君の提案で近所の駄菓子屋さんへ行き買い物をして来たということでした。

皆で買い物に行く事は社会勉強にもなり悪い事ではないのですが、小さな子供のお金で自分達の分も買うことに後ろめたさを感じていないD君の態度と、それを許した息子にやるせなさを感じた私は、ついつい息子のホッペを叩いてしまったんですよ。

これには前兆がありまして、B君D君兄弟は挨拶をしない(挨拶ができない)子どもです。

田舎の町内って皆知り合いなので、子ども達は街ですれ違う大人にも挨拶をしますし、勿論、遊びに行ったお宅での「こんにちは」「さようなら」は当たり前なのですが、この兄弟はその挨拶ができないんです。

実は、この子達の両親も挨拶をしない少々変わり者のご夫婦なので、良くない意味で気になっていた兄弟でありました。

私の単純な脳みそは「何で挨拶もしない子が俺の子のお年玉を使ってんだよ」という怒りモードになってしまったんですね。

大人げない!

で、他人の子どもを叱るわけにはいかないので「お前がシッカリしなきゃダメじゃないか」と言って息子を叩いたんです。

やっていいこと、良くないことが分かっていないのなら、教えてあげるのが大人であり、あの時の私は、息子を叱ることで他の子ども達にも分かって貰いたかったんです。

わが子を叩くって、心が痛いんですよね。
それと、何も悪くないC子ちゃんには申し訳なかったです。

あとで冷静になって考えてみると、もしかしたら、お金の価値を分かっていない当時の息子が言い出したかもしれない訳で、「変わり者の親・挨拶をしない子供達」という先入観でD君に対して怒りを感じた私自身も、世間知らずの若い父親だったという事だと思います。

弁解になりますが、叩いたのはその時だけで、わが家はお笑い満載の楽しい家庭なんですよ。

ちなみに、その後の息子は、お金の管理ができる子になりましたっ

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2、体罰の定義

さて、本題に戻りまして、「私の事例は体罰にあたるのか」という事になりますが、体罰の定義を含む指針素案は、子育てへの社会全体での支援が目的で、保護者を罰したり追い込んだりすることは意図していないとのこと。

子どもの身を守ろうとしたり、第三者に被害を及ぼす行動を止めたりする行為は体罰に当たらないと定義し、暴言や怒鳴るなどの行為は体罰ではないが、子どもの権利を侵害し傷つける行為である。との事です。

3、体罰の具体例

注意したが言うことを聞かなかったので頬を叩く。
いたずらしたので長時間正座させる。
友達を殴って怪我をさせたので同じように殴る。
物を盗んだので罰としてお尻をたたく。
宿題をしなかったので夕飯を与えない。

などが体罰の具体例ということですが、私の事例を当てはめると・・・。

頬を叩いてから注意しているので・・・。

非常に悪い例なのかも?(爆)

とはいえ、現在のわが子は立派な好青年になっておりますので、「あの時はごめんね」と、心の中で謝っておきます。

ごめんなさい!

ほとんどの親が、わが子を大切に育てている訳で、4月からの禁止法が体罰や折檻で大切なお子様を傷つけているほんの一部の親の心へ響けばいいなと思います。

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