こんにちは、アーチビブログの あーさん です。
原付バイクに関する興味深いニュースがあったので簡単にまとめてみました。
2022年11月9日、JAMA(日本自動車工業会二輪車委員会)と、AJ(全国オートバイ共同組合連合会)は、バイク車両区分を現行の「排気量と定格出力」から「最高出力」に改める様、自民党オートバイ議員連盟に要望しました。
Sponsored Link
1.125ccの馬力を落として50㏄扱い
125㏄クラスのバイクの性能を50㏄クラスに制御して50㏄クラスの扱いにしましょうよ!という要望なのですが、では、なんでそんな回りくどいことをやるのでしょう?
2.排出ガス規制対応への最良の策?
簡潔に説明します。
国内の排出ガス4次規制が2025年に50㏄クラスへ適用されるのに対し、50㏄では排気ガスの浄化が難しく4次規制に適応できないのが理由です。
有害物質を除去するには触媒を300度以上の高温にする必要がありますが、50㏄以下の小排気量では高温になるのに時間を要するから4次規制をクリアできないんです。
そうなると、50㏄バイクを生産する意味がなくなります。
「じゃあ125㏄以下を全て原付一種にすればいいじゃん!」という考えがあるかもしれませんが、125㏄という排気量は結構な馬力がありスピードも出るわけで、学科試験と講習だけで取得が可能な原付免許で乗るには危険でもあるんです。
「じゃあ原付免許を無くせばいいじゃん!」と簡単には言えなくて、原付一種という移動手段は多くの人が利用しているから無下にできないんです。
3.現在の50㏄ユーザー
現在の50㏄ユーザーは全国で485万人です。
私が暮らす田舎では山奥から街まで買い出しに出掛ける原付ライダーのオジちゃんオバちゃんが結構居て、移動の大きな役割を担っています。
彼らから原付免許で乗れるバイクを奪ってしまうと生活が成り立たないわけで、50㏄クラスは多くの人に必要なんですよね。
4.世界基準は?
排気量ではなく最高出力による基準はアジアや欧州ではスタンダードです。
馬力を50㏄と同等に落とした125㏄が50㏄クラスと認められれば、環境規制に対応しつつメーカーや50㏄ユーザーの負担を抑えることができるという訳です。
2023年末を目途に具体化を目指すそうですが、世界基準を鑑みるとこの要望は通りそうです。
また、近い将来の電動化を見据えて中型・大型クラスの車両区分も見直される可能性大です。
5.まとめ
ガソリンエンジンなどの内燃機関が終わろうとしている現在、今後は乗り物に関する様々な変更があると思います。
排気量区分ではなくて最高出力区分になるとしたら、「ホンダ モンキー125」は「ホンダ モンキー9.4馬力」で、50㏄クラスは「モンキー5馬力」なんて名称になるのかな?
例えば、元々10馬力の125㏄エンジンをデチューンして6馬力エンジンの廉価版50㏄クラスを作るとしますよね。
この6馬力仕様を元の10馬力に戻すのは簡単な気がするのですが、それを取り締まるのは大変ではないか?と思ったあーさんでした。
オジサンの私は違法改造などしませんが、もし私が高校生ならばやると思いますよぉ~!
(苦笑)
(^▽^;)/ それではまたっ!
Sponsored Link