草刈機使用中にエンジンが停止し、その後エンジンが全く掛からなくなった原因

こんにちは、近所のオッちゃん達に頼まれて、趣味でチェンソーや草刈機を修理することがあるアーチビブログの あーさん です。

今回は、「会社の草刈機を借りて家の庭を刈っていたら突然エンジンが停止し、その後、うんともすんとも言わなくなったので早めに直して欲しい。」という依頼です。

「マキタ MEM2600U」という機種でした。

不思議なもので、借り物の機械って壊れがちだったりしませんか(笑)

今回の事例は急なエンジン不調で有りがちであり、実は簡単に直せる事例なので、記事にすれば誰かの助けになるかもということで記しておきます。

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1.スターターロープを引いてみる

まず、スターターロープを引いてみて、チカラ加減が通常の引き具合ならばエンジンが焼き付いていないだろうと判断できます。

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2.プラグをチェックする

使っていたということなので、プラグ点火は問題ないと思いますが、一応チェックします。

今回は、プラグの電極が全く濡れていなかったので、おそらく電気系は問題なく、燃料がシリンダーに来ていないと考えることができます。

ちなみに、プラグが点火していないとか、カーボンだらけで交換する場合、私の修理の経験では外側電極(L型のアーム部)が広いか狭いかの2種類がほとんどなので、購入時は確かめて購入しましょう。(要適合確認)


電極が狭い場合>

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電極が広い場合>

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3.キャブレターをチェックする

電気が正常ならば、エアクリーナーやキャブレターの吸気口が詰まっていないかをチェックします。

キャブレターを触ってみるとグラグラと動いたので、「キャブレターの密着不足で、吸気できない状態であろう。」と予想できました。

スターターロープを引いてピストンが下降する時の負圧でキャブレターからの混合気をシリンダー内に吸い込むわけで、その通路に隙間があると負圧が生まれないからシリンダーまで混合気が届かないという現象です。

エンジン焼き付き廃棄品を部品取り用で残していた同型機種があったので、その画像で説明しますが、キャブレターを固定するボルトはシッカリ締まっておりました。

で、キャブレターを外してみると、シリンダーとキャブレターの間の部品(スペーサー)がグラついていることが分かりました。

スペーサーを固定する六角ボルト2本(4mm)を締めてグラつきがないことを確認し、その後、キャブレターをシッカリと固定します。

ここまで分解する必要はありませんからね。
この画像は、部品取り用のエンジンを撮影した説明用画像です。

あと、今回はノーチェックですが、燃料タンクのフィルターが詰まっていることもあるので、ガソリンが来ない場合はそこもチェックしましょう。

4.エンジンを始動

キャブレターのグラつきが収まったら、エンジン始動を試みます。

 一発で掛かりました♪

5.その他の不備

その他、「使用中にエアクリーナーカバーのボルトが落ちてしまった」とのことで、ボルトとエアクリーナーエレメント(スポンジ)が無くなっていました。

部品取り用のボルトとスポンジを装着して修理完了です。

廃棄品を残しておいて正解でした

6.まとめ

会社の備品を壊してしまった不安を早く取り除いてあげねばと一気に修理してしまったので、修理後に「あっ!ブログ用の写真を撮り忘れた!」と、いまいちブロガーになり切れないアーさんでございます。

日々の出来事を記事に置き換えることが出来るのがブロガーですもんね。

今回は、少し大きめの排気量なので振動も大きめな機械です。
振動が大きいということはネジも緩みやすくなります。

購入後、何度か使用したら最低一度は各ボルトの増し締めをすべきという例ですね。

ネジを締めるだけの誰でも直せるケースなのでお代は頂いておりません。

もし、同じ様なケースになった場合は、各ネジがシッカリと締まっているかをチェックしてみると、調子が良くなる可能性が高いですよっ

それではまたっ

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