エンジン発電機修理 DENYOニューパワー2600U2 プラグの互換性について

こんにちは、草刈り機などのエンジン機器の修理屋さんが少ない田舎なので、バイクに乗っているというだけで修理を頼まれることがあるアーチビブログの あーさん です。

前回は初のエンジン発電機修理を頼まれ、簡単な修理でほっとしたのですが、その喜びも束の間、またまたエンジン発電機修理を頼まれてしまいました

聞けば

「修理屋さんから戻ってきた機器が直ぐにエンジンが停止して使えなくなったから、アーさん何とかしてくれない」とのこと・・・。
う~んっ

私の気持ちはね

のイラストの通りでございます(冷汗)

で、持ち込まれた方曰く「今まで出してた修理屋は『本当に修理したのか?』と感じる事がよくあって、アーさんの方が腕がいいから診て頂きたいし、アーさんに『ダメだこりゃ』と言われたら諦めます」とのこと・・・。

持ち上げますよねぇ~!

メカ好きの心をくすぐりますよねぇ~!

 嬉しかねぇぞこのやろう~♪


というわけで、請け負ってしまいました!(爆)

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1、デンヨー(DENYO)ニューパワー 2600U2

私は発電機の知識がないのでデンヨーというメーカーは初めて聞いたのですが、エンジンが前回の修理と同じスバル製なので、同じ程度でよければ直すという感じですね。

現在は廃番ですが、新型は8万円前後というところでしょうか!?

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2、各部チェック

各部のチェックをしてみると。

オイルがサラサラで真っ黒。
プラグは錆びつきカーボン付着。
エアクリーナーボックスに水が浸入。

の三つが気になる点でした。

特に、番は、エアクリーナーのスポンジに水が浸透している状態だから、キャブレターにまともな混合気が送れないわけで「今回の原因はこれかな?」という感じです。

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3、修理屋さんの失敗を考えてみる

この手の機器の「使っているとエンジンが止まる」という症状は、オイルセンサーがオイルの異常を検知してストップすることが多いらしく、オイルを足してオイル量を適正量にすることで直るのだそうです。

一般の方はそれを知らないから、修理依頼をするわけですね。

で、修理屋さんにしてみれば毎度のことなのでオイルを注ぎ足してオイルセンサーの不具合を正常に戻せば通常はそれで直るので「直りました」と持って来たわけだけど、今回の原因はエアクリーナボックスの「水」にあったから、エンジンが掛かっても不完全燃焼で止まってしまう症状が出てしまったというのが私の推測です。

4、修理開始

(1)エアクリーナー

まずは、一番の原因と思われるエアクリーナー内の水分を乾燥させます。

水を吸収してしまったスポンジを、私は温風ヒーターの前で強制乾燥させましたが、水だけでなくガソリンも吸収されたスポンジなので注意が必要です。

(2)ガソリンタンクの水抜き

タンク内に水が入っている可能性もあるので、ストレーナーカップを外して少しだけタンク内のガソリンを抜きました。

水はガソリンより比重が重いので、タンク内の下にあります。
燃料コックを「閉」にした状態でストレーナーカップを外し、燃料コックを「開」にするとタンク内のガソリンが漏れ出るので、水が浸入していれば除ける算段です。

作業後の取付は緩まないようにシッカリと締め込みます。

エアクリーナーのスポンジが乾燥後、元に戻してエンジンを始動したら一発で掛かり、10分程度様子を見ましたが、エンジンがストップすることはなかったので、一応 OK!です。

(3)アイドリング調整

アイドリングが不安定だったので、調整ネジを見ると緩んで機能していない状態でした。
少し締めると安定しました。

(4)オイル

ここからは、まともに工賃を受け取らない私の趣味の領域だから出来ることなのかもしれませんが、もう少し良い状態にもって行きたい作業です。

バイクや車と違い高回転が必要ないエンジンなので、オイルの注ぎ足しで事足りるであろうことは理解できますが、私的には、古い汚れきったオイルは全て抜き、エンジンに美しいオイルを入れてあげたいんですよね。

この機器は前後に「オイルゲージ」と「オイルドレンプラグ」が付いているのですが、どちらからでも出来るタイプのようです。

これ系の4サイクル用エンジンオイルって、ホームセンターなどで4リッター1,000円程度のものを買ってくればいいのですが、私の修理の場合は、バイクに使っている「Kawasaki 純正オイル」を使います。

リッター1,000円を軽く超えるオイルですが、長期保存は酸化を招くので、自分のバイクには新しいオイルを こういう修理には余ったオイルをという合理的考えであります(笑)

厳密に言えば、バイクのミッション車用オイルは、四輪のオイルに比べて粘性が硬めですが、氷点下の中で一発始動ができたので勝手に OK!にしちゃいました。(笑)

発電機のオイル交換については、の画像をクリックしたページでも解説しておりますので、興味がありましたら覗いてみてくださいませ。

(5)プラグ

これもついでですが、偶然にも私の元へ修理に来た機器だから、サビついたプラグよりも新品のプラグを装着してあげたいんです。

で、外してみると私が知らないメーカー名で中国製のプラグでした。

「TORCH E6RCF」というプラグですが、「E6RC」Amazonで160円から売ってるのに、「E6RCF」は売ってなくて、互換性のある他社製品はないかなと探しました。

NGKさんの「スパークプラグ他社品番対照検索」で調べてみると、「E6RC」は他社のプラグに互換性があるのですが、末尾に「F」が付いた品番がなく、他メーカーも同様でしたので、「F」は気にしなくていいのかなもしかして廃番なのかなと思ったら

私も稀にお世話になっている、モノタロウさん にありました。

「TORCH E6RCF」は509円(送料500円)で、逆に「E6RC」は品切れになっていたから、「F」による違いはあるのかもしれませんね。

この程度の金額ならば交換致しましょう

後日、全く同じ機種の修理依頼があり、装着されているプラグは「NGK BR6HS」だったので、つまり「TORCH E6RCF」「NGK BR6HS」「互換性あり」ということですね。

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5、完了

新しいプラグを装着しエンジンを始動してみると、すこぶる調子が良くなりました

ヤッパ、オイル交換とプラグ交換は正解だったと思います

「エアフィルター乾燥、タンク内水抜き、アイドリング調整、オイル交換、プラグ交換」は難しくはなく「修理」とは呼べないから「腕がいい」という作業ではありませんが、とにかく直って良かった良かった。

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趣味でやっていることだから寒い中での修理は嫌いなのですが、やり始めれば手は抜けないわけで、腕がいいわけではなくて、「マメなのが私の作業」であり、そこを認められての依頼なのでしょうねぇ~!

 それではまたっ♪

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