ガソリンエンジン発電機を修理! 新ダイワ(sindaiwa)EGR2400

こんにちは、田舎でバイクを弄っていると草刈り機などの修理を頼まれるアーチビブログの あーさん です。

今回は、エンジン発電機の修理を頼まれたのですが、こういう機械の修理を受けるとなると

 もはや プロ

本音を言えば、うちは修理工場じゃない!んですけどね。(笑)

新ダイワ(sindaiwa)EGR2400

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1.ガソリンエンジン発電機とは

一般から業務用まで幅広く活躍する小型発電機です。

縁日や祭りの屋台などで見かけます。

映画「崖の上のポニョ」で、崖の上の家が停電になった時、宗介の母(リサ)が納屋にある発電機を使おうとしたけどエンジンが始動せず、ポニョが魔法でガソリン詰まりを取り除いてエンジンが掛かったシーンがありましたが、あれと同じものですね。


映画:崖の上のポニョより)

2.新ダイワ(sindaiwa)EGR2400

今回の依頼品は、既に廃番となっている発電機です。
かなり使い込まれています。

色々な現場で使われたんでしょうねぇ~!

修理代との兼ね合いで、幾らくらいする機械なのかを調べる必要があります。
現在販売されているもので見ると「EG2600」あたりで10万円前後というところかな

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3.症状

エンジンは何とか掛かるけれど、直ぐに止まってしまう。
という症状だそうです。
で、ガソリンが古いのかなと思って入れ替えたけれど、症状は変わらなかったとのこと。
 
なるほど、ポニョが魔法で直した症状に似ているかも(笑)

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4.始動要領

私の場合、エンジン発電機なんて普段使わないから、まずは始動要領を把握する必要があります。
初物の修理は基本を知ることが大事で急がば回れだと思います。
 
ブレーカーを「OFF」にします。
運転スイッチを「運転」にします。
 
 
燃料コックを「開」にします。

チョークレバーを「全閉」にします。(画像は全開になっています)
スターターロープ(リコイルノブ)を一気に引きます。
エンジン始動後、チョークレバーを「全開」にします。

 
スターターロープを引いて、エンジンが「ブルン」と掛かって停止した場合は、エンジンのかぶり(プラグが燃料で濡れる状態)を防ぐためにチョークレバーを「全開」にした後、再度スターターロープを引きます。
スターターロープは、重くなるところ(圧縮点)までゆっくり引き、一度元に戻してから一気に引っ張る感じです。
 
話は逸れますが、SUBARUのエンジンなんですね。
 
 

5.修理開始

上記の始動を試みましたが、プスンッ!とも言いませんでした(笑)
 
理由があります。
気温が氷点下7度くらいだったことと、除雪作業により私のパワーレベルがエンプティ状態でスターターロープを引くチカラが弱かったからです。(苦笑)
 
エンジン始動は私のパワー復活後にするとして、まずは、「シリンダー内にガソリンが来ているか?」「プラグは着火しているか?」 をチェックしたいので、エアーの要であるエアクリーナーチェックから始めます。
 
エアーを吸えないとガスも呼べませんからね!
 

(1)エアクリーナー

エアクリーナーボックスの下にレバーがあるので、レバーを引くと蓋が外れます。
中は汚れが少なくてスポンジもまだまだ使えそう(朽ちていない)でした。
 
 

(2)プラグ

続いてプラグのチェックです。
プラグキャップを外してみると、プラグの端子が錆びついているのが見えました。

 
よろしくはないですねぇ!

ガスと電気のチェック

プラグを外してみると、サビだけでなく電極間の隙間がカーボン(炭)で詰まりそうです。
電極が濡れているのでガス(ガソリン)がシリンダーに届いていることは分かりました。
電極が乾いていたらキャブレターなどのチェックも必要になるのでまずは一安心です。

 
続いて電気が正常かをチェックします。
外したプラグをプラグキャップに取り付け、運転スイッチを「運転」にして、プラグの電極を機器の金属部に接触させた状態でスターターロープを引き、電極間に火花が出るかを見ます。

下の火花はイラストです

 
火花は出ましたが電極に付着したカーボンが邪魔をして、スパークがイマイチ(真っ直ぐ飛ばない)です。
電極間の汚れを落とすと復活すると思いますが、サビも酷いので新品を注文することにしました。

「NGK BPR6HS」
です。
 
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プラグレンチについて

ちなみに、プラグレンチは「KTC B3A-20.8P  9.5sq」を使用しました。
(六角の寸法20.8mm。ラチェット側の差込角(四角)9.5mm)

マグネット付きなので、深い位置のプラグ交換などに非常に便利です。


ラチェットは別売りです)
 
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(3)エンジンオイル

調べてみると、この機器には「オイルセンサー」が装備されていて、オイルが減ると、エンジンが掛かってもオイルセンサーが作動してエンジンが停止することが分かりました。
 
今回の症状はこれが一番疑わしいです。
 
で、オイルゲージを外してみると。
 
んっ? 墨汁?
 
というような、真っ黒サラサラの、もはやオイルとは呼べない液体が溢れ出ました。(汗)
 
焦ったので写真撮影を怠ってしまいましたが、漏れたオイルを掃除して、その後、ナイロン袋に紙を詰めてドレンプラグの下に敷いてドレンプラグ(ボルト14mm)を外し、オイル抜きをしているのが下の画像です。
通常のオイル交換はエンジンを温めてオイルを柔らかくしてから抜くのですが、今回はエンジンが掛からないし、オイルは水のようにサラサラなので問題なしです。
機器を傾けてオイル抜きがスムーズに行くようにしております。
 
 
通常は1020分で抜けますが、今回は1時間程度放置してからオイルを注入しました。
オイルの品質は「SE級以上のもの」を使用するようにとのことです。
 
エンジンオイルの規格については別ページを用意しておりますので、興味がありましたら覗いてみてくださいね。
(下の画像をクリックで開きます。)
 
 
オイル量は「0.6リットル」です。
Kawasaki純正「S4 オイル 」を注入しました。SE級より上級のSG級です。
贅沢な発電機ですねぇ(笑)
手持ちのオイルが Kawasaki純正 しかないんです!
 
 
 

6.エンジン始動チェック

オイル交換を終えたら、まだ新品プラグが届いていないので、古いプラグの電極をワイヤーブラシで軽く掃除して装着し、エンジン始動が可能かを試しました。
 
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よっしゃぁ~!復活ですっ♪
 
とはいえ、サビだらけのプラグは交換して、より良い状況でお返ししましょう
新品プラグが届いたので古いプラグと交換して修理完了です。
 


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7.まとめ

現在は二輪も四輪もノーマル派の私なので、こういう修理スキルは若い頃のバイククルマ弄りのお陰だと思います。終わってみれば簡単に思える修理でも、悪いところを見つける工程が大変なわけで、それが所謂スキルってやつでしょうからね。
 
でも、趣味の延長での修理なので、面倒な4サイクルエンジンの修理は受けないと決めているのですが、持ち込んで来られた方の困った顔を見ると、「やってみるね」と答えてしまうんですよね。とにかく簡単な修理で助かりました。
 
クソ寒い中で、かじかんだ手をオイルやカーボンで汚す作業は辛いですからねぇ。
 
同じ日にチェンソーの燃料ホース交換作業もやったから、ガソリンを浴びた私の手はガサガサひび割れだらけです。
 

 
 
やっていることは素人の域を出ませんが、この荒れた手は。
 
もはやプロの手?(笑)
 
 それではまたっ♪
 
 
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