軽自動車のサスペンション交換は素人でも可能か?

こんにちは、アーチビブログです。

今回のブログは、昔(2007年頃)、自分で車高調キットを交換した時の手順を紹介してみたいと思います。
(大手のカーサイトにアップしていたブログの詳細説明になります。)

「愛着のある古い車のプチレストアをやってみようかな」など、誰かの参考になれば嬉しいですが、今回のブログは私の自己満足ブログかもしれません。

車種は「ダイハツミラジーノ」「L700S・L710S系」です。

Sponsored Link

1、フロントサスペンション交換

素人作業ですので、ショックアブソーバーからバネを外すなどの専用工具が必要な行程はなく、組んであるサスペンションを入れ替える作業です。

しかも、ジャッキアップは車載用ジャッキを個使って左右輪をジャッキアップし、サスペンションを外した後、ロアアームを支える為のジャッキも1個用意し、合計個の車載ジャッキで賄うという完全な素人作業でした。

それでも可能なところが軽自動車の良いところ?(笑)

余談ですが、当時所有していた「ミラジーノ・レガシィ・軽トラ」の車載ジャッキをフル活用でした。(もの凄く不便だったので、その後、油圧ジャッキを購入しました。)

<広告>

(1)ブレーキホースを外す

サイドブレーキをシッカリと引き、ジャッキアップしてタイヤを外し、フロントのブレーキホースを留めているボルトを外します。

画像Aのボルトは12mm。Bは10mmでした。
画像Cは、上向きにゴムを外します。

サビていたので、CRC(KURE556 潤滑スプレー)を噴きかけての作業でした。

<広告>

 
当時は最低限の工具しか持っていなかったのですが、最低でもラチェット式レンチは必要だと思います。
 
ラチェットがないと辛い作業があります。
 
<広告>

(2)アッパーマウントナットを緩める

ボンネットを開けて、フロントアッパーマウントのナット(12mm)を緩めます。
ゴトンッ!と落ちないように緩めるだけで外さずに留めておきます。

(3)ロアアームのボルトを外す

サスペンションと車体をつなぐロアアームに取り付けられたダンパー下側のボルト(17mm)は2ヵ所です。

下の画像矢印部2ヵ所のナットを外し、ゴムハンマーかプラスチックハンマーでコンコンと叩いてボルトを外します。

(4)古いサスペンションを抜き取る

サスペンションを外す時はロアアーム(ディスクブレーキ周辺)を手で支えればいいのですが、その後、ロアアームが下がり過ぎないようにロアアームの下に置くものを準備しておきます。私の場合は軽トラの車載ジャッキを使いました。
 
ロアアーム側のボルト2本を抜き取ったら、サスペンションが抜け落ちない様に注意しながら、アッパーマウントのナットを外すと、簡単に抜き取る事ができます。
 
ちなみに、ハブボルト部分の紫のパーツはワイドトレッドスペーサーです。
わが家のミラジーノはオーバーフェンダー仕様にしていたので装着しておりました。
作業には関係ありませんが、フェンダーとホイールの面イチ(ツライチ)仕様に便利なパーツです。
(多くの種類があるので自分の車に合った物を選ぶ必要があります。)
 
<広告>

 
下の画像はダンパーを抜き取った画像です。ロアアーム(ディスクブレーキ周辺)が下がり過ぎないように、車載ジャッキで支えています。

(5)新しいサスペンションを装着

この時は「AUTO ACE(オートエース)」というメーカーの車高調整ダンパーへ交換し、純正よりも約5cmのダウン設定をしておりました。
(出荷時ダウン量4cm。最大7cmまでダウンが可能)

<広告>

 

 
それでは、車高調を差し込みます。
アッパーマウントのナットは、とりあえず仮留めです。まだ締め込みません。

まず、下側のボルト本を締め込みます。
(トルク値は110N・mにしてみました。)

その後、車載ジャッキでロアアームを持ち上げて行くと、ダンパーが縮んでいきます。
アッパーマウントナットは、ダンパーを吊った状態で締めないで、車体の負荷が掛かった状態(理想は1G)で締めるとブッシュのよじれが無くなるそうです。

何かの受け売りです。

って事は、ロアアームの縮みしろが無くなり、車体が浮く瞬間が1Gですので、車体の安全を確かめながらアッパーマウントナットを締め込みます。

装着後、各ナットとブレーキホースを留めるボルトをシッカリ締めておしまいです。
輪目の所要時間は、確かめながら、撮影しながらやって40分。
輪目は、20分程度でした。
 
ちなみに、純正アッパーマウントを外して使いたいという場合やスプリング交換の場合は、スプリングコンプレッサーやインパクトレンチが必要だと思います。
 
PVアクセスランキング にほんブログ村
 

2、リアサスペンション交換

軽自動車のリアサスペンションに多く使われているのは「リジットアクスルサスペンション(1本の車軸に左右輪が連結した構造)」です。

フロントサスペンションの様にショックアブソーバーとスプリングが一体になったものと、別々に装着されたものがありますが、今回は別々の場合です。
 

(1)純正リアサスペンションを外す

左右輪をジャッキアップするとスプリングが伸びきるので簡単に外せます。逆に片側だけのジャッキアップだとスプリングを縮める工具が必要になると思います。

※ 左右輪を上げればサイドブレーキが効かないので前輪の車輪止めは絶対に必要です。

(2)純正と交換用サスペンションの比較

交換用ダンパー(ショックアブソーバー)は、純正スプリング・ダウンスプリングのどちらにも対応した商品です。

スプリングは、ほぼ純正と同じ長さで、「一巻きカットすると約1.5cmダウンするので好みに合わせてカットしてください。」というスプリングでした。

(3)交換用スプリングの装着

とりあえず、どの程度なのか分からないので、カットしないままの交換用スプリングを装着してみます。
交換用スプリングに、純正スプリングに着いていたゴム(共鳴音サイレンサー)を装着し、純正スプリングがあった位置に先端部を合わせて装着するだけです。

(4)ショックアブソーバー交換

純正ショックアブソーバーは上部のナット(17mm)と、下部のナット(17mm)を外し、ボルトを抜けば外れます。ボルトは、ゴムハンマーかプラスチックハンマーでコンコンッと叩いて外しました。

このダンパーには減衰力調整ダイヤルが付いていたのでダイヤル面を車両後部側にして、純正ダンパーを外した逆手順で組んで完了です。
ダンパーボルト用の穴と、車体側ボルト用の穴の位置を合わせるため、車軸にジャッキをセットして、ジャッキで高さを調整しながら合わせました。
所要時間は、写真を撮りながらで40分程度でした。

スプリングノーカットで装着してますので、車重が掛かるとスプリングが密着(線間密着)しそうです。
ローダウン用スプリングだからかな?

ちなみに、リアにもワイドトレッドスペーサーを装着しております。
ドラムブレーキへの装着は想定されていないと思いますが、問題なく使用しておりました。
自己責任です!
 

3、車高調整

フロントは5cmダウン。リアは純正と同じ高さで組んだサスペンションは、明らかに前のめりです。

 
 
リア用のスプリングを試しに一巻きカットして装着してみたのが下の画像です。
上の画像より良くなりましたが、もう少し下げたい感じです。

 
ちなみに、スプリングをカットするのに使った道具は、手挽きの金切りノコギリです。

頑丈な車のスプリングを手動でカットするのは時間を要し非常に疲れます。(苦笑)
 
<広告>

 

4、余談(当時の美談)

余談として当時の美談をお話しします。

もう一巻きカットしてみようと思っていた矢先、オートエースさんから突然のメールがありました。
「新たなリアスプリングを送ったから試してみてください。半端なスプリングを送ってしまい申し訳ないという気持ちから送らせて頂きました。」という内容です。
 
何が半端だったのか?の説明をします。

オートエースさんの車高調セットは、リアに調整が無く、通常販売リアスプリングのダウン量は40mmです。

事前連絡でリア30mmダウンが用意出来るとの事で注文したのですが、送られて来た商品は、純正と同じ長さからカットして調整するタイプでした。

装着後の感想を聞かせてとの事でしたので、非常に気に入った事と共に、カットして装着した事も伝えていたところ「結果として上手くいき、気に入って頂き嬉しいのだけれど、注文頂いた30mmダウンのスプリングでは無かったミスの責任を取った。」という事でした。

当時は多大なお気遣いに大感激したことを覚えております。

責任逃れをする会社も多い世の中です。
購入した私が何の文句も無く、結果オーライだったのだから、ここまでする必要は無かったのかもしれません。

でも、気持ちが嬉しかった~♪

ちなにみ、下画像の左が純正スプリング。中央が最初に届いたスプリングの一巻きカット。
右がお詫びで届いたスプリングです。

ただ単にカットした製品ではありません。
巻き数が違うところもオートエースさんの「こだわり」だと思います。

 
このスプリングは見た目も乗り心地も完璧でした!

 
素人が組んだサスペンションなので、最後に、アライメント調整ができるショップにお願いし調整して頂きました。
ちなみに、微調整だけで済んだのは意外でした(笑)
 
なので、標題の「軽自動車のサスペンション交換は素人でも可能か」と問われれば、「最低限の工具所有が前提で車弄りDIY経験のある人は、結構簡単にやっちゃうんじゃないかな
というのが私の感想です。
 

それではまたっ♪

Sponsored Link