トヨタ自動車からハイブリッドカーの王道であるプリウスの新型が発売されました。
エッジが効いた未来カー的スタイルですが、一目でプリウスだと分かるトヨタらしいデザインだと思います。
ところで、エンジンとモーターを使って走行する車がハイブリッドカーですが、そのシステムは各社各様でよく分からなくないですか?(苦笑)
という訳で、ここらでひとつ、おさらいをしてみましょう。
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目次
1.ハイブリッドとは
ハイブリッドとは、生物学では異なる種類や品種の動物や植物をかけ合わせてできた交雑種を指し、工業製品では複数の方式を組み合わせた製品ということになります。
2.日本のストロングハイブリッド
この「ストロングハイブリッドシステム」は、動力の使い方により、以下の3種類に分類されています。
(1)パラレル方式
基本的に駆動はエンジンが主体で走行中にエンジンが止まることはありません。
エンジンに負荷がかかるゼロ発進時や加速時を電気モーターがアシストするシステムです。
モーター機能付き発電機を利用したマイルドハイブリッドもパラレル方式ですね。
重量が軽く小型車に搭載可能でスズキのマイルドハイブリッドなどに使われています。
(2)シリーズ方式
エンジンを発電専用として利用し、駆動は電気モーターのみで行うシステムです。
ノートなどの日産「e-POWER」がこのシステムです。
基本はモーターでエンジンは発電のみに徹するという方式は、リーフで電気自動車技術を培った日産ならではだと思います。
(⇧ e-POWER)
(3)シリーズ&パラレル方式
エンジンと電気モーターを必要に応じて使い分けるシステムです。
発進時や低速時は電気モーター、通常走行時はエンジン、急加速時は両方など、走行状況に応じて可変します。
3種類中で最も燃費効率が良いのですが、構造が複雑になるので他のシステムよりも重くなります。
ハイブリッド車の王道であるトヨタプリウスの「THSⅡ」がこのシステムであり、ホンダフィットなどの「e:HEV」もこれになりますね。
3.欧州車に多いマイルドハイブリッド
駆動用電源の電圧を12Vから48Vに高めたマイルドハイブリッドが欧州ではドイツメーカーを中心に普及しています。
電気モーターだけで駆動可能な日本のフルハイブリッドは500V以上の高電圧なので安全対策が必須でありコスト増しとなります。
60Vを超えると人体に影響を与える高電圧に分類されるので、欧州では安全対策を含めて安価に実用化が可能な48Vシステムが普及中というわけです。
エンジン補器類は48Vを使用し内装などの電装システムには従来通りの12Vを使用するので、フルハイブリッドシステムと同様に2系統の電装システムを搭載する点が48Vシステムの特徴です。
マイルドハイブリッドなので駆動はエンジンが中心です。
スタート時や加速時などのエンジンが苦手とする回転域をモーターがトルクアシストするという方式です。
4.プラグインハイブリッド(PHEV)
外部からの充電が可能で電気モーターだけで長時間走行ができるのがプラグインハイブリッドの特徴で、災害時やアウトドアなどで電気を供給することも可能です。
充電装置が必要なので通常のハイブリッドより高額になり、自宅での充電は200Vの設備を整える必要があります。
三菱のアウトランダーやエクリプス、トヨタ プリウスに採用されています。
5.私が気になるハイブリッド車
PHEV以外のハイブリッド車の中から、平凡なオジサンの私が、排気量2リッター以下で「欲しいと思う車」を考えてみました。
システム的に間違いないと思うのはトヨタの「THSⅡ」で、一番興味が湧いたのは日産の「e-POWER」でした。ホンダの「E:HEV」も悪くないと思いました。
コンパクトセダンが好きな私としては「カローラセダン ハイブリッド」という選択もありだと思いますが、私ね、過去の記事で「素敵なクルマなのに名前が昔の大衆車で残念」的な発言をしているんですよね。
⇩ここをクリックした記事で述べております。
新型プリウス登場後の今ならばカローラセダンよりもプリウスを選んじゃいますが、プリウスは間違いなく街中に増殖するので没個性的であり所有満足感的にはどうなのでしょう?
(⇧ カローラ セダン)
6.私が選ぶハイブリッド車
没個性を避けようと考えて、最終的に「これいいじゃん♪」と思ったのは「アウディA3セダン」でした。
(⇧ アウディ A3 セダン)
車格的には、私が現在所有しているBMW3シリーズよりワンサイズ小型の「Cセグメント」になりますが、車幅は私のBMWより広いんです。
面白いなと思ったのは、排気量が日本の軽自動車に近い「999cc」というところです。
直列3気筒DOHC 999cc を ターボ加給 と 48Vマイルドハイブリッド モーターアシストで不満のない走りに持って行くというのだから「エンジンのダウンサイジングもここまで来たか!」と、乗ってみたくなっちゃいました。
アウディお得意の「デュアルクラッチトランスミッション」である「7速Sトロニック」というのも車好きの心に刺さります。
ポルシェや、BMW M2の友人達が楽しんでるミッション形態ですからね。
話は少し逸れますが、ATをマニュアル操作する楽しみ方ってあると思うんですよね。
だから、私のクルマ選びには「パドルシフトの有無」が非常に重要なファクターなんです。
7.まとめ
燃費面でハイブリッドカーを考えると、日本のハイブリッドシステムがずば抜けているのは確かですし、プリウスの優位性はまだまだ続きそうな予感がします。
それにしても、自分が購入する気持ちになって候補を色々と考えるのは楽しいものですね。
新型プリウスはスタイルもハイブリッド機構も素晴らしい車ですが、欧州車が醸し出す雰囲気が捨てきれない あーさん でした。
それではまたっ♪
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