こんにちは、アーチビブログです。
先日、親しい友人が多重事故に遭いました。
自動車4台の玉突き事故で、友人は最初に追突された車両です。
Sponsored Link
【1】あおり運転からの追突
上のイラストで説明しますね。
友人(黒い車)は、数キロに渡って赤い車にあおり運転を受けておりました。
やがて交差点に差し掛かり信号が赤に変わり、灰色の車、青色の車、黒い車(友人)の順に止まっていったのですが、赤い車はノーブレーキで突っ込んできたのだそうです。
時速は40km/h程度だったそうですが、ノーブレーキで突っ込まれると、友人の車のブレーキだけでは流石に止まらず、ゴンゴンゴンッ!っと3台に連鎖したんです。
【2】被害状況
友人の車は前後だけでなく車体全体が歪んでドアを開けることもできなくなって全損。
身体については、あおり運転を警戒してずっとバックミラーを見ていたので、突っ込まれる瞬間に身構えて怪我は無かったそうです。
青い車は後部が潰れたけれど前部は軽い追突で修理可能らしいですが、運転手と同乗者は首の痛みを訴えていたそうです。
不意打ちで追突されると首にダメージが出るのは事故あるあるではないでしょうか。
灰色の車は後ろのバンパーが少し凹んだ程度で運転手に怪我は無しでした。
【3】加害者女性の悲劇
あおり運転はするわ!突っ込んでくるわ!の相手に、「このバカタレが!タダでは済まさんぞ!」と、友人が大激怒で降車すると、加害者の女性が大号泣をしながら降車してきたから怒るに怒れなくて、「とにかく落ち着け」と声を掛けたそうです。
事故のショックで泣いているのかと思いきや、「父が危篤と病院から連絡があり、急いで病院に向かっているところで、赤信号に全く気付かなかった!」とのこと。
ということは、急ぐあまりに無意識にあおり運転をしていたということで、運転できる精神状態ではなく、更に泣きながらの運転で視界もまともではなかったのでしょう。
病院まであと1kmのところで事故を起こし、事故処理やら何やらで、結局、父親の最後には会えなかったそうで、彼女にとっては二重の悲劇になってしまいました。
少々同情してしまいますが、本来ならば精神に異常をきたした状態で運転することは避けるべきなんですよね。
自動車教習所では誰もが運転適性試験を受けたことがあると思いますが、精神の動揺で信号を見落とすような人の試験結果は「運転不適格者」になるのかもしれませんね。
【4】余談
話は少し逸れて私の父親が他界した時の話ですが、家族で父の最後に会えなかったのは姉だけでした。
その日に亡くなるなんて誰も想像していないわけで、当日の姉も病院には来る予定でしたが、仕事が入ったから少し遅くなると聞いていました。
息を引き取ったあとで病院に来た姉はそれこそ号泣しましたが、姉が病院に来るまで知らせなかったのは、心の動揺で仕事や運転に支障をきたすと思ったからなんですよね。
姉が運転不適格者かどうかは分かりませんが、かなりのドジですからね!
(苦笑)
⇩この記事って、意外に読みに来られる方があるんですよ。
【5】任意保険の等級のお話
こういう事故の時の保険について考えてみました。
今回の事故の場合の過失割合は、ぶつけた女性に「100%の過失あり」になると思います。
物損事故(車3台)と人身事故(首の痛み2名)、更に自分の車の修理費もあるので、かなりの金額になりますが、任意保険(車両保険含む)に入っていれば保険で賄えます。
(対物や対人の補償は無制限に加入しておきましょうね。)
物損・人身事故なので、任意保険の等級は3等級下がり、翌年の保険料がかなり上がると思いますが、事故の費用の事を思えば仕方なしですね。
現在の任意保険は「事故あり」の場合と「事故なし」の場合に分かれていて計算が違います。
「17等級」を例に説明します。
事故がなく順調に等級を上げて17等級に達した場合(事故なし)の割引は「53%割引」ですが、20等級の人が事故を起こして3等級下がった場合(事故あり)の17等級は「38%割引」になります。
15%の違いは数万円の違いになる場合もあります。
等級 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6F | 7F | 8 | 9 | 10 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
無事なし | 64%割増 | 28%割増 | 12%割増 | 2%割引 | 13%割引 | 19%割引 | 30%割引 | 40%割引 | 43%割引 | 45%割引 |
事故あり | 20%割引 | 21%割引 | 22%割引 | 23%割引 | ||||||
等級 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
事故なし | 48%割引 | 49%割引 | 49%割引 | 50%割引 | 51%割引 | 52%割引 | 53%割引 | 54%割引 | 55%割引 | 63%割引 |
事故あり | 25%割引 | 27%割引 | 29%割引 | 31%割引 | 33%割引 | 36%割引 | 38%割引 | 40%割引 | 42%割引 | 44%割引 |
ちなみに、この「事故あり割引」は、決められた期間に保険の使用がなければ「事故なし割引」に復帰します。その期間は、3等級ダウンの場合は1件の事故につき3年間。1等級ダウンの場合は1件の事故につき1年間が適用されます。
<広告>
話は少し逸れますが、無免許ひき逃げ事故で辞職された元東京都議さんのように、無免許での事故は保険金が支払われませんからね。
今は反省の日々を過ごしておられると思います。
あなたの近くにも、無免許運転、無保険車、飲酒運転などの車が走行していないとも限らないわけで、そういう車との事故に遭うと修理代や入院代を払って貰えないかもしれませんので、皆さんも、交通事故には気を付けましょう。
それではまたっ!
Sponsored Link