身内が瀕死の交通事故に遭って思うこと 田舎の高齢運転者事情

こんにちは、田舎暮らしのアーチビブログです。

大多数の人々は交通事故なんかに遭わないで人生を過ごされるのですが、自分や身内が被害者や加害者になる可能性はゼロではありません。

私の親類が歩行中に車に轢かれてしまったんです。

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1、身内が遭った交通事故について

私の従妹(50代)が、先月交通事故に遭って現在も入院しているという連絡が入りました。

(1)人身事故の恐ろしさ

従妹は歩行中に高齢ドライバーが運転する軽自動車にはねられました。
加害男性は従妹のご近所さんで、従妹のご主人と仕事上の関係性がある人物でした。

事故車両は衝突被害軽減ブレーキなどの運転支援機能が搭載されていない「ダイハツ ミラ(2010年式前後)」でした。

生身の人間が1トン近い重量物に不意に跳ね飛ばされる光景を想像してみてください。
人体は外部も内部も確実に損傷を負ってしまいます。

それが人身事故の恐ろしさです。

(2)事故の内容

事故の内容ですが、押しボタン式横断歩道を渡っていた従妹が、91歳男性運転の軽自動車にはねられました。男性側が信号無視をした可能性が高いとのことです。

従妹は頭部から出血していて事故直後は会話にも応じていたのですが、手術に8時間あまりを要する死ななくてよかったというほどの重症でした。

正に九死に一生を得て、現在は車椅子に乗れるくらいに回復しているとのことですが、何らかの後遺症が残る可能性はあります。

(3)身内が重症事故に遭って思うこと

公共交通機関が少ない田舎では高齢になっても生活のために運転を止められないケースが多くその気持ちも理解できるのですが、それにしても91歳という年齢はかなりの高齢であり、個人的には「運転者としてはあり得ない年齢」だと感じました。

真面目に生きて幸せな家庭を築いている彼女が何でこんな目に遭わなければならないのか?

加害男性は91歳になるまでに運転免許証を返納する意思はなかったのか?

91歳になっても運転している夫(父親)に対して家族(妻や子)は不安を感じていなかったのか?止めることはできなかったのか?

、強い憤りを覚えます。

2、交通事故が多い年齢層

車の安全装備充実などを背景に交通事故の件数は減少していて2022年にはピーク時の3分の1以下になっているのですが、高齢者の事故は2020年あたりから横ばいです。

報道の影響もあって高齢者の交通事故が非常に多いように感じますが、実は10代20代前半の年齢層の交通事故の方が圧倒的に多いんです。(下記グラフ参照)

初心者は公道の走行に不慣れで交通ルールを熟知していない場合もあり、若さ故に無謀な運転をしてしまう事もあって事故が多いのだと思います。

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3、交通死亡事故が多い年齢層

上記のグラフは交通事故件数の比率でしたが、これを死亡事故件数にしぼると、10代と85歳以上が飛び抜けて多いです。(下記グラフ参照)

7579歳あたりの年齢層から増え始めているので、認知機能検査と高齢者講習が75歳以上からというのは、こういう結果があるからなんだと思います。

4、高齢者の事故について

65歳以上の高齢者が事故を起こした時に犯していた交通違反を割合にしたのが下表です。

違反内容 割合
安全不確認 34.7%
交差点安全進行 18.0%
前方不注意 11.6%
ハンドルやブレーキの操作不適 7.6%
動静不注視 5.9%
歩行者妨害 5.2%
信号無視 2.7%
その他 14.3%

上記の65歳以上の事故の場合はハンドルやブレーキの操作不適は7.6%ですが、2020年上半期の死亡事故に限定すると75歳以上による人的要因は 操作不適が39% で1位でした。

75歳以上になるとアクセルとブレーキを踏み間違う確率が高くなるということです。

聞き慣れない「動静不注視」とは、歩行者や他の車の存在を認識しているにもかかわらず、危険はないと勝手に判断してその後の動静(物事の動き)に注意を払わないことです。

例えば、交差点を右折する際、対向車を確認しておきながら先に行けると判断し無理に右折して対向車と衝突(右直事故)などが該当します。

総じて、高齢者が事故を起こす時の違反のほとんどが判断力や認知機能の低下が原因ということが分かります。

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5、田舎の高齢ドライバー事情

生活のために車を手放せない高齢者が多いのが田舎の現状ですが、私の生活圏内での実感として、高齢ドライバーの車は低年式車が多くて安全運転支援機能が搭載されていないケースが多いと思います。

自動ブレーキなどの安全運転機能が真っ先に必要なのが高齢ドライバーだと思うのですが、高齢者層への普及率は高くないのかもしれません。

年金生活になるとおいそれと新型車両は買えないかもしれませんし、生活するための足だから古かろうが傷だらけだろうが構わないと思うのかもしれませんが、そういう車両に従妹は轢かれてしまったんです。

身体機能や認知機能の低下には個人差があるので高齢者と言えども衰えていない人はいると思います。

ですが、認知機能検査と高齢者講習が必要な75歳以上になっても車が手放せない事情があるのなら、衰えを感じていなくてもサポカー限定免許に変更してサポカーに乗るべきではないかと思います。

私の従妹の事故にしても、91歳の加害男性が衝突被害軽減ブレーキ付きの「サポカー」に乗っていたら大事に至らなかった可能性が大きいですからね。

6、まとめ

交通事故が被害者とその家族に与える苦痛・怒り・悲しみの心情は計り知れないと思います

また加害者とその家族にとっても、一生をかけても償えない自責の念が残ります。

自分や家族もいつ何時被害者になるかもしれませんし、加害者になる可能性もあるということを肝に銘じて安全運転を心がけねばと思った次第です。

後遺症の不安は消えませんが、まずは従妹が快方に向かっていることが何よりです。

それではまたっ!

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