高齢運転者 免許更新時の実車試験対象者について

こんにちは、比較的高齢運転者が多い田舎で暮らすアーチビブログの あーさん です。

高齢運転者によるアクセルとブレーキの踏み違い事故のニュースを頻繁に見かける現在、高齢運転者対策が急務となっておりますが、改正道路交通法で義務化される運転技能検査(実車による試験)の対象者について、「免許更新通知が届いた時点から過去約3年間に、信号無視など11種類のうち、1つでも違反をした75歳以上」とする報告書がまとめられたとのこと。

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1、高齢者には厳しい内容の改正

有識者会議の報告書に基づき詳細を詰めて、2022年6月までに改正法を施行するらしいですが、高齢ドライバーには厳しい内容だと思います。

対象者は教習所などで実際に車を運転して検査を受け、免許更新期間中は繰り返し受験可能なのですが、不合格の場合は更新できないことになりそうです。

今までは、高齢者講習の運転実技でどんなに下手くそでも免許証の更新はあくまでも本人の意思だったのですが、改正法が施行された後は、以下で説明する違反をして運転技能検査に落ちると更新できなくなるんですね。

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2、運転技能検査の対象となる11種類の違反

信号無視

信号無視をするということは視界が狭いとか判断力に欠ける場合がありますよね。

② 通行区分違反

逆走などがそうですが、高齢ドライバーにありがちな危険な運転です。

③ 通行帯違反

追い越し車線を走り続けるなどの違反です。

④ 速度超過

高齢ドライバーの場合は、逆に「遅すぎる速度」ってのもありますよね。(苦笑)

⑤ 横断等禁止違反

横断や後退、Uターンなどが禁止されている標識を無視(見逃し)してしまうなどです。

⑥ 踏切不停止等・遮断踏切立ち入り

踏切手前で一旦停止をしないで走行してしまう違反と、遮断機が下り始めているのに無理に入ろうとする違反です。

⑦ 交差点右左折方法違反等

交差点に侵入する前に左折時には車両をできるだけ左端に、右折時には車両をできるだけ中央(一方通行の場合は右端)に寄せなければならないのですが、それを守らない違反です。

これは違反した本人に自覚がない場合がある違反なので、女性ドライバーが警察官の高圧的な態度をネットで拡散した事例があり、私のブログでも扱った違反です。

⑧ 交差点安全進行義務違反

ウィンカーを出さないで右折や左折をしたり、安全な速度で走行しなかった場合の違反です。

⑨ 横断歩行者妨害

横断歩道を渡っている歩行者、また渡ろうとする歩行者を優先しなければならないところを無視(見逃し)する違反です。

⑩ 安全運転義務違反

前方不注意などです。

⑪ 携帯電話使用等

ながら運転ですね。

有識者会議が重大事故を起こした75歳以上の違反者を調査した結果、過去3年間に11種類のうちいずれかの違反をしたドライバーが、死亡・重傷事故を起こした割合は10万人当たり119.1人で、全体の約2.1倍に上ったとのこと。

3、運転技能検査の内容

指示速度による走行

指示した速度で走行できないようではダメですよね。

一時停止

一時停止の標識や、道路上の「止まれ」を見落とすようではダメです。

右左折

右左折時の安全確認などですね。

信号通過

黄信号で止まるか行くかがミソかな

段差乗り上げ

聞きなれませんが、ワザと段差にタイヤを当て、当たったところで一旦停止。その後、段差を乗り越えた瞬間にブレーキを踏んで止めるという、判断力や足の動きが鈍くなった高齢者にはハードルが高い検査です。

これらの運転技能検査を行い、100点満点の減点法式で普通免許合格者は70点以上となります。

続いて、合格者は認知機能検査を受けることになりますが、同検査はタブレット端末を導入して効率化を目指すとのこと。

認知症の恐れがないとの判定後、高齢者講習を受けて、晴れて免許更新となります。

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4、まとめ

わが家のご近所さんに75歳の男性ドライバーと85歳の男性ドライバーがおられまして、教習所で実技講習を受けると、85歳の方が毎回成績がいいらしいんです。

年齢が高いからと言ってダメなわけではないことは分かりますが、判断力などは確実に衰えていると思うので、彼らの場合、上記の違反をしてしまったら次の更新は無いかもしれないなぁ~!と感じてしまいました。
ムムッ!

70歳を超えればデカいバイクには乗れないでしょうが、原付や原付二種に乗る高齢ライダーも多いのが田舎の現状でして、生活のための必需品であることは確かなので色々と複雑に思う今日この頃でございます。

それではまたっ!

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