バイクのヘッドライト光軸調整 Kawasaki Ninja1000 2018年モデル

こんにちは、アーチビブログの あーさん です。

バイクのユーザー車検を受けてみようと思い、前回のブログで「Kawasaki Ninja1000」の点検整備記録簿を作成しました。

ノーマルなので基本的に車検には通る車両なのですが、バイクのユーザー車検で一番の鬼門は「ヘッドライトの光軸」と言われてることから、一応ではありますがテストをしてみました。

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1.ヘッドライトの光軸調整とは

現在、クルマ(四輪車)の車検のヘッドライト検査は、原則としてロービームによる計測が行われていますが、バイク(二輪車)はハイビームが基本とされています。

車検に合格するための光軸基準は、審査対象場所を1メートルから照射した際と、10メートルから照射した際のズレが「左右のズレは27cm以内」「上部のズレは10cm以内」「下部のズレは地面からライトまでの距離のうち20%以内に収まっているか」と定められています。

ヘッドライトの光軸は、走行を繰り返していると少しずつズレて行くのですが、バイクの場合は特に狂いやすいんですね。


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2.Ninja1000 の場合は?

ヘッドライトが単体で独立しているネイキッドバイクならば調整ネジの場所も分かりやすくていいのですが、フルカウルバイクの場合はどうなのでしょうか

Ninjaのヘッドライト下側を覗いてみると、長細い穴があります。

そこを覗くと、調整ダイヤル(プラスドライバーで調整するタイプ)が2つ見えます。

カウルの裏側を外さなくても調整できるようになっているんですね。

ちなみに、下の画像はトリシティの調整ダイヤルですが、同じようなタイプですね。

トリシティの場合は、ボディ右側にあるダイヤルが「左右の調整」。ボディ左側のダイヤルが「上下の調整」です。
(光軸を上向きにする場合は調整ネジを左回し、下向きは右回し)

Ninja1000の場合はどうなのでしょう?

Ninja1000の2017年モデル以後はLED仕様で、ロービーム2灯、ハイビーム2灯の4灯です。

実際にダイヤルを回して左右ダイヤルの役割を探るのも手なのですが、下手に弄って光軸を狂わせる可能性もあります。

ネイキッドバイクのフロントフォークに挟まれたヘッドライトユニットならば、走行による狂いも生じるでしょうが、固定されたカウル内のヘッドライトケースのリフレクターにLED光を上方から照射して反射の光で前方を照らすユニットなので狂いは少ない気がします。

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3.カワサキバイクの光軸リコール

「カワサキのバイク製造ラインでヘッドライトテスタの設定が不適切で光軸の向きが基準に適合しない車種がある」というリコールが、2019年4月頃にありました。

私のNinjaは2018年モデルなので真っ只中ではありますが、通知等は来なかったので対象外とは思いつつ、一応調べてみました。

「カワサキ リコール情報 検索」でググると情報検索ページになるので、そこに愛車の車体番号を記入して次へ進みます。

「該当いたしませんでした」で確認終了です。

その時の対象車種の一覧表を作成してみました。
不安な方の参考にして頂ければと思います。

リコール対象車種 一覧
型式 車名 車体番号(シリアル番号) 対象範囲 対象台数
2BL-ZX636G Ninja ZX-6R ZX636G-001843004583 78
EBL-EJ800A W800 FJ800A026011029514 179
2BL-EJ800B W800 CAFÉ EJ800B-001508 1
2BLZR900B Z900 ZR900B-007472032189 50
2BL-ZR900C Z900RS ZR900C-02113030185 44
Z900RS CAFÉ ZR900C-006954128781 32
EBL-VN900B VULCAN VN900B-088003088618 35
900 CLASSIC
2BL-ZXT00W Z1000 ZXT00W-005405023425 30
Ninja1000 ZXT00W-004307024178 40
2BL-LZT00D VERSYS 1000 SE LZT00D-000429000444 5
2BL-ZXT02A Ninja H2 SX ZXT02A-000816001933 3
Ninja H2 SX SE ZXT02A-000834004220 33
Ninja H2 SX SE+ ZXT02A-004492004870 7
2BL-ZXT02E Ninja ZX-10R ZXT02E-002254 1
EBL-ZRT20D ZRX1200 DAEG ZRT20D-019842025463 313
JBK-EX250L Ninja 250 ABS  EX250L-023298024264 40
Special Edition
Ninja250 EX250L-000002025388 7457
Ninja250 ABS EX250L-000087025604 4762
JBK-ER250C Z250 ER250C-000001008002 3163
Z250ABS ER250C-008003013602 1305
JBK-BJ250F 250TR BJ250F-051483051782 300
JBK-BJ250A エストレヤ BJ250A-097467097494 15
JBK-BJ250A エストレヤ BJ250A-099029112763 2567
合計15型式 合計22車種 2013年5月27日2019年3月15日 製作 合計20460台
 

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4.光軸の狂いを確認する方法

一般的な方法で確認してみることにしました。

 壁面に光軸をマーキングする
 壁面から1メートル離れた位置にバイクを停めハイビームを照射しマーキングする
 壁面から10メートル離れた位置にバイクを停めハイビームを照射しマーキングする
 マーキングした2ヵ所を比較し光軸調整ネジで調整する

10メートル離れた位置だと光の照射点が分かりにくいので、実際に私が試したのは、壁面に接近した位置でマーキングをして、3メートル程度離れてみるという作業でしたが、光軸のズレは無いと思いました。(5メートル程度は離した方がいい様です。)

LEDの4灯ライトの場合、検査場でどんな測定方法をされるのか分からなかったので、一応、片眼を塞いで片側ずつのズレも確認してみました。

下のような感じです。某バイク雑誌の去年のカレンダーで塞いでおります。(笑)

このアナログ的作業の場合、昼間の明るい時間帯は壁から離れると光の具合が分かりにくく、夜の作業の場合のフルカウルモデルは調整ダイヤルへのアクセスが困難だと思うんですよね。

 特に私の様な老眼には厳しいです

という事は、調整ダイヤルが奥まった位置にある車両は、素直にテスター屋さんやバイク屋さんに調整してもらう方が良いのかもしれませんね。

<追伸>
この簡単な壁当て確認のみでユーザー車検を2度通りました。

なので、やはり、フルカウルバイクのLED仕様は狂いが少ないから、大きく狂ったと感じる時以外は、下手に触らずにそのままがベストなのではないでしょうか。

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5.まとめ

とりあえず、「ズレはない」と感じたわけで、あとは、実際に運輸支局で検査を受けるのみとなりました。

都会ならば、運輸支局の近くに「テスター屋さん」があり、そこで予備検査を受けたり、落とされた後に調整してもらうという事ができますが、私が暮らす田舎の運輸支局にはテスター屋さんはありません。

で、馴染みのバイクショップに電話をして、「ユーザー車検をしようと思うんだけど、車検前に光軸を見てくれる」と聞くと。

「純正LED仕様ならば狂っていないと思うので、まず検査を受けてみて、もし検査に落ちたら調整するから持って来てください。」との嬉しいお言葉っ

これで、全ては整いました。

次は、いよいよ検査予約ですが、雪や雨の日は嫌なので、週間天気予報とにらめっこです。

6.追記

無事に検査合格致しました

業者車検とユーザー車検の金額差は、場合によっては5万円程度の差が生まれるので、走行距離が少ない車両や改造ヵ所が少ない車両は「大いに受ける価値あり」だと思います。

検査内容や書類の書き方などを詳細に説明したページを作成しましたので、興味がありましたら是非覗いてみてくださいね。

 それではまたっ♪

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