初めてのユーザー車検 バイク編 Kawasaki Ninja1000 2018年モデル

こんにちは、アーチビブログの あーさん です。

「バイクのユーザー車検」を受けてみようと思い立ち、自身での簡易整備を済ませて準備が整ったので、いよいよ運輸支局での検査を受けました。

検査車両は「Kawasaki Ninja1000 2018年モデル」です。

その前に、ユーザー車検は事前に運輸支局への予約が必要です。
予約方法については、下の画像をクリックしたページで紹介しております。

という訳で今回は、必要書類とその記入方法や、持参したもの、検査の流れや運輸支局の雰囲気、安くて嬉しい費用などを詳細に説明させていただきます。

「午後の部(第三ラウンド)12時50分 受付」に予約していたのですが、他の人の検査状況を見たくて 11時に運輸支局に到着しました。

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1.ユーザー車検に必要な書類

事前に準備する(できる)書類(4枚)と、運輸支局で発行される書類(3枚)の、合計7枚の書類が必要になります。

(1)事前に準備できる書類

自動車検査証

車検証です。コピーなどの写しは不可です。

自動車税納税証明書

継続検査用で受領印が押印されているものです。領収書、コピーは不可です。

定期点検整備記録簿

検査場で確認される書類です。
記録簿がなくても検査を受ける事は可能です(前検査、後整備)が、自分でもできる項目が多いので、自身の整備で記録簿を作成しておくと、合格時の喜びもひとしおだと思います。

記録簿の記入例です。

記録簿のダウンロードはこちらです。

点検整備記録簿 自動二輪車

自賠責保険 証明書(新・旧)

現在有効のものと、新しい有効期間をカバーする期間のもの、新旧の2通が必要です。
私は、知人の保険屋さんから加入して持参しましたが、自賠責保険は運輸支局内の整備振興会などで加入できるので、当日でも OK!です。

ちなみに、2年間で「9,270円」です。
平成5年現在は少し下がって「8,760円」になりました。

(2)運輸支局で受け取る書類

私が検査に行った田舎の支局の場合ですが、運輸支局の「ユーザー車検の窓口」で書類3枚を受け取り、記入後に別建屋の「整備振興会」で手数料と重量税の印紙を購入し(受付の方が貼ってくれました)、再度、運輸支局の「ユーザー車検の窓口」へ行き、受付完了という経緯でした。

自動車検査票

継続検査なので、二輪(小型車)は「1,700円」でした。

書き方の見本があったので写真を撮りました。

私の書類は、こんな感じです。

自動車重量税納付書

バイクの場合は「一律 3,800円」ですが、ユーザー車検の窓口の方から「スマホを持っておられたら、重量税照会サービスにアクセスして、自分の車両の重量税を確認してから記入してください。」と言われました。

これです。

で、アクセスしてみたのが、この画面。
やはり「3,800円」でした。

重量税納付書の書き方見本は、こちらです。

私の書類は、これです。二輪の場合は「車両重量」を記入する必要はありませんでした。

継続検査申請書

使用者本人のサインならば印鑑は要りません。
こちらの書類はネット上でもダウンロードできますが、記入欄は少ないので当日に支局で受け取ればいいと思います。

鉛筆で記入する枠と、ボールペンで記入する枠があるので注意が必要です。
書き方の見本は、こちら。

私の書類は、こちらです。申請人と受験者は同じなので、受験者欄は「同上」でも良いと思いますが、どちらも氏名と住所をシッカリと書きました。

印紙を貼って書類が揃ったら、予約した時間になってから運輸支局の「ユーザー車検窓口」で受付を済ませて(予約時間外は不可でした。)、いざ検査となります。

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2.書類以外で持参したもの

検査官が書きやすいかなと思ってクリップボード
クリップボードが要らなかった場合のクリアファイル
光軸検査でロービームを隠せと言われた場合のガムテープ
印鑑(本人が受ける場合は不要でした。)

結局、使ったのはクリアファイルだけでした。
窓口の方がクリップでとめてくれるので、クリアファイルも要らなかったんですけどね。(笑)

3.憩いのひと時

さて、予約時間まで暇になったので、他の人の検査状況を見ようと思ったのですが、到着した時に検査終了直後の「ドラッグスター400」を見かけただけで、その後は一台もなし。

考えてみれば、私が暮らす地域は積雪がある地方なので、3月はバイクのオフシーズンです。だからこの季節の登録車が少なくて二輪検査場は閑古鳥が鳴いているんですね。

で、四輪車の列(こちらは長蛇の列でした)の誘導員さんが、昼休憩前になって待ち車両が少なくなってから、ウロウロしている私の所へ来て「良かったら説明しましょうか」と言ってくれました。

神現るっ♪(笑)

二輪検査は一番左のレーンで、ここがブレーキや車速の検査だから、その手前で係員が来るのを待って「初めてです!」と言えば、丁寧に教えてくれるとのことでした。


ありがとうございます♪

ちなみに、検査場やその周囲をウロウロしている時間って、なんだか楽しかったですっ
昼食は検査終了後の予定にしていましたが、楽しくてお腹が空くのも忘れてました(笑)


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4.いざ検査へ

予約時間になったので受付を済ませました。

検査場で必要な書類は。

自動車検査票(検査官がチェックする票)
自動車検査証(車検証)
点検整備記録簿(前検査の場合は不要)

の3枚ですが、受付の方が、「全ての書類をまとめて渡しても大丈夫ですよ。」と教えてくれました。二輪は書類などの収納場所が限られますからね。

とにかく皆様が親切でございます♪

検査場ではヘルメットは要らない(被っていると検査官の言葉が聞き取りにくい)ので、入り口付近にでも置いて入場すればいいのでしょうが、私は勝手が分からなかったのでヘルメットを収納できるパニアケース仕様で受けました。

ちなみに、グローブも要らないと思います。

それと、クリップボードは運転の邪魔になると気づいたので、書類を全てクリアファイルに入れて、メーターの上に置いて(ハンドルに挟んで)入場しました。

下の画像はマイガレージでの撮影ですが、こんな感じです。
検査の時はブレーキマスターシリンダーの「Ninjaリストバンド」は外しました。

5.検査(受検)の流れ

結局、午後の部も二輪は私一台のみ
というわけで、人の検査状況は見学できませんでした。

下見などを行い、受検要領がわかってから入場するようにしてください!
って手順に書いてあるのにできませんっ(苦笑)

気を取り直して、いざ参りましょう

ユックリと検査場へ入って行くと、検査官さんが待っていますのでクリアファイルに入れた状態で書類を渡し、「初めてです!よろしくお願いします!」と挨拶をしました。

(1)排ガス検査

まずは「排ガス検査」です。
私の場合、支局に到着してから2時間程度経過していて、エンジン始動後に即検査を受けましたが、十分な暖気をしてからの方が排ガスはキレイだと思います。

エンジンは始動したまま、バイクに跨ったまま、ギアはニュートラルで、検査官さんが検査機をマフラーに突っ込んでの検査です。
4本出しマフラーの場合はどうやって計測してるの?

という疑問を抱きましたが、どの穴に挿し込んでも同じ数値が出るそうです。

(2)スイッチ類の検査

排ガス検査が終わると、左右ウインカーの点滅状態、前後ブレーキの点灯状態、ホーンの音の状態、ヘッドライトのハイ・ロー切替の状態を確認されました。

また、点検整備記録簿に記載された総走行距離数に誤りがないかも確認されました。

(3)ブレーキ検査

ブレーキ検査の時のブレーキは、ジワッとではなく、急ブレーキのつもりでガツンッ!っと効かせましょう。

フロントブレーキ

免許取得時の一本橋の様な、型の一本橋とは逆の型の溝があるので(一本橋より幅広です)そこへバイクを入れて、2本のローラーの間にフロントタイヤを載せます。

エンジンは始動したまま、ギアはニュートラル、クラッチもブレーキも握らない状態で、ローラーが回り始めると車体がグッと沈み込みます。

下のイラストは左足を着いておりませんが、ブレーキングに備えて左足を着いて、右足はリアブレーキの方がベターです。

検査官さんの「フロントブレーキを掛けてください」の合図で、ブレーキを掛けます。
フロントとリアブレーキを同時にガツンッ!っと掛ける方が通りやすいそうですが、私はそれを忘れて検査官さんに言われるままにフロントブレーキのみを掛けました。

リアブレーキ

フロントブレーキのチェックが終わると、次は少し移動してリアタイヤをローラーの上に載せます。

フロントと同じく、ローラーが回り始めると、車体が沈み込みます。

「リアブレーキを掛けてください。」の合図でブレーキをガツンッ!っと踏みます。

こちらも、フロントとリアを同時に掛けた方が通りやすいようですが、リアブレーキのみで問題なく合格しました。

(4)スピードメーター検査

Ninja1000の車速検出は後輪なので、リアブレーキ検査を終えた状態からスタートです。

エンジンは始動したまま、ギアはニュートラル、ブレーキもクラッチも握らない状態です。
この検査は両足を着いていても問題なしというか、両足を着いて車体を安定させると安心だと思います。

「ローラーが回ってメーターが動くので車速が 40km/h を示したら、ホーンを鳴らしてくださいね。」とのことで、指示通りにホーンを鳴らすとローラーの回転が止まり終了しました。

電光掲示板などはなく、全て検査官さんの指示で進むので田舎の検査場はアナログ的であり、のどかですねぇ(笑)

(5)各部の検査

次の場所へ移動し、エンジンを停止し、バイクから降車します。
検査官さんが各部のチェックを始めました。

足回りを中心に締め付けボルトをハンマーでコンコンッ!と軽く叩いたり、クラッチやフロントブレーキの握り具合、リアブレーキの踏み具合を確認したり、ドライブチェーンの張りのチェックなどです。

チェーン調整をしておいて正解でした♪

(6)ヘッドライト検査

エンジンを始動し、ラストの「ヘッドライト検査」です。

検査機の前へバイクを停め、エンジンは始動したまま、ギアはニュートラル、ヘッドライトはハイビームで行います。

Ninja1000 2018年モデル」の場合、純正LED仕様で、ロービーム2灯、ハイビーム2灯の合計4灯です。

最初は4灯のまま少し検査をされて、その後、遮光幕を持って来られて、「これで片側を塞いでみてください。」と言われ、バイクに跨ったまま片方のロー・ハイビームを塞ぎました。

「次は、逆を塞いでみてください。」と言われ、逆のロー・ハイビームを塞ぎました。

両眼のハイビームを個別にチェックされている様です。

少しの時間、インカムで何やら通信をされた後、「はい、オッケイです。検査は全て合格しましたので、この書類を持って支局の〇番窓口へ行ってください。」と、検査票に合格印を押印していただきました

インカムで通信をされている時間(1分程度)は「光軸がズレてんのかな?」と、ドキドキしておりましたが、光軸調整の必要がなくて良かったです。

フルカウルバイクで純正LEDライトの場合、滅多なことでは光軸は狂わないと懇意のバイクショップから聞いていたのですが、待たされるとドキドキしますね。

あと、光量は、前日にバッテリー充電を済ませていたので心配はしていませんでした。

(7)検査終了

検査時間は10分程度でした。

検査が終了すると、敷地内の支局建屋へバイクを疾走らせるのですが、これね、ノーヘルでの走行なんですよね。

ノーヘルでデカいバイクに乗るなんて「SUZUKI GT380」以来約40年ぶりです。(笑)

当日は、週間天気予報とにらめっこして予約した甲斐があって快晴であり、検査を通過した嬉しさとノーヘルの解放感が相まって

メチャメチャ気持ち良かったですっ♪

あははぁ~~♪♪

清々しいとはこういう気分ですね♪(笑)

検査官さんを含め、優しい方ばかりだったのも気持ちよさに繋がっています
人間こうでありたいなと思った一日でありました。

 常に人に優しくありたいものです♪

6.不合格の場合

不合格になっても焦らないで、検査当日中であれば残り2回までは無料で再検査を受ける事が可能です。

不合格箇所が自身で出来る内容なら良いのですが、そうでない場合はテスター屋さんや整備工場などにお願いするのが手っ取り早いと思います。

当日の審査時間内に不適合の改善ができない場合は、支局の窓口に検査票等を提出し、「限定検査証」の交付を受ける必要があります。

限定検査証があれば15日以内の再検査ならば不適合箇所だけの検査で済みますが、限定検査証がない場合や15日を過ぎた場合の受検車両は初めての申請と同じ扱いになります。

7.新しい車検証とステッカーの交付

検査場で合格印を頂いたら、運輸支局の継続検査窓口で手続きを行います。

必要な書類は以下の通りです。

検査票
重量税納付書
継続検査申請書
自動車検査証
自賠責保険証明書
納税証明書

待つこと数分で、「アーチビさぁん」と呼ばれるので、新しい自動車検査証とステッカーを受け取ります。

「検査標章(車検ステッカー)は、速やかに貼り替えてくださいね。」と言われましたが、慌てて貼ってシワを付けてもいけないので、帰宅後に慎重に貼ることにしました。

「骨折とかしないようにねっ!」と、レースか何かと勘違いしていたちびさん(奥様)に「無事合格♪」のLINE連絡を入れて帰路につきました。

8.費用

今回の費用は、14,770円 でした。

ユーザー車検費用
自賠責保険料 9,270円
検査登録印紙代 400円
審査証紙代 1,300円
自動車重量税印紙代 3,800円
合計 14,770円

バイク屋へ車検依頼をすれば6万円程度は必要で、場合によっては5万円くらいの差ができるわけで、この差はかなり大きいです

 ってか、差が有り過ぎです!

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9.ナンバー用ステッカーについて

以前の所有車両(ゼファー1100)の時、馴染みのバイク屋での車検後、整備見習いの男の子が貼ったステッカー(検査標章)の透明シール内側にオイル付の黒い指紋がクッキリと付着していて、チョッピリ不快な2年間を経験しているので、簡単貼り付けステッカーといえども手を抜かず、「シリコンオフ」でシッカリと脱脂してから貼りました

「デイトナ ナンバープレートホルダー」のボルトカラーがちょっぴり干渉するので、カラーを外してからの作業です。
ちなみに、このプレートホルダーは私的におすすめ商品でございます。

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10.まとめ

走行距離が多かったり改造ヵ所が多い場合は、2年に1度くらいはプロの手で整備してもらうべきだと思いますが、わが家のバイクの様に走行距離が少なく、日常点検をマメにやっているオーナーさんには、ユーザー車検がおすすめだと思いました。

平日の受検は時間を取れない場合もあるから、私も次の車検がユーザー車検とは限らないんですけどね。

どちらかと言えば多忙の方がありがたいのですが

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新車の新規検査でユーザー車検を利用する場合は、車両使用の本拠の位置を管轄する運輸支局での受検になりますが、それ以外は日本全国の何処でも受けられます。

都会の方が、田舎のノンビリとしたムードの検査場で受けるのも有りかもしれませんよねっ

 それではまたっ♪

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