バイク店が預かったバイクを勝手に転売って、そもそも出来るの?

こんにちは、アーチビブログです。

大分県の個人のバイクショップが車検や修理で預かったバイクを勝手に転売していて20人くらいの被害者があるという事件がありました。

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車検で預かった直後に転売したなんていう酷いケースもあった様ですが、そもそも、他人名義のバイクをそんな簡単に転売できるものなのでしょうか

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1.事件について

このバイク店と10年来の付き合いがあった被害者の男性は、50cc400ccの修理で預けたバイク3台の名義を勝手に変えて売られてしまい、問い詰めると「お金がなかったのでバイクオークションに出した」と言われ、謝罪はされたが返金は無く、その後は連絡が取れなくなったとのこと。

他の被害者の問い合わせには「今修理をやっている」「もう少し待ってほしい」などと答えていたようです。

業務上横領罪に当たる可能性がある事件です。

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2.勝手に転売は可能なのか?

これ、最初に申しますと、バイク店ならば簡単に可能なのだろうなと思います。

(1)売却に必要な書類

他人名義のバイクを売るために必要な書類は以下になります。

登録書類
自賠責保険証
納税証明書(車検が必要な車両の場合)
譲渡証明書
委任状
名義人身分証明書のコピー

上記の登録書類は排気量により下表の名称になります。

排気量   書類名称
125cc以下 標識交付証明書
125cc超 250cc以下 軽自動車届出済証
250cc超 車検証

(2)勝手に変更可能な書類

車検がない250cc以下のバイクの場合は登録書類を無くすケースも多く、また長期間乗っていなくて自賠責が切れていたり、250cc超のバイクでも車検が切れているケースもあります。

そういうケースの書類作成はバイク店ならば手慣れたものであり、譲渡証明書や委任状は名義人に黙って作成することも可能です。

唯一できないのが名義人の身分証明書のコピーですが、ショップによっては客の運転免許証をコピー保管している場合もありますし、個人売買ではない業者間オークションでは信頼関係で書類不備でも取引が成立するケースもあると思います。

今回の事件は勝手に名義を変更されて転売ということなので、バイク店という立場を悪用した滅多にないケースと言えます。

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3.まとめ

銀行員や会社の会計職の業務上横領事件というのは稀にニュースになりますが、最近は警察官や役所職員などの公務員の業務上横領事件も目につきます。

罪を犯した理由は、「借金返済のため」「生活費に困って」「ギャンブルにのめり込んで」「ブランド品を買うため」「豪遊癖」など、なんとも身勝手な理由が多いです。

今回のバイクショップ店主も手っ取り早く現金が必要だった様なので「借金関係かな?」と推察できますが、不正の発覚が確実に早い手口なのでやけくそ気味な犯行とも言えます。

罪を犯さざるを得ない状況であったとしても、大切なバイクが消えてしまったオーナーさん達のやるせなさを思うと許せない事件であります。

現在は連絡が付かない状況とのことですが、罪を償うのは早ければ早い方がいいわけで、迷惑をかけた方々への誠意ある対応をして頂きたいと思います。

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