こんにちは、アーチビブログの あーさん です。
あなたは、発熱と腹痛と下痢の症状で苦しんだことがありますか?
私も五十数年生きてきて同症状になった経験がなくはないのですが、自然に治っていた事もあり食中り程度と捉えておりました。
でもね、今回は病院を受診したにもかかわらず完治に3週間を要し、最初の2週間はかなり苦しんだので、もしね、同症状で不安を感じている人があれば、直ちに病院を受診してくださいね。と、警鐘を鳴らしつつ誰かの参考になればという記事でございます。
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1.発症からの経緯
発熱(39度前後)と下痢症状を発症し、時期的にコロナ感染を疑い、病院を受診しPCR検査は陰性と喜んだのですが、「感染性胃腸炎」と診断されて薬「整腸剤(ビオスリー配合錠)」と「解熱鎮痛剤(カロナール錠)」を処方されました。
解熱剤を飲めば数時間は熱が下がるのですが症状が治まる事はなく、やがて全身に発疹が発生したので再受診したのが3日後。
で、個人医院での治療範疇を超えている症状との事で総合病院を紹介され、総合病院にて全身発疹は「多形紅斑」と診断されました。
発症の原因は様々ですが、ウィルス、細菌など微生物や薬剤に対する免疫反応が原因なのだそうですが、原因不明の場合も多くあるとのこと。
多形紅斑を発症すると、肝臓などの内臓の障害が現れているかどうかを調べるために血液検査が行われます。
軽傷の場合、皮膚の赤いところにステロイド軟膏を塗り、痒みに対しては抗ヒスタミン薬を内服します。
重傷の場合はステロイド薬を内服あるいは点滴投与します。
輸液による循環管理が必要な場合もあります。
私の場合は、「ステロイド軟膏(トプシム軟膏とプロペト(ワセリン)を混ぜた軟膏)」を塗りつつ「ステロイド薬(プレドニン錠)」を内服し、更に、「胃酸分泌を抑制し抗菌薬の抗菌作用を高める薬(ネキシウムカプセル)」と「蕁麻疹や皮膚炎を抑える薬(レボセチリジン塩酸塩錠)」も内服していたので重傷型に近いのかもしれません。
2.検査項目の数値
血液検査は4回受けましたが、血液検査の詳細情報を見ても素人には分かりませんよねぇ~!
でも、異常な数値を示していた項目だけは説明して頂いたので各項目を表にしてみました。
数値の上限値と下限値、1回目から4回目の数値の表で、赤は基準値を超えた数値、青は基準値内の数値になります。
(1)「AST」「ALT」
ASTやALTは、肝臓の細胞に多く含まれている酵素の事で、肝臓の細胞がダメージを受けると血液中に漏れ出てくるのだそうです。
ASTは肝臓の細胞以外にも心臓の筋肉や手足の筋肉、血液の赤血球の中にもあるのに対し、ALTは肝臓の細胞だけに含まれています。
これらは肝臓などの細胞のダメージ度(肝臓の機能低下)を示す指標として重要であり、肝炎リスクの判断に役立ちます。
検査項目 | 下限値 | 上限値 | 1回目結果 | 2回目結果 | 3回目結果 | 4回目結果 |
---|---|---|---|---|---|---|
AST | 10 | 40 | 49 | 16 | 28 | 20 |
ALT | 5 | 45 | 87 | 49 | 67 | 23 |
1回目のALTの数値が上限値の約2倍です!
(2)「LD」「ALP」
LDは、肝臓をはじめ、心臓、腎臓、赤血球などの身体の様々な場所で作られる酵素です。
ALPは、ほとんどの臓器や組織に含まれる酵素です。肝臓、小腸、胎盤、骨などに多く含まれ、これらに異常が生じると数値が高くなります。
検査項目 | 下限値 | 上限値 | 1回目結果 | 2回目結果 | 3回目結果 | 4回目結果 |
---|---|---|---|---|---|---|
LD | 124 | 222 | 245 | 222 | 176 | 215 |
ALP | 38 | 113 | 236 | 169 | 182 | 104 |
ALPの数値が上限値の2倍以上で何だか怖いです!
(3)「γ-GTP」
γ-GTPは、肝臓の解毒作用に関係している酵素です。肝臓や胆管の細胞が壊れた時の指標として利用されています。
肝臓や胆管の細胞が壊れると、γ-GTPが血液の中に流れ出てくることから「逸脱酵素」と言われます。
ちなみに、γ-GTPが血液中に多くなってもそれ自体が何か悪い影響を及ぼす事はありません。
アルコールを飲む中年男性の場合、飲み過ぎによるアルコール性脂肪肝が問題になり、その一番の指標としてγ-GTPが重要になってきます。
検査項目 | 下限値 | 上限値 | 1回目結果 | 2回目結果 | 3回目結果 | 4回目結果 |
---|---|---|---|---|---|---|
γ-GTP | 0 | 79 | 123 | 94 | 116 | 47 |
こちらも上限値の2倍近い呑兵衛(頻繁に酒を飲む人)のような数値ですが、私の場合、普段のアルコール摂取量は少ないので、多形紅斑による肝臓障害という事だと思います。
(4)「白血球数」「リンパ球」
白血球は、血液成分の一つで身体への異物の侵入に対して身体を守る働きを有しています。
ウィルスなどの異物が身体に侵入すると白血球が増加し、異物を細胞内に取り込み無害化します。白血球数は個人差が大きく、同じ人でも増減があるので多少の変動はあまり気にしなくていいそうです。
リンパ球は、白血球の一部で、さらにB細胞(Bリンパ球)、T細胞(Tリンパ球)、NK(ナチュラルキラー)細胞などに分類されます。
NK細胞は生まれつき備わっている免疫細胞で、ウィルスなどの病原体に感染した細胞を攻撃します。
B細胞はウィルスなどの病原体が浸入すると抗体を作り、T細胞は自らが働き、身体を防御するとともに、一度侵入してきた病原体を記憶し、それに基づいて素早く対応し排除する働きを持っています。
検査項目 | 下限値 | 上限値 | 1回目結果 | 2回目結果 | 3回目結果 | 4回目結果 |
---|---|---|---|---|---|---|
白血球数 | 35 | 97 | 106 | 165 | 109 | 73 |
リンパ球 | 18 | 50 | 85 | 5.5 | 18 | 32.8 |
医師から「白血球が戦っている数値」と言われました。
頑張れ白血球!です!
3.薬の副作用について
ステロイド系の内服薬には副作用があるので注意が必要ですが、私の場合、プレドニン錠(5mg)5錠を飲み始めた2~3日目からシャックリが止まらなくなり、横隔膜の痙攣で呼吸が上手くできない症状が現れました。
ステロイド系内服薬は強力な薬なので、治ったら直ぐに止めればいいというものではなく(反発的な重い症状が出る恐れがあるそうです)、5錠を4日 ⇨ 3錠を4日 ⇨ 1錠を4日、という具合に減らして行ったのですが、3錠の内服が終わるまではずっと横隔膜痙攣に悩まされました。
途中で医師に相談したところ、プレドニンの副作用にシャックリは無いとの事。
むむっ!?
レボセチリジン塩酸塩錠も副作用があるとのことなので、そちらが原因なのかもしれませんが、かなり辛かったです。
4.まとめ
血液検査4回目で全ての数値が正常値に収まり病院通いは卒業しました。
おかげさまで日常生活には何の支障もなく過ごせるようになったのですが、週に3日程度の晩酌でビールを飲むと直ぐに酔いが回り普段の量が飲めない状況です。
なので、ビールを通常量飲めるようになった時が完全復活の時と思っております。
発症から完治までの期間に、バイクツーリングの誘いを1度断り、飲み会の誘いを2度断りました。
飲み会は我慢できますが、秋のツーリングシーズンにバイクに乗れないのは精神的にも痛かったなぁ~!(涙)
結局原因は分からずじまいで、「発症前に食べた刺身なのか?」「開封後1週間くらい経過したツマミの豆だったのか?」「初めて買ってみた激安スーパーの焼き鳥だったのか?」その程度しか思い当たりません。
手洗いうがいは頻繁にやっていたので感染の原因は全く見当が付きませんが、50歳を過ぎて少し体力が落ちたと感じている方は、食事にも気配りが必要かもしれませんね。
以上、皆さんもお身体を大切にしてくださいね。というお話でした。
それではまたっ♪
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