こんにちは、アーチビブログの あーさん です。
昨年末に世間を騒がせた無免許運転の元東京都議さんの初公判がありましたが、車やバイク好きとして言わせて頂くと、呆れる発言が多いですよね。
「私の東京都議としての仕事内容からすれば、無免許運転など大したことではない!」とでも言いたいんでしょうかねぇ~!?
ということで、少し掘り下げてみましょう。
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目次
【1】免許停止について
2021年2月、運転中の携帯電話使用で検挙され、4月14日付けで150日間の免許停止処分になりました。
この1件をあわせて、免許停止処分は4回です。
【2】起訴された7回の無免許運転について
7回のうち、4回は都議会の行きと帰り、2回は街頭演説に向かう時、1回はガソリンスタンドへ向かう時とのことです。
【3】東京都議選期間中の当て逃げ事故について
2021年7月の当て逃げ事故について、まずは3コマイラストで説明してみますね。
① 右折をしようとしていたが信号が赤になり右折できず!
② 右から車が走ってきたので後退したらゴツンと音がした!
③ 大したことではないと思い信号が青になったら発進した!
上記が事故内容で、証拠調べで調書に書かれた被告の説明は以下の通りです。
「(交差点で停止したあと)左右からかなりの車が走ってきたので後退した。ゴツンと音がしてぶつかったのは分かったが、キズが大したことないので発進した。相手が通報したらしく警察官が来た。」という内容です。
後方の車に接触したことは音で分かったけれど、「大したことではない!」と自己判断して走り去ったということですね。
しかし、右折する予定が急加速で直進しているわけで、かなり気が動転していたと推察できますし、そもそも右折レーンからの直進は違反になります。
(違反点数1点。 罰金 普通車6,000円)
また、駆け付けた警察官に免許停止中と言えず『持っていない』と答え、「免許はあるか?」と問われて、思わず『家にある』と答えた。とのこと。
『とっさに出た嘘』は、無免許運転の確信犯だからこそであり、「免停期間は終わっていると思った」という過去の言い訳も確信的な嘘だとバレちゃいました。
【4】法廷での言い訳の数々
証言台での被告人質問では自分勝手な自己弁護を主張しております。
(1)弁護人質問
弁護人
「なぜ無免許運転を?」
被告
「都議会議員再選を目指す選挙が近づいていた。選挙に向けてのプレッシャーが大きく、結果を出すためには様々な活動が必要だった。」
「政策を訴える街頭活動や選挙区内にポスターを掲出する活動。公職選挙法で期限までに貼り替える活動もあり運転してしまった。新しい会派で組織的支援がなく、コロナ禍で多くのお手伝いを集めることもできず、少人数の活動だった。」
なんという自分勝手な意見でしょう!
(2)検察官質問
検察官
「都議会に車で行ったのはなぜ?」
被告
「資料を運んだりしていた。」
検察官
「公共交通機関を使うとか誰かに運んでもらうとかしなかったのか。」
被告
「全くまともな判断ができなかった。後悔、反省している。」
検察官
「なぜ、たくさんの交通違反を重ねたのですか?」
被告
「仰るほど、たくさんでしょうか?罰金を払うことで償いをしてる認識でした。」
(3)裁判官質問
裁判官
「年に5回も交通違反をしている。どのような認識だったのか?」
被告
「違反することで学習して、違反の内容に気を付けようという認識。」
裁判官
「摘発されて学習するようでは仕方ない」
被告
「本当にそうで、運転すべきではなかった。」
裁判官も呆れてますねぇ!
(4)非常に気になる自分勝手発言
被告
「交通違反12回、免停4回は、言うほどたくさんでしょうか?」
はい!凄くたくさんでございます!
被告
「罰金を払うことで罪は償っていると思っていた!」
お金や雲隠れで無かった事にはできないんだよなぁ~!
マジで呆れてしまいますね!
【5】なんでここまで交通法規を軽んずるのか?
若い頃に免許を取得後、数十年間ペーパードライバーで、都議になる頃に原付バイクに乗り始めたとのこと。
で、原付特有の交通法規(例えば2段階右折など)を知らずに違反を重ねていたとのこと。
その後、四輪にも乗り始めて現在に至るとのことなので、長期のペーパードライバー期間により交通法規の重要さを忘れてしまっていることもありますが、それ以上に、都議という地位を勘違いしているのかもしれませんね。
免停を4度も経験していれば、その都度の講習で交通法規を教え込まれるはずですが、それを無視できるということは、「違反することで学習していた!」という言葉とは裏腹に、学習能力はないと言えますねぇ~!
【6】まとめ
「反省している!」と言いながら「実は反省しない人!」が何度も同じ過ちを犯すわけで、きっとこの方は反省していませんよね。
検察側は論告で街頭演説に向かうためだったとした理由について「正当な理由にならない」と指摘しております。
都議という法律を遵守すべき立場だったことから「厳しい非難が加えられるべき」として、懲役10か月を求刑しました。
弁護側は、被告がすでに都議を辞職したことなどを挙げ「寛大な判決を求める」と主張しました。
裁判は25日で結審し来月15日に判決が言い渡されますが、執行猶予付きになるであろうと言われております。
それではまたっ!
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