電気自動車は本当に環境に優しいのか?というお話

こんにちは、アーチビブログの あーさん です。

欧州では二酸化炭素を排出する乗用車と小型商用車の新車販売を2035年に禁止することを決定していて、HEV(ハイブリッド車)や PHEV(プラグインハイブリッド車)も販売禁止になります。

12年後にはガソリンなどを燃料として走行する新車は無くなり、販売可能なのは EV(電気自動車)や FCV(燃料電池自動車)のみになるわけで、遠い未来の話ではありません。

エコを考える場合、欧米と日本では少々環境が変わるので、今回はそのお話です。

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1、日本の燃料別新車販売割合

日本の普通乗用車燃料別新車販売割合(2022年)を見ると、ガソリン車よりHEVの方が多く売れるようになりましたが、HEVはエンジンとモーターのハイブリッドなので、まだ90%以上の車にガソリン燃料のエンジンが搭載されていることになります。

そして、EVFCVは合わせても1.46%に過ぎません。

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2、EV車はどれくらいエコなのか?

NHK 「ちこちゃんに叱られる!」で興味深い解説がありました。

(1)製造過程ではガソリン車の方がエコ

自動車の製造過程で出る二酸化炭素(CO2)の量はガソリン車より電気自動車の方が2倍以上多いのだそうです。

その理由は、電気自動車の要である蓄電池(バッテリー)を作る時にエネルギーが沢山必要で二酸化炭素が多く発生するからとのこと。

(2)ガソリン車と電気自動車のCO2排出量

また、日本の場合、火力発電(石油、石炭、天然ガス)の使用比率が高く、電気を作る際に出る二酸化炭素の総量は、欧米より日本の方が多いとのこと。

つまり、走行時に二酸化炭素が出ない電気自動車ですが、走行するために必要な電気を作る際には二酸化炭素を多く発生しているわけです。

製造過程ではガソリン車の方が二酸化炭素が出ないことと合わせて、電気自動車で何キロ走行すれば両車の二酸化炭素排出量が逆転するのでしょう

欧米の場合

火力発電が少ない欧米などの場合は、走行距離が約3万kmで逆転するのだそうです。

日本の場合

発電時の二酸化炭素排出量が多い日本の場合、現状では約10万km走らないと逆転しないそうで、年間1万km走行する車で約10年かかります。

3、車の使い方で変わるエコ度

わが家の場合、年間走行距離が5000km以下なので、上記グラフに当てはめると、電気自動車を購入しても20年以上経過しないとガソリン車のエコ度を超えられないことになります。

今後の日本は太陽光発電や原子力発電などの二酸化炭素を出さない発電が増えるので、エコ度の逆転期間は短くなると予想はできますが、わが家の場合は期間が半分になっても10年だから何が本当のエコなのか分からなくなっちゃいます。

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4、まとめ

地方の GS(ガソリンスタンド)は確実に減少していますが、充電設備など電気自動車のインフラはまだまだ進んでいないのが現状です。

今後インフラが急ピッチで進むとしたら、子供の頃に空想の世界だった未来カーの時代に、ギリギリ免許を返納しなくていい年齢で間に合うかもしれないと思った あーさん でした。

それにしても、ちこちゃんの番組は為になりますねぇ~♪

上記イラストは個人所有の敷地内での出来事ってことで、ちこちゃんに無免許運転は適用されません。あしからず(笑)

それではまたっ♪

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