アメリカ俳優のピータ・フォンダさんが、肺がんによる呼吸不全のためロサンゼルスのご自宅でご逝去されました。
人の寿命が延びた現代で79歳は若すぎると言えるのではないでしょうか。(涙)
ピーター・フォンダさんを偲んで、映画「イージーライダー」のDVDを見たのですが、1960年代ってまだまだ偏見に満ちた時代です。
大人社会の価値観への反抗としての60年代カウンターカルチャーだから、詳しく書くとGoogleさんのポリシー違反に引っかかりそうですよね。
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危険な言葉は避けつつ!
政治、社会、芸術など、さまざまなムーブメントに揺れるアメリカを風のように駆け抜けた二人のライダー。
彼らの生き方を通して時代を映し出した野心作というのは間違いないですね。
主演は、反逆の名優ピーター・フォンダ=ワイアット(キャプテン・アメリカ)
監督兼ワイアットの親友役のデニス・ホッパー=ビリー
また共演者に怪優のジャック・ニコルソンも出演されてます。
さて、ワイアット&ビリーの登場シーンですが、ベベベンベベベン と2ストローク特有の排気音のスクランブラータイプのバイクで現れます。
この時代、ドカティやトライアンフは4ストロークだと思うので、おそらく日本車ですよね。
日本の安いバイク(当時の日本車は安かったはず)にしか乗れない貧乏な二人(上着も破れちゃってます)が、よろしくない取引をして大金を手に入れます。
そして、いきなりフルカスタムのハーレー。
そしてアメリカ国旗の革ジャンです。
腕時計を外して放り投げ、時間に縛られない自由への旅立ちというシチュエーションですね。
二人は謝肉祭の地を求めて旅立ちます。
当時のパンヘッドと呼ばれるエンジンは1200ccです。
馬力は50馬力程度だったそうで、今考えると非力に感じますよね。
でも、大排気量でトルクはあるでしょうし、なにより、この長ぁーいフロントフォークに大馬力は必要ないです。
キャプテン・アメリカ。
文句なくカッコいいです。
夜になり、モーテルに泊まろうとしますが、二人を見た店主は、ネオンを「空室あり」から「満室」に替えて二人を無視して室内に入ってしまいます。
長髪というだけでマトモに見られなかった時代です。
これ以後はキャンプ生活が多いですが、現代のライダーさんはむしろキャンプの方を好みますよね。
冷たい人あれば暖かい人もあります。
馬の手入れをしている農民に、「パンクを直したいんだ」と言うと、「いいよ!道具は納屋にあるから。」と快く納屋を提供してくれます。
二人でリアタイヤを外して修理するのですが、この時代に納屋で直せるとしたら、どうやってたのか気になります。
現代なら⇩これですよね。
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馬の蹄鉄修理とバイクのタイヤ修理シーンをワンカットに収める映像って、鉄馬(アイアンホース)と親しまれているハーレーならではのカットですよね☆
この農家で食事も振る舞われるのですが、その時にワイアットが「いやまったく見事な暮らしだよ。土地と共に生きるのは立派だよ。」と呟きます。
見た目は反逆的だけど内面は素晴らしい青年である事が分かります。
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スタンドに立ち寄るシーンは正にアメリカ☆
小さなタンクに変更しているので頻繁な給油が必要だと思いますが、アメリカのガソリンスタンドってそんなにたくさんあるのかな?
パレードについて走っていたら警察に逮捕されてしまいます。留置所で知り合った友人ジョージ・ハンセン(ジャック・ニコルソン)がキャンプの就寝中に暴漢に襲われ亡くなるシーンもありますが、彼の職業は弁護士です。
見た目だけで夜襲をした大人達。
何が正義なのか分からなくなる、この映画のテーマなのかもしれません。
反逆性は置いておいて、軽快なテンポのBGMと共にアメリカの荒野を走行するシーンは素敵ですし、やはりバイク乗りにとっては特別な映画なのだと思います。
ちなみに、このハーレーダビッドソンですが、フロントブレーキが無いの知ってました?
私、この映画何度か見ましたが、今回初めて気づきました!(汗)
大胆ですねぇ!
そして、当時は衝撃だったラストシーンへと続きます。
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若い頃のピーター・フォンダさんも素敵ですが、晩年もカッコ良くて、ジョン・トラボルタさん等が主演の「WILD HOGS」という映画で、本物のハーレー乗りを演じておられます。
ハーレーダビッドソンが似合う男 ナンバーワン!
ピーター・フォンダさんのご冥福をお祈りいたします。
それではまたっ!
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