半導体不足の影響で新車の生産が落ち込み、新車を契約しても納車は数か月~半年待ちなんて事態になっております。
で、新車がダメなら中古車という訳で、中古車のニーズが増え、結果として中古車の価格が上昇しております。
中古車もそうなのですが、数十年以上前に生産された旧車も第人気で、プライスタグを見ると驚愕の数字が見て取れます。
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1.驚きの旧車価格
旧車とは、主に数十年以上前に製造された自動車やバイクなどのことで、Q車と表記される場合もあります。
(1)例1 フェアレディZ
例えば、昨年夏に公開された新型フェアレディZの車両価格は約700万円です。
歴代のフェアレディZは、リーズナブルで手軽に乗れるスポーツカーとしてアメリカを中心に人気だったはずなのに、もはや庶民が手を出せる金額ではなくなっていますよね。
が、しかし!
50年近く前の初代フェアレディZ(S30型)の中古車はそれ以上の価格で取引される事が多いんです。
スポーツカーだけあって多くの個体はチューニングを受けております。
(2)例2 スカイライン
例えば、50年前のケンメリと呼ばれた4代目スカイラインです。
わずか197台しか生産されなかった「GT-R」は、希少なS20型エンジンを搭載しているから高額なのは分かります。
でもね、当時の排ガス規制対策のためにパワーを失い走りが悪くて燃費も超悪かった普通の2000ccグレードも、なんと1000万円以上で取り引きされているんだからマジ驚愕です。
私が免許取得した頃は中古車が30~50万円で買えた車両です。
この驚くべき価格高騰はフェアレディやスカイラインに限らず、古い車全般の全グレードに波及しているというのも興味深いですね。
2.なぜこんなに高騰したのか?
現在、アメリカの若者の間で右ハンドルの日本車が大人気です。
これは、映画「ワイルド スピード」や、ゲーム「グランツーリスモ」の影響が大きいです。
しかし、通常アメリカでは右ハンドル車の輸入は認められていません。
でも、古い車ならばクラッシックカーとして輸入可能になるんです。
(1)アメリカ 25年ルール
アメリカには「25年ルール」という「クラシックカー登録制度」があります。
製造から25年が経過していればアメリカ国内でのクラッシックカーとして認められ、右ハンドル車でも輸入が可能となり、更に関税や排ガス規制の対象外になるんです。
クラッシックカー登録された車両は年間走行距離が4000kmに限定されますが、それが気にならなければ、日本の偉大な名車を手に入れるには非常に便利な制度です。
(2)スポーツカーは昔の方が魅力的!?
それこそ、ワイルドスピードで今は亡きポール・ウォーカーが駆った「80型スープラ」は、25年ルールに当てハマります。
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あの名車「R32型スカイラインGT-R」も、もはやクラッシックカーなんです。
そこに目を付けたアメリカの若者がこぞって日本車を輸入したことで、日本から名車が持ち出され価格が高騰していったと言えますね。
って事は、私の友人の「Z32」も高く売れそうですね!
3.通常の中古車は?
旧車ではない通常の中古車の場合は旧車ほどの高騰ではありませんが、それでも過去に例がないくらい高騰しているのだそうです。
2022年2月の平均取引価格は、全国平均で対前年同月比+20.1%で初めて100万円を超え、過去最高の水準になりました。
中古車オークションの相場が上がっているので、当然展示販売価格も上がるんです。
わが家のN-BOXは2015年式で走行距離は4万km少々ですが、中古相場価格をグーネット等でチェックすると低走行車は軽く100万円を超えております。
登録後10年近い軽自動車が100万円を超えてるって、ある意味これも凄い事だと思います。
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4.まとめ
新型コロナウィルス感染症拡大の影響による部品供給不足で、スズキが「ワゴンR」などの生産工場を2日間操業停止というニュースがありましたが、現在の日本で売れ筋の人気車の生産が止まるって超非常事態ですよね。
ロシアのウクライナ軍事侵攻が追い打ちをかけている事や、そもそも半導体の不足はパンデミック以前から始まっているので、半導体不足の解消にはかなりの時間を要するようです。
ってことは、中古車相場は当分(おそらく1年以上)高値が続くわけで、逆を言えば売り時という事でもあります。
これは、四輪だけでなく二輪の世界も同様で、旧車は驚愕高値高騰中で、一般中古車は高値高騰中であります。
眠っている乗らないバイクを手放すには絶好のチャンスかも!?
それではまたっ!
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