こんにちは、アーチビブログです。
先日車検を受けた車(ホンダ N-BOX)の車検証と車検標章(フロントガラス上部に貼る車検シール)が郵送で届きました。
ディーラー担当者の「近年は車検シールの発行が遅いんですよねぇ!」という言葉はあながち間違いではないのでしょうが、実は車検の指定工場だから遅れるんですよね。
それはどういうことなんでしょうか?
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目次
【1】認証工場と指定工場の違い
自動車の分解整備を行う場合、地方運輸局長の「認証」を受ける必要があり、認証を受けた工場を「認証工場」と言います。
認証工場のうち、設備・技術・管理組織等、一定の基準に適合している工場は、申請により地方運輸局長が指定自動車整備事業の指定をしていて、指定を受けた工場を「指定工場」と言います。
民間車検場とか民間車検工場とも言います。
(1)認証工場での車検
認証工場の場合、車検整備を終えたあと、運輸支局等の「車検場」に車両を持ち込んで検査を受けます。
例えば、田舎のオッちゃんの整備工場は、整備を終えた後にオッちゃんが運輸支局に車を持ち込んで検査を受けるんです。
そういう工場には、下の様式の標識が掲げられてます。
私もバイクのユーザー車検を受けてみたのですが、陸運支局で検査が終わると直ぐに車検証と車検シールが発行されるから、認証工場で車検を依頼した場合は、基本的に車検証や車検シールが遅れることはありません。
(2)指定工場での車検
指定工場の場合、自動車の点検整備を行い、自動車検査員が検査を行った結果、保安基準の適合性を証明し保安基準適合証を交付します。
この保安基準適合表を運輸支局や自動車検査登録事務所等に提出することで、車両の持ち込みが省略されます。
ディーラー等の規模が大きい整備工場がそうで、下の様式の標識が掲げられています。
【2】車検証と車検シールと保安基準適合標章
指定工場で整備が完了しても「車検証」と「車検シール」は陸運支局での発行になります。
指定工場は整備車両が多く、数台分の車検整備を終えてから保安基準適合証をまとめて陸運支局に持ち込むことになり、結果として車検証と車検シールが納車に間に合わなくなるというわけです。
依頼者に車が戻っても車検証と車検シールが間に合わない場合は、車検に合格していることを証明する「保安基準適合標章」をフロントガラス上部に貼り付けます。
⇩これですね。
⇧を開くと、⇩こんな感じです。
正規の車検シールを貼り終えたら、保安基準適合標章は細断して破棄します。
【3】車検シール無貼付の場合の罰則は?
保安基準適合標章の有効期限は15日間です。
これを過ぎて車検シールを貼らないで公道走行をすると50万円以下の罰金が科されます。
道路交通法とは異なるため、行政処分や免許点数への影響はなく、道路運送車両法違反に対する罰金のみの適用となります。
【4】車検シールが届かない場合もある?
3年ほど前、息子が放置していた「ダイハツ タント」の車検をダイハツディーラーに依頼しました。
車検が終わって2週間ほど経った頃、ディーラーの店長が突然やって来て!
「アーさん!タントは何処ですか?」と聞くので、「車庫にあるよ!」と答えると、「良かったぁ~♪車検シールを届けるのを忘れていたんですよぉ~!」
ということがありました。
やれやれっ!
息子の車だから私も忘れていましたし、ディーラーマンも忘れている事があるので、貼り忘れには注意が必要ですね。
滅多にないことだと思いますけどね!
【5】車検シールの貼り合わせ方法
下図は普通車用で、軽自動車の場合は黄色になります。
【6】まとめ
というわけで、わが家のN-BOXも、保安基準適合標章を剥がして!
シリコンオフでガラスの油分を拭き取り!
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ガラス上部の着色部を避けて車検シールを貼って、これで本当の車検完了となりました。
ちなみに、上部の丸いモノはETCのアンテナ兼マイクで、フロントガラスのセンター付近は車検シールの位置でした。
それではまたっ♪
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