こんにちは、アーチビブログです。
あおり運転の厳罰化を盛り込んだ改正道路交通法が施行された2020年6月30日~同12月末の約半年の間で、28都道府県の警察が58件(57人)を摘発したことが警察庁のまとめで分かりました。そのうち高速道路上で相手を停車させるなどの罰則の重い「著しい危険」は17件(17人)だったとのこと。
都道府県の数は「47」なので、半分強の都道府県で摘発者があったということですね。
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目次
1、摘発の証拠
立件には「通行を妨害する意思」の立証が不可欠で、客観的な証拠が重要になります。
この半年の摘発の9割超の54件で「ドライブレコーダー」の映像が残されていた!ということは、ドライブレコーダーの映像がなければ立証が難しいということですよね。
2、内訳
法改正は、あおり運転を「妨害運転」と規定し10行為を規制しています。
以下は、この半年の58件の内訳です。
(1)車間距離不保持
最多の13件(うち著しい危険2件)
(2)急ブレーキ
11件(うち著しい危険5件)
(3)幅寄せ・蛇行など
10件(うち著しい危険2件)
(4)急な車線変更
9件(うち著しい危険2件)
(5)高速道路上の駐停車
5件(うち著しい危険5件)
(6)左からの追い越し
4件(うち著しい危険1件)
(7)執拗なクラクション
3件
(8)逆走
2件
(9)高速道路上の低速走行
1件
(10)ハイビーム走行
0件
58件のうち、2件は自転車(埼玉県の30代男性)でした。
逮捕されたのは9件で、49件は書類送検でした。
逮捕はされず、刑事事件を処理する権限と責任が警察から検察へ移ることで、最終的な刑事処分ではありませんが、軽い処罰では済まない場合も稀にあります。
刑事訴訟法に「書類送検」という言葉はなく、いわゆるマスコミ用語なのだそうです。
年齢別では、40代が最多の18人。30代と50代がそれぞれ13人。20代が6人。60代が5人。10代と70代がそれぞれ1人でした。
3、あおりとは認定されなかった摘発
あおり運転とは認定しなかったけれど、前方の車との車間を詰め過ぎたなどの「車間距離不保持」で摘発されたのは、前年同期比1,656件減の6,536件でした。
スマートフォンなどを操作や注視しながら走行する「ながら運転」による摘発は31万2,886件(58.1%減)で、うち運転中の通話やアプリ操作、画面を注視する「携帯電話使用等(保持)」が106件(44.5%減)でした。
ながら運転による事故は、厳罰を強化した2019年12月1日からの1年間に前年同期比53.1%減の1,291件で、うち死亡事故は18件(25件減)、重傷事故は112件(82件減)でした。
また、自動車運転処罰法の「危険運転致死傷罪(妨害目的)」は前年同期比6件減の12件でした。
4、まとめ
摘発数は氷山の一角に過ぎないと言えますよね。
前走車に急接近して走行する車って、田舎暮らしの私でも結構見ますからね!
ただね、田舎の人達の車のドライブレコーダー普及率なんて知れたものだから摘発は難しいわけで、逆に、日本を走行する全ての車にドライブレコーダーの装備が義務付けられたら、とんでもない数の摘発者が発生するかもしれません。
まぁそうなると、皆さんが車間距離に注意するようになるのでしょうねぇ。
だってね、「あおり運転」は一発で免許取り消しの可能性大ですからね!
そして、60%近く減少したとはいえ、31万人以上が摘発されている「ながら運転」も、一発免停の可能性があるので注意すべきですよね。
制限速度が50km/hの道路を、30km/hで走行する高齢ドライバーなどの車両にはついつい接近しがちなのですが、心を大きく持って接してあげなきゃと思う今日この頃でございます。
それではまたっ♪
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