カワサキ ニンジャ スポーツツアラーの歴史 Kawasaki Ninja Sports Tourer History

こんにちは、アーチビブログです。

「Kawasaki Ninja」について、過去に「世界最速Ninja編」「サーキット最速編」それぞれの歴史を記事にしましたが、今回は、「スポーツツアラー編」です。

 アーチビ号のカテゴリーです

先日、飲み屋さんでよく出会う常連さんがバイク乗りである事が発覚しました。
「YAMAHA  Drag Star(ドラッグスター)1100」を所有し3歳年上の先輩であります。

その先輩に、「アーチビ君は何に乗ってるの」と聞かれ「ニンジャです。」と答えると、「いいねぇ何色」と問われました。

「黒です。」と答えてスマホで画像を見せると、「おおっ思ってたヤツと違う最新のヤツじゃん」というリアクション。

先輩だけではなく私の世代にとっても、「Ninja」とは初代の「GPz900R」なんですね。

世界最速であり、サーキット最速であり、スポーツツアラーであるNinjaの原点です。

初代の「高性能・コンパクト・万能スポーツツアラー」という血筋を受け継ぎ「Ninja」と命名されたバイクは色々な排気量帯で人気があり実際売れておりますので、オールラウンドに扱えるNinjaを小排気量帯から順に紹介させていただきます。

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1、Ninja250

(1)Ninja250R(初代)

2008年の排出ガス規制の影響で多くのバイクが生産終了を余儀なくされる中、また、アメリカン(クルーザー)タイプやビッグスクーターが人気の中、突如現れた250ccフルカウルバイクが「Ninja250R」、パラレルツイン(並列気筒)のライトウエイトスポーツです。


(31ps/11000rpm  168kg 新車価格498,000円)

タイの現地生産で仕様を極力世界共通とするなど大幅にコストを低減させ、カッコ良くて安くて扱いやすいパワーから世界的にヒットしました。

ちなみに、50万円を切る価格は、どの程度安かったのと気になりますよね。

参考ですが、以下は当時の250ccの価格です。

ビッグスクーター「スズキ スカイウエイブ250リミテッド 639,450円」
アメリカンバイク「ホンダ Vツイン マグナ 598,500円」
Ninja以前のフルカウルバイク「カワサキ ZZR250 534,450円」

確かに、Ninja250Rは安かったんです

当時、ハーレー所有の友人が「デカいバイクは疲れるから、Ninja250に買い替えようかな」なんて言っていたほどで、私的にも新時代のフルカウルスポーツとしてこの初代は魅力を感じていました。

現在に繋がる250ccのエポックメイキングバイクだと思います。

50万円を切る価格は発売初年度モデルだけでしたけどね!

(2)Ninja250(2代目)

2013年モデルとしてフルモデルチェンジされたNinjaは車名末尾の「」が消え、車体デザインはZX-10R系のSSスタイルとなりました。


(31ps/11000rpm  172kg 通常モデル新車価格512,381円)

代目はアルミ製メッキシリンダーでフリクションロス(摩擦抵抗損失)を軽減したことで、パワートルク数値は初代と変わらなくても実際は低速トルクがアップされているなど中身の濃い改良を受けております。

代目の中古車をお考えの方にはアシストスリッパ―クラッチが装備されている2015年以降のモデルをおすすめしたいですね。

250ccの軽量な車体細めのリアタイヤと、気筒に比べてビックボアの気筒でのシフトダウンって、思ったより簡単にホイールロックをする事があるので、それを防いでくれる装備が有ると無いとではかなり違いますからね。

(3)Ninja250SL

Ninjaとしては少々異端的存在、2014年に発表された単気筒の「Ninja250SL」です。
気筒Ninjaより約10kg軽くて、約20万円も安いんですよね。

スーパーライトを略してSLです。


(29ps/9700rpm  149kg ABS無し車の新車時価格425,000円)

日本には気筒のNinjaがあるので、単気筒は主に250ccクラスが上限のタイやインドネシア用と思っていたのですが、当時、Ninja人気に勝負を挑んだ単気筒の「HONDA CBR250R」が売れていたから対抗策ですかね

NinjaSLは、排出ガス規制の影響もあり、2017年に日本国内向けモデルは生産終了となり、短命に終わりましたが、軽量・スリム・コンパクトな車体はジムカーナで大活躍しております。

(4)Ninja250(3代目)

2018年に発売されたエンジン完全新設計の代目はパワーが上がり、気筒SSが全盛だった時代の自主規制馬力(40馬力)に近づきました。


(39ps/12500rpm  166kg)

ここまでパワーを上げた理由は、2017年に発売された「HONDA CB250RR」に対抗するためだと思います。

私も過去に40馬力の250ccに乗っていたので分かりますが、160kg台の車両重量で40馬力近いパワーは必要にして十分な性能で、高速道路の長距離移動でなければ不満は感じないどころか、峠などはリッターバイクより楽しいですからねぇ~♪
主観ですよ

ちなみに、CBR250RRの簡単な説明もしておきますね。


(38ps/12500rpm  167kg)

なんと、スロットルバイワイヤ(電気信号スロットル)を採用した、250ccクラスでは別格と言っていいマシンです。

インドネシアやタイでは250ccクラスが最大排気量なわけで、日本で言えばフル装備リッタークラスの位置づけなのでしょう。

アジアマーケットに突如現れた超高級車です。

Ninja250代目)の価格が、642,600円(税込)に対してCBRは、756,000円。

CBR250RRはライディングモード選択など様々な電子制御が装備されているので高価格は仕方なしですが、上級車種の400ccと同じ価格帯なので悩めるところですね。

30年の時を超えて復活する250cc4気筒車「Kawasaki ZX-25R」は、超高性能エンジン+リッタークラス並みの電子制御満載なので価格は幾らになるかちょっと怖いですね
ちなみにZX-25RはSSカテゴリーです!

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2、Ninja400

(1)Ninja400R(初代)

2010年に発売された「Ninja400R」は、「Ninja650R」とフレームを共有しエンジンをスケールダウンしたモデルで「Ninja250」と同じくタイカワサキでの生産車です。

エンジンは気筒パラレルツイン。

650と共通の大柄な車体で重量もヘビーですが、それがツアラーとして良い面でもあったります。

(2)Ninja400(2代目)

Ninja650のモデルチェンジに合わせ、2013年に登場した代目はフレーム変更やエンジン改良が施され、250ccと同じく車名末尾から「」が消えました。

初代もそうですが、重い物を車体の重心付近に集める「マスの集中化」を狙ったショートマフラーがお洒落です。

」の文字は「レーシング」の意味を含めていると思うので、スポーツツアラーには要らないと思う私でございます。

(3)Ninja400(3代目)

2018年発売の代目は、大型ツアラー路線から一気に小型軽量化
前モデルまでの650ccと共通車体から、250ccと共通の車体になりました。

250ccでも速いのに、その車体に400ccエンジンですからねぇ凄いですよね

下表でNinja250も含めて比較しておりますが、250ccがエンジンを回して楽しいタイプに対して、400ccはトルクで走るタイプで棲み分けが出来ていると思います。軽量なのでフロントブレーキのディスクは枚で足りるんですね。

Ninja400 最高出力 最大トルク 車両重量
初代 44ps/9500rpm 3.8kgm/7500rpm 203kg
2代目 44ps/9500rpm 3.8kgm/7500rpm 211kg
3代目 48ps/10000rpm 3.9kgm/8000rpm 167kg
Ninja250 37ps/12500rpm 2.3kgm/10000rpm 166kg

3、Ninja650

Ninja650のルーツと言える「ハーフニンジャ」と呼ばれたバイクがあります。

Ninja1000R(GPZ1000RX)1000cc 気筒エンジンを半分の500cc 気筒にしたようなエンジンだから「ハーフニンジャ」の「Ninja500R1987年)」です。


(54ps/9500rpm  190kg)

日本では馴染みが薄いバイクですが、欧米ではエントリーモデルとして人気があり、かなりのロングセラーモデルなんです。

このモデルがあったからこそ「まぁ、水冷だし意外と速いし、気筒でもNinjaとして認めてやるか」となったのかどうかは分かりませんが、とにかく気筒Ninjaのハシリです。

気筒版は全て「ハーフニンジャ」と呼べばいいのにと思うあーさんです

(1)Ninja650R(初代)

Ninja500R10年後にモデルチェンジをするのですが、跡を継いだ「ER6f」にはNinjaの名は与えられず、ミドルサイズにNinjaが再登場するのは2009年の「Ninja650R」です。

今では当たり前となったタイカワサキ生産のバイクですが、この初代Ninja650Rがタイカワサキ生産の第一号車です。

(2)Ninja650(2代目)

初代 ⇨ 代目はNinja400と同じ流れです。

(3)Ninja650(3代目)

Ninja400代目がNinja250と共通車体になったため、650cc代目は専用設計です。
欧州仕様「Ninja650」2017年のこのモデルから正式に日本デビューとなります。


アシストスリッパ―クラッチ・可変式スクリーン・ギアポジションインジケーターなど、多機能装備が与えられました。

(4)Ninja650(4代目)

2020年モデルです。SSモデルである「ZX-6R」とそっくりな顔つきになりました。
ヘッドライトのLED化やTFT液晶カラーメーターなど最新装備です。

さて、素朴な疑問で、「気筒の『Ninja ZX-6R』があるのに、なんで同じ顔で同じ排気量の気筒仕様があるの」と思いませんか

そこで、最初に「Ninja500R」を説明したことが意味を持つんです。

気筒仕様は、「コンパクトで取り回しが容易で、街乗りに最適のサスペンションで、低燃費で低価格だけど快速なオールラウンドプレイヤー。」なんです。

だからこそ「Ninja500R」は長年売れ続け、その良さを連綿と受け継ぐ「気筒 Ninja650」は、今でも欧州でナンバーワンクラスの人気車なんです。

ちなみに私も、歳を取ってNinja1000の大きさを持て余すようになり650ccクラスに買い替えを考えるとしたら、前傾姿勢が厳しく高回転エンジンの気筒より、ポジションが楽でトルクで走り、何より価格が安い気筒を選ぶと思うので、売れている理由が理解できます。

Ninja650 最高出力 最大トルク 車両重量
初代 72ps/8500rpm 6.7kgm/7000rpm 204kg
2代目 72ps/8500rpm 6.5kgm/7000rpm 209kg
3代目 68ps/8000rpm 6.6kgm/6500rpm 193kg
4代目 68ps/8000rpm 6.4kgm/6700rpm 194kg

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4、Ninja1000

Ninja1000が生まれた背景には、泣く子も黙るストリートファイター「Z1000」の存在があります。

「900 Super Four Z1」を強く意識して開発されたのが2003年発表の「初代Z1000」です

Z1をオマージュしておりますので左右本出しサイレンサーはZ1000のアイデンティティとなっております。

(1)Ninja1000(初代)

スーパーネイキッドがコンセプトのZ1000は、色々な部分を割り切ったキレッキレのスーパーストリートファイターなんですね。

乗る人を選ぶようなキレた走りのZ1000を、より多くの人に提供できたらという開発陣の思いから代目Z1000の開発途中に生まれたのが、2011年登場の初代Ninja1000」です。

Z1000にフルカウルを被せた車体構成ですが、ECUセッティングや減速比調整など、乗った時の滑らかさを重視しつつ、徹底して「カッコ良さ」にこだわったSS寄りのスタイリングを目指したのだそうです。

私的には、「この1000ccが、パワフルでカッコ良く、何にでも使える、万能で欲張りなニンジャの集大成だっ」と感じております。

あくまでも主観ですよ

SSとツアラーの機能を持たせ、カワサキ社曰く、「全てのオートバイのジャンルに満足できなかったライダーへの新カテゴリーである。」とのことですが、確かに、当時ありそうで無かった隙間を見事に突いたモデルです。

見た目は完璧にSSモデルだけど、でも跨ってみると自然な姿勢で握れるハンドル位置と、窮屈にならないステップ位置。

これはね、「SSのスタイルは好きだけどポジションが辛い」とか、「SSは好きだけど張り詰めた高性能は要らない」とか、「SSに乗ってるけどツーリング派なんだよね」なんて人には最適の台なんです。

SS派ばかりでなく、ネイキッド派だった私も初代発表当時から惚れてしまい購入したくらいですから、とにかく秀逸なデザインなんですよ(笑)

(2)Ninja1000(2代目)

2014年、Z1000のモデルチェンジに合わせNinja1000代目へチェンジです。

段階トラクションコントロール、フルロー切替のパワーモードを装備し、ワンキーシステム対応の専用パニアケースもこのモデルから採用されました。

また、2016年モデルからアシストスリッパ―クラッチも採用されております。

(3)Ninja1000(3代目)

2017年モデルの改良で両眼LEDライトになり、それまでの左右ライトをローハイビームに分けた片目ではなくなりました。

また、この代目から正式に日本仕様が発売されました。

高額な「ZX10R」「H2」に採用されていた「KCMF(カワサキコーナリングマネジメントファンクション」というIMU(慣性計測装置)制御が採用されたにも拘らず1,298,000円という価格は、電子制御満載のリッターバイクとしてコストパフォーマンスに優れた最高のオールランドバイクだと思います。

私のNinjaは、このモデルの2018年式なのですが、金額があと10万円高かったら買わなかった(買えなかった)かもと思うので、金額が上がる2020年モデルの前に購入していて良かったと感じる今日この頃の負けず嫌いでございます(笑)

(4)Ninja1000SX(4代目)

2020年モデルの代目は、代目の装備にプラスしてクルーズコントロールとクイックシフターが装備され、ツアラーとしてパーフェクトと言える仕様になったと思います。

Ninja1000の欧州仕様名は「Z1000SX」だったのですが、このモデルから「Ninja1000SX」という車名になりました。

2020年モデルに関しては、2018年モデルと細かく比較したページを作成しておりますので、興味がありましたら覗いてみてくださいませ。

Ninja1000 最高出力 最大トルク 車両重量
初代 136ps/9000rpm 11.2kgm/7800rpm 228kg
2代目 137ps/9800rpm 11.1kgm/7300rpm 231kg
3代目 141ps/10000rpm 11.3kgm/7300rpm 235kg
4代目 141ps/10000rpm 11.3kgm/8000rpm 236kg


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5、Hinja H2 SX(SE)

Kawasaki Ninja スポーツツアラーの最強バージョンが2018年に発売されたスーパーチャージドエンジン搭載の「Ninja H2 SX」で、SEは豪華バージョンになります。


(200ps/11000rpm  ラムエア加圧時210ps/11000rpm  14.0kgm/9500rpm  260kg)

2015年に突如現れ、飛びぬけた性能と価格(363万円)に度肝を抜かれた「Ninja H2」のツーリングバージョンですが、金額はSX(約210万円)、SE(約240万円)とリーズナブル

どこがリーズナブルやねん

とツッコミを入れたくなりますよね(笑)

H2と比べれば安いのですが、Ninja1000台買えそうな金額はヤッパ高いです。(汗)

ツーリングバージョンなのでNinja1000と同じく、専用のパニアケースがオプションで装備できますが、これも揃えるとなると、更に金額が上がりますからね。

電子制御満載のフル装備にプラスしてSEにはコーナーリングランプ(傾き等を感知して曲がる側を明るくする)も装備されます。

2019年モデルには、電子制御サスペンションが装備された「SE+」が追加されました。

6、まとめ

Ninja650が欧州で息の長い人気モデルであるように、走りと使い勝手が融合したオールラウンドプレイヤーであるスポーツツアラー系ニンジャは、コンパクト、ミドル、リッターと、それぞれの排気量帯で成功を収めています。

グッド

合わせて読みたい。
「世界最速にこだわり続けた Kawasaki Ninja の歴史」
については、下の画像をクリックすると移動しますので、興味がありましたら覗いてみてくださいね。

「Kawasaki Ninja SS(スーパースポーツ)の歴史」
については、下の画像をクリックすると移動します。

こちらもよろしければ覗いてみてくださいね。

多種多様なNinjaは、ネームの乱売なんて言われることもありますが

私の場合、リッターバイクでNinja購入を考えた時、世界最速系の「ZX-14R」はデカすぎて扱えない

SS系の「ZX-10R」は腰が痛くて扱えない

Ninja1000」があって良かったぜぇ

という具合に、同じフルカウルバイクでも全く違うジャンル設定が成され、それぞれのジャンルに存在する「Ninja」って、ありだと思います。

それではまたっ

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