こんにちは、アーチビブログです。
高齢者による事故が多発していることを受け、今年は運転免許の自主返納をされた高齢者が多いと聞きますが、私が暮らす田舎などは公共交通機関が少ないこともあり、日々の買い物や病院通いに車が手放せない高齢者が多いのが現実です。
なので、「高齢者=免許返納」ではなく、衝突被害軽減ブレーキなどを備えた車に限り運転可能というような「高齢者用の限定免許」があればいいのに!と何度か記事にしておりました。
でっ!いよいよ、その動きが見えてきましたねぇ!
良いことですねぇ♪
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警察庁は、一定の違反歴がある高齢者に対する「運転技能検査」を創設し、免許更新時に試験を義務付ける方針を固めたそうです。
下図は、高齢運転者に関する免許制度案のイメージです。
あくまでもまだ案なので、2020年の通常国会に道交法改正案を提出し、2022年度をめどに運用開始を目指すそうで、その内容は大きく分けて2点です。
【1】運転技能検査
75歳以上の運転者のうち過去3年で約2割の人が何らかの違反をしていることから、75歳以上か80歳以上(まだ案の段階)で、一定の違反歴がある人は「運転技能検査」を受け、コース上で実際に運転する状況を判定し、合格しなければ免許更新ができないようになります。
<詳細>
運転技能検査は教習所などで行い、右左折や一時停止などがスムーズにできるかどうかを採点評価し、合格者は、さらに現行の認知機能検査を受けるという流れになります。
運転技能検査対象とする違反については検討中で、信号無視や大幅なスピード違反などを想定しているそうです。
75歳以上の年齢で、実技で合格ラインに達しないドライバーは明らかに危ないので免許証の更新不可は仕方なしかもしれませんが、検査不合格でも繰り返し受検が可能です。
私の知人のお年寄の場合を例にとると、現行の70歳以上が免許更新時に必要な高齢者講習の「実車指導」で「見られていると思うと緊張してしまって車庫入れでポールに当ててしまった!」と仰ってましたが、普段の運転は危なげなくされているので、不合格即免許取り上げとならないところに高齢者への配慮を感じます。
警察庁も「落とすことが目的ではない」と強調しているそうです。
見られていて緊張して当ててしまうような人に公道での運転はさせられないという見方もあるので、どの程度が合格ラインになるのかはこれから煮詰められることになります。
【2】限定免許の新設
衝突被害軽減ブレーキなどを備える安全運転サポート車(サポカー)が条件の「サポカー限定免許」を新設するそうで、これが私が求めていた制度なんですよねぇ!
興味があれば、下の記事をみてくださいね。
<詳細>
サポカー限定免許は本人の申請で取得できる制度が想定されていて、免許の自主返納を悩んでおられる高齢者には選択肢が増えることになりそうです。
サポカー限定免許を取得した場合、対象車種に限り運転可能となりますが、現在はメーカーや車種により、自動ブレーキは装備されているけれど、ペダル踏み間違え時の急加速防止機能は装備されていないなどの性能格差があるため、技術実用化の動向を見極めてからの決定になりそうです。
【3】その他
70歳以上が免許更新時に必要な高齢者講習の「実車指導」で受講者全員の運転技能レベルを判定し通知する制度も導入される方針で、違反歴がない人も対象となります。
75歳以上の「技能検査」と同等の内容で10段階評価を軸に調整中とのこと。
これは結果にかかわらず免許更新できますが、本人の安全運転を促す狙いや、家族にとっても免許返納に向けての判断基準になるのでいいですね。
【4】まとめ
運転技能検査の対象となる違反項目や、検査の合否基準の設定次第で影響の大きさが変わるので、しっかりと丁寧に検討して頂ければと思います。
私の個人的な意見は「サポカー免許制度」は可能な限り早い方がいいと思うんですけどね!
事故を起こしてからでは遅いですからね!
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