クルマやバイクのヘッドライトは近年目ざましい進化をしておりますが、私の視力の衰えと共に進化してくれるので、ずっと視界良好の アーチビブログ あーさん です。(笑)
1.シールドビーム式の時代
とは言え、私がバイクやクルマに乗り始めた頃のヘッドライトは、白熱電球タイプのシールドビーム式で、そりゃあもうメチャメチャ暗かったんですよ。
なので、雨天の夜間なんて勘で走ってる場合も多々ありました。
恐ろしい時代ですよねぇ~!
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2.ハロゲンバルブの時代
1980年代から長らくヘッドライトの主流であったハロゲンバルブは、シールドビーム式と原理は同じですが、電球内に封入するガスをハロゲンガスにしたことでフィラメント温度を高く設定でき、その分は明るくはなりました。
でも進化と呼ぶには少々物足りなくて、一時期流行ったプロジェクタータイプのハロゲンは逆に暗くなったと感じたほどでした。
3.HIDバルブの登場
やはり劇的な進化を感じたのはディスチャージ(HIDバルブ)が採用された時ですね。
フィラメントの熱で点灯の電球式と違い、電極間の放電点灯だから、小さな雷のような発光なのでそりゃあ明るいですよね。
HIDは、明るさだけではなく、白色の光は見栄えも良いので、その頃の我が家の愛車達は、全てのバルブ(ヘッドライト HIGH&LOW & フォグランプ)をオール6000ケルビンのHIDホワイト光に変更したほどです。
(⇧レガシィB4)
(⇧ミラジーノ)
ケルビン(K)とは色温度のことで、例えば、ロウソクのような赤みがかかった光は2000K、白熱電球の光は3000K、白色蛍光灯は4000K、昼の太陽光は5500~7500K(くもりから晴れ間にかけて)、晴天の青空はそれ以上~10000Kという感じです。
販売されているバルブには12000Kの商品もありますが、6000Kを超えると、発光色はどんどん青くなり、青くなり過ぎる発光色は人の視力の波長範囲を超えていて雨天の夜間などでは全く見えないと言っていいほどで、車検に通る数値は6000K辺りが最高値となります。
4.LEDバルブの登場
LEDは、電気を流すと光る性質を持つ発光ダイオードと呼ばれる半導体です。
そのものが光るので、電気を熱に変えて光を発生させる電球などと比べて電力消費が少ないのが特徴です。
近年はLEDバルブ搭載車輛が増えていて、バイクのヘッドライトはLEDが主流になりつつあり、クルマは、今のところ、車種やグレードによりハロゲン、HID、LEDの3種類のランプが併用されています。
また、LEDは、HIDと比べてバラスト(電流変換器)設置の必要がないのでハロゲンバルブからの変更が簡単なのも良いところですね。
5.使ってみてどうなの?
わが家所有のクルマですが、BMWは、ヘッドライトがHID、フォグランプは純正ハロゲンから社外品のLEDに変更しており気に入っております。
N-BOXは、ヘッドライトロービームがHID、ハイビームがハロゲン、フォグランプがLEDと、純正なのに種類的にはアンバランスですが、使い勝手は申し分ないです。
(1)条件によっては優れているハロゲンバルブ
数年前まではLEDよりもHIDの方が確実に明るかったのですが、近年はLEDの進化で明るさに違いは感じないほどになりました。
ただ、白い光って、霧や雨、特に雪に当たると乱反射して見えづらくなるんですよね。
近年、トンネル内の照明も白色灯が増えていますが、昔は黄色灯がほとんどでした。その理由は、排気ガスやスパイクタイヤなどで生じる粉塵でホコリが舞うトンネル内は黄色灯の方が視認性に優れていたからです。
だから、フォグランプの「悪天候時に点灯する補助灯」という本当の意味合いで言えば、黄色がベストなので、それならばハロゲンバルブで十分となります。
ただ、ホワイトで統一するとカッコいいからホワイトにしちゃうんですよね!(笑)
あと、降雪時に走行するとよく分かるのですが、車両前面に付着する雪が、ハロゲンライトの周辺は熱で融けて落ちて行きますがLEDライト周辺は全く融けません。
HIDライト周辺はほんの少し融けますがLEDに近い感じですね。
なので、霧が多い地域や降雪が多い地域の場合は、ハロゲンランプを主体にした方が生活しやすいのではないでしょうか。
(2)ハイビームの使い方
ところで、夜間の通常走行時のヘッドライト、あなたはハイビームで走っていますか?
道交法的には、原則ハイビームを使用し、対向車や前を走る車がいる場合には運転の妨げにならないように減光(ロービームに)するように定めらています。
でも、街灯が多い街中などでは視界も悪くないし、歩行者への迷惑も考えてロービームを基本に走行しますよね。
私の場合、昔は街灯が少ない田舎道でも、余程視界が悪くない限りはロービーム走行が普通だったんですよ。
と言うのは、ハロゲンバルブって、ロービームでもボンヤリと遠方を照らすので、例えば、遠くに人や動物がいる気配が分かるから、確認のためにハイビームに切り替えても遅くなかったんです。
ところが、LEDランプの配光は、照射範囲ラインを境に、0%と100%ほどの違いで遠方が見えません。
照射範囲内は非常に明るく、照射範囲外は真っ暗という感じで、HIDランプの配光もLEDに似ております。
「走行時はハイビームを基本に」と安全運転事故防止対策が叫ばれ出したのは最近だと思うのですが、これは、HIDやLEDの普及があったからなのかもしれませんね。
HIGH&LOWの切り替えをオートにしたクルマも増えているので、ヘッドライトの進化はまだまだ続きそうですね。
それではまたっ♪
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