2020年の交通死亡事故統計 事故件数が減少した理由

こんにちは、アーチビブログです。

2020年の交通死亡事故統計が警察庁から発表されました。

Sponsored Link

1、全体の発生件数

交通事故全体の発生件数は、30万9178件(7万2059件減)、死者は2839人(376人減)で過去最少でした。
負傷者は、36万9476人(9万2299人減)で、うち30日以上の治療が必要な重傷は2万7774人(4251人減)でした。
小学生の死者は15人で、重傷も合わせた計637人(184人減)のうち57.5%の366人が歩行中の事故でした。
幼児は死者17人で、重傷も合わせた計224人(14人減)のうち66.1%の148人が歩行中の事故でした。

高速道と一般道の月別交通量は、前年と比べ、4月以降ほぼ毎月13割近く減少し、高速道の事故死者は114人(49人減)で、5月は全国で1人だけだったのは、新型コロナウィルス感染拡大による外出自粛の影響が大きいとのこと。

PVアクセスランキング にほんブログ村

2、高齢者の事故について

75歳以上のドライバーが、最も過失の重い「第一当事者」となった交通死亡事故は333件(前年比68件減)だったそうです。

333件の事故種類別は、電柱や標識など「工作物との衝突」が91件、転落など「路外逸脱」が54件、「出会い頭」が47件、「正面衝突」が40件、道路を渡る人が事故に遭った「横断中」が29件などです。

原因は、アクセルやブレーキ、ハンドルなどの「操作不適(操作ミス)」が最多の96件で、全体の28.8%を占めております。

3、事故件数が減った理由

2019年に東京・池袋で起きた高齢運転者の暴走事故を切っ掛けに免許証の自主返納者が増えたこと、また、コロナ禍の外出自粛の影響もあっての前年比大幅減だと思いますが、運転免許証保有者10万人当たりの交通死亡事故件数を割り出すと、75歳以上は「5.6件」で、75歳未満は「2.7件」となり、75歳以上の事故率は相変わらず高い事が分かります。

これは、車やバイクによる交通死亡事故2408件のうち13.8%を占めているのだそうです。

4、高齢ドライバーへの取り組み

警察庁は、2020年6月成立の改正道交法で75歳以上の運転技能検査(実車試験)や、サポカー限定免許導入を盛り込み、2022年度施行の見通しです。

自動運転の高性能化も加速していて、高速道路などでシステムが運転を担い、必要時にドライバーが操作する「レベル3」導入を目指す動きが広がっているそうです。

にほんブログ村 バイクブログ リターンライダーへ
にほんブログ村

5、悪質な違反

交通事故関連ニュースで取り上げられる事が多い「ひき逃げ」ですが、逃げた理由が「人とは思わなかった」「怖くなった」「気が動転した」など、自分の保身しか考えていない言い訳が多いです。

「人とは思わなかった」という言い訳は、何かに当たった自覚があるということです。
その場合、「何に当たったのか自分の車にダメージは無いのか」を確認したいのがドライバー心理だと思うのですが、そのまま走り去る理由はなんなのでしょう

逃げるのには理由があるわけで、逃げる人の多くは飲酒運転や無免許運転などを自覚しているケースが多いのではないでしょうか

怖くなって逃げたケースは、免許失効で仕事を失う怖さや社会的地位を失う怖さ、重い罪を償う怖さもありますが、逃げてもほぼ100%の確率で捕まります。

交通事故当該車両の運転手にとって、「救護義務(負傷者の救護)」と「報告義務(警察への報告)」は当然の責任であり、それを怠ると、行政処分(救護義務違反の点数は35点)と刑事責任(懲役か罰金)が科せられます。

被害者の救護に最大限の努力を払えない人に運転免許証を保有する資格はありませんからね

<広告>

6、まとめ

外出自粛で車に乗る人や出歩く人が減れば、交通事故件数が減るのは当然の結果であり、2020年はそれが顕著に表れた年であったということですよね。

交通事故を防ぐことが一番ではあるのですが、誰もが絶対に起こさないとは言い切れないわけで、運転者だけでなく、歩行者も、それぞれの立場のルールを守り、思いやりの気持ちをもって行動することが大事なのだと思った次第です。

「完全無欠の安全運転をしているのか?」と問われれば、私も全く自信がないのですが、家族を悲しませない様に目配り気配りの運転を心がけていれば、結果として他人様の家族も守れるわけで、ドライバーの皆様、ライダーの皆様、「お土産は無事故でいいのよお父さん」でございます。

う~ん!まとめ下手っ!

Sponsored Link