こんにちは、アーチビブログです。
「HONDA N-BOX 」の新旧ターボモデルを所有し、代車等でNAモデルにもよく乗るので、車両重量が重い軽自動車スーパーハイトワゴンを選ぶ際、ターボパワーの要不要について、色々と感じたことを記述させて頂きたいと思います。
N-BOXは、大変よくできた車です♪
ノーマル・アスピレーション・モデルの略で、自然吸気エンジンの総称です。
要は、ターボではないモデルということですね。
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1、N-BOX NAモデルの走行インプレ
一般的に買い物等に使用する奥様目線と、クルマ好きの旦那目線で考えてみました。
(1)奥様目線
① エンジン
市街地の平坦な道路で、尚且つ、ゆっくりと発進する場合、エンジン回転数は3,500回転辺りまでで十分であり、その回転域でのスムーズなエンジンと静寂な車内は高級車の様な感覚を覚えます。
② サスペンション
ダンピングが効きつつ、しなやかなサスペンション(ダンパーの伸び側の抵抗はシッカリしているけれどゴツゴツ感が少ない)は、ヨーロッパ車のような乗り心地で、個人的にはかなり感動しました。
市街地での日常使用で高速道路などはほとんど走らないという場合は、NA車で十分事足りると感じました。
でも、これはあくまでもエンジン回転数が4,000回転近くまでのお話しですので、走り屋系ではない奥様やお嬢様の日常使用と想定して「奥様目線」とさせていただきます。
(2)旦那目線
① エンジン
信号待ちの先頭になったので、「後続車を引き離してみるかな?」と、アクセルを踏み込んでみる(ベタ踏み)と、加速感は鈍く、唸りをあげたエンジン音だけが容赦なく室内に侵入してきました!
4,500回転付近からエンジン音が明らかに変わり、他社の軽自動車NA車よりも高回転型のエンジンは一気に7,000回転強まで上昇します。
N-BOXのモデルチェンジを機にNAエンジンにはホンダの伝家の宝刀「VTEC(可変バルブタイミング&リフト機構)エンジン」(吸気側のみのリフト機構)が搭載されています。
軽自動車用で初の VTECエンジン です。
メカ好き・NA好きにとってはそれだけで購入価値があるかもしれませんね。
(十分なパワーがあるターボエンジンには可変バルブタイミング機構のみでリフト機構は装備されていません。)
VTECについての詳しい解説は下の画像をクリックしたページで紹介しております。
N-BOXのVTECは、4,500回転付近でバルブのリフト量を替えることで、低回転域のトルクと高回転域のパワーを両立させる素晴らしいハイメカニズムですが、やはり660㏄の排気量では1トンの車両重量は荷が重いのだと思います。
パワーは稼げてもトルクが足らないんですね。
また、CVTの特徴ですが、まずエンジン回転が上がり、プーリー径が可変しつつ車速が追いついてくるので、車速が安定してエンジン回転が下がるまでノイズの侵入が続きます。
これ、バイクの様に調律された心地良い吸排気音とか、メカの波長が整ったクォーンという良質な音ではなく、3気筒特有のアンバランスな音ということもあると思いますが、結構耳障りなメカノイズを伴う音なんです。
(音については好みの問題があると思います。)
ちなみにターボエンジンは、回転が上昇しても耳障りなエンジンノイズはなく、むしろ心地良い排気音なので、高回転でパワーを稼ぐ必要がない過給トルクが良い方向に作用しているのかもしれませんね。
② サスペンション
NAエンジンでも、平坦路であれば他車を引き離すくらいの加速は可能ですが、速度が増した状態でのコーナーでは、サスペンションが腰砕けになります。
ダンパー伸び側の反力が、車重と遠心力に負けて「カクンッ!」っとなっちゃうんですね。
わが家の旧型ターボモデルは高速コーナーでも結構踏ん張る硬めのサスセッティングですが、新型はNAモデルもターボモデルも少し柔らかめのサスセッティングになっているようです。
旦那さん的には、適度に引き締まった足回りの方が好みになるかもしれないので、「旦那目線」とさせていただきました。
(3)トータル目線
ホンダの軽自動車用NAエンジンは、他社のNAエンジンに比べて確実にパワフルです。
なので、わが家に当てはめて奥様専用車だと考えると、NAモデルでも十分なパワーであり、サスペンションの具合も、高速での腰砕けというような運転はしないと思うので、通常の使用域で一番良い動きをする絶妙なセッティングの足回りと乗り心地の良さだと思います。
グッド♪
但し、軽自動車とはいえ車両重量が1トン前後のスーパーハイトワゴンですので、ここ一番の加速とモアパワーは望めません。
モアパワーを欲する場面を想定すると、例えば、高速道路の合流車線でスムーズに合流するには、本線を流れるスピードと同等かそれ以上のスピードが理想ですが、合流車線が上り坂の場合は本線スピードに達しない状態での合流が予想できます。
また、勾配きつめの峠道などで、大型車や遅い車が登坂車線に進路変更しても一気に抜き去ることができません。
これは、後続車にも迷惑を掛けることになり、あおり運転を受けるケースもあるので、一気に抜けないのであれば遅い車に追従して登坂車線に車線変更すべきだと思いますが、せっかち系の方ならば苛立ちは拭えませんよね。
こういうシチュエーションに苛立つ場合は間違いなくターボモデルを選ぶべきであり、全く問題なく譲り車線へ移動できるという性格の場合はNAモデルが適しているという結論になるのではないでしょうか?
また、4WD車の場合は車両重量が約50kg増量するので、NA車を選ぶと「遅いっ!」と感じるシチュエーションが確実に増えます。
ターボか? NAか? で悩んでおられる方は、「遅いのを気にするか?気にしないか?」が決め手になると思います。
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2、まとめ
今回の標題である「N-BOXのターボとNAは、どちらがおすすめか?」に対する答えは。
絶対!ターボモデルがおすすめ!
というのが私の結論でございます。
また、ホンダ N系のターボモデルには「パドルシフト」が装備されているのは見逃せません。
ダイハツによると、ユーザーアンケートで「使わない装備」という答えが多かったからタントには装備されていないパドルシフトですが、私は頻繁に使います。
というのは、田舎暮らしで峠道をよく走行するので、特に下り坂でのシフトダウン操作が非常に役に立つんです。
AT車全盛の昨今、クネクネ道が延々と続く急勾配の下り坂では頻繁にブレーキを掛ける車が多いですが、パドルシフトを利用するとブレーキを踏む回数は激減します。
私の場合は楽しんで使っている面もあるので、平坦路でも先の信号が赤ならば、シフトダウンで減速することも多いです。
これってね、数万キロ走行後に分かりますが、頻繁にブレーキを踏むタイプの人の車両と比較して、ブレーキパットの減りが全く違うんです。
最近は普通車から軽自動車へ買い替えをされるユーザーが増えたと聞きますが、その場合、軽自動車スーパーハイトワゴンのNA車では、確実に「遅い!」と感じると思います。
というわけで、NA車も素晴らしい出来ですが、ターボモデルには敵いません。
まぁ、私の場合は、過去に4WDのNA車で失敗しているから、ターボは必須なんですよね。
ただ、もしかしたら、下の画像をクリックしたページの事情で、妻専用のNA車を購入するかもしれません。
その場合は、きっと「ターボにすれば良かったぁ~!」と叫ぶと思います!(爆)
そして、旧型乗りが新型についてどう思うか?というお話は、下の画像をクリックしたページで述べておりますので、よろしければ覗いてみてくださいね。
新型は凄く良い車ですが、旧型も悪くないというお話です。
3、実はNAも悪くないんです
この記事を書いた6ヵ月後の点検の代車がJF3型の後期モデルでした。
でね、改めて乗ってみるとね、確かに私はターボモデルの方が好きですが、NAモデルも非常に出来が良い車だと気づかされたんですよね。
金額差が20万円程あるので購入を考えると悩めるところだと思いますが、普通に使用する分ではNAでも十分以上に快適でございます☆
別の機会に、NAモデルで急な上り坂を走ってみたところ、「i-VTEC」の高回転パワー感が素晴らしかったので、普通に使用どころか楽しめるエンジンということも分かりました。
詳しくは、下の画像をクリックした記事で紹介しております。
NAも悪くない!
と言うよりも、NAも素晴らしいクルマでした。
それではまたっ♪
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コメント
N-BOKカスタム(NA)を購入しました。
今まで軽自動車は「遅い、うるさい、パワーが無い、乗り心地が」の先入観がありましたが良い意味で期待を裏切ってくれました
ただ気になる事が少し
●コーナリング中に頭が振られる事
●停止寸前のブレーキングではアイドリングストップ機構との兼ね合いで
ギクシャクする事(エンジンストップしたり再始動したり)
●リアドアスウィッチがひざに当たってしまい勝手に開いてしまう事
●リアシート座面長さが足りず長距離では疲れる
●フロントワイパーブレードの構造が独特でゴム部分だけの交換がやっかい
汎用品が使用不可
(ワイパーブレードごとそっくりアッセンブリー交換してしまえば汎用品の使用可能ですが)
●リアサイドガラスが半分しか下りない
(普通のセダンから乗り換えるとかなりのストレス)
●左サイドにあるピタ駐ミラーは全く役に立たない
普段はアクア、ロードスターに乗っていますがフロントウィンドーからの位置、ドライバーズ目線がまったく違うので面白いですね
NR-limited 様
コメントをありがとうございます。
●新型は乗り心地優先になったのでコーナーの走りやすさは旧型の方が上ではないでしょうか?
そう思うオーナーが多いのか「タナベ」の「アンダーブレース」というフロア下部剛性アップパーツが売れているようですね。
●停止寸前のギクシャク感は新型でかなり改善されたので私的には気にならないレベルですが、気にしないようにしているだけかも?(苦笑)
●右膝の前にあるリアドアスウィッチを膝で押してみようと試みた結果、NR-limitedさんは長足で、私は短足ということに気づきました!(笑)
●リアシートに座ることは滅多にないので長距離の疲れは分からないのですが、確かにリアガラスの開き具合はダメですよね。
●私もピタ駐ミラーの恩恵を感じたことはありませんが、旧型N-BOX所有の義弟は「すごく便利」と言っていたので、彼の生活圏内であれを活用できる何かがあるのかも?
少し前にロードスターについての記事を書いたので、ロードスター所有の方からコメントが届いただけでドキドキしてしまいました。
私の場合はセダンとの併用ですが、NR-limitedさんが仰るドライバーズ目線が違う面白さには非常に共感します。
所有者の貴重なご意見をありがとうございました。