軽自動車スーパーハイトワゴンターボを乗り比べ!SUZUKI・DAIHATSU・HONDA 

こんにちは、アーチビブログの あーさん です。

大手術を終えて療養中である妻の父親の元へ妻が頻繁に会いに行けるように、軽自動車を1台増車するかなと思っていた矢先、息子に使わせていた車(ダイハツ タント)が手元へ戻り、難なく増車完了となりましたが、そのタント、タイヤの山は無いわ、走行距離は140,000kmを超えているわ、ショックがヘタっているわ、車検間近だわで、代替えを決意しました。

で、高年式で走行距離が少ないスーパーハイトワゴン系(ターボ車)の中古車を探してみると、新古車を含めてですが190万円くらいするんですよね。

 近年の軽自動車は本当に高額になりました!

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ならば、「付けたいオプションを選べない中古車よりも、新車を考えるかぁ~!」という事になり、候補をホンダ、ダイハツ、スズキの、スーパーハイトワゴンのカスタム系ターボモデルの3台に絞りました。

 ターボは外せないあーさんでございます。

1.三台に絞った理由

日産車は、前にデイズ(ルークスではない方)に数日乗る機会があり、アラウンドビューモニターなどの充実した装備は素晴らしいですが、「欲しいと思うか」と自問自答すると「普通過ぎて何も感じない」と思って外しました。

 日産の値引きは凄いんですけどね

ステアリングを通して見るメーターはセダンやスポーツカーでは当たり前ですし私的には好きな配置ですが、座面が高いスーパーハイトワゴンでは、メーターを見る時に目線を大きく下げなければならず、ダイハツやホンダのスーパーハイトワゴンは目線移動が少ない位置にメータを配置しています。

なので、わが家の旧型N-BOXと同じメーター配置では古さを感じてしまうんですよね。

同じ理由で兄弟車の三菱EKスペースも外しました。

候補の3台について、スペーシアは「マイルドハイブリッド」を体感してみたくて、タントは妻が気になっている車だから、N-BOXは間違いなく良い車だからという理由で候補に入っております。

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2.ターボか? ノンターボか?

大きくて重いスーパーハイトワゴンに660ccのノンターボエンジンでは、明らかにトルク不足を感じます。

特に、乗用車からの乗り換えや、ターボモデルから乗り換えの場合、あまりにも走らなくてイライラすることがあると思います。

しかし、豪華装備なのでノンターボでも高額です。

同じ高額出費ならばターボを選ぶべし!というアーチビ理論です。(苦笑)

3.スズキ・ダイハツ・ホンダを乗り比べ

購入意欲満々という顔を前面に押し出して、各社ディーラーへ試乗へ出掛けました。

(1)SUZUKI スペーシア カスタム HYBRID XS ターボ

スペーシアのカスタムは、旧型N-BOXカスタムを強く意識したデザインと申しましょうか、派手なグリル周りですよね。

① スペーシアの魅力

 ナイス装備♪
と思ったのは、天井中央のサーキュレーターですね

初見時は「後席用エアコン付きなの」と思って感動しましたが、風を送るだけのサーキュレーターでした。

でも、室内の空気を循環させることで、夏場の後席が素早く冷えること間違いなしなわけで、広い車内のスーパーハイトワゴンにサーキュレーター導入はナイスアイデアだと思います。

試乗したかった一番の理由は「マイルドハイブリッド」を体感したかったからですが、モーターアシストを体感できるほどの機構ではありませんでした。

 だからマイルドなんですね!

本格的なハイブリッドと違いモーター単体での駆動はなく、モーターはエンジンのアシストに徹する仕組みです。


SUZUKI HP より)

燃料消費率が大きいのは停止状態から発進する時なので、そこをモーターの強いトルクでアシストするわけだから、確実に燃費向上につながると思います。

低コストでの燃費向上を狙った素晴らしい機構ですが、例えば、急な上り坂でトルク(パワー)が足りない時も補ってくれるかと言えば、そこまでのアシストは出来ないようですね。

② スペーシアのダメな点

あくまでも主観ですが、乗り込んだ瞬間にダッシュボード周辺の安っぽさに驚き「この車は要らない」という結論に至りました。
スズキさん、ごめんなさい

例えば、N-BOXのダッシュボード周辺は乗用車と同じクオリティで仕上げてあるのに対し、スペーシアのそれは軽トラのダッシュボードにプラスチック装飾を施してカーナビをポン付けして少し見栄えを良くしただけに感じました。

私、スズキの軽トラックを数十年乗り継いできたから、小ぶりなメーターナセルや、エアコンパネルの安そうな液晶などは、軽トラと同じに感じてしまうんですよね。

他車には無いマイルドハイブリッド機構を装備し、他車と同じ程度の価格設定をすれば、どこかでコストダウンをせねばならず、それが如実に感じられる室内であり、これに200万円以上の金額は出せないと思った次第であります。

 あくまでも個人的意見でございます。

シートの仕上げなどは非常に良いのに、ドライバーの視界に常に入る部分が軽トラチックなので、私の場合、仕事をやってる気分になって休日を楽しめないって感じです。

③ 奥様の意見

妻も、ダッシュボード周辺のチープ感を開口一番に挙げておりました。
あと、外装の角ばり過ぎたデザインと、派手なフロントグリルも好きではないとのことでした。

(2)DAIHATSU タント カスタム RS スタイルセレクション

名称に「ターボ」は付きませんが「RSターボ」というのが歴代タントの定番であります。
スタイルセレクションというのは、ボディサイドの黒い装飾モールなどが装備されたグレードになります。

全体的に少し丸みを与えられたフロントに対して、リアのデザインは角ばっています。
なんとなくアンバランス

マイナーチェンジでフロントを角ばったデザインに大幅に変えたことからも、アンバランスであったことが分かっちゃいます。

① タントの魅力

タントの一番の魅力は、やはり「ミラクルオープンドア」ですよね。
わが家のタントも左側はピラー無しのワイドオープンドアなので、確かに使い方によっては非常に便利だと実感しております。

でも、走行風の音とかタイヤノイズの侵入とか、室内の静寂性に関しては、若干ですが、ピラーがあるタイプの車より劣ると思いました。

タントの内装は、スペーシアと比べてグッ!と高級感がアップします。
カスタムのブラック内装は個人的に好みです。

軽自動車の室内に9インチサイズのナビが必要かと言えば、私は、ナビよりもメーターに目立って欲しい派なので必要ないかな

選べるサイズは9インチか7インチです。
8インチが選べないのは何故なのでしょう

純正ナビとのアップグレードパックで装着可能な「パノラマモニター」は日産系のアラウンドビューモニターと同じで、車両感覚に自信がない人には絶大な効力があると思います。

② タントの惜しい点

これは私の好みの問題ですが、センターメータ―は好きではないというのが前提です。

「ついにセンターメーターを諦めてくれたか」と思って試乗してみると、タコメーターとデジタルスピードメーターはセンター寄りで、ドライバーの正面は、車がレーン上を走行している一昔前のゲームセンターの様な画面なんですよね。

私が古い人間だからなのでしょうが、タコスピード計はドライバーの前方がカッコいいと思うわけで、配置的にセンターメータ―を捨てきれていないデザインだと感じました。

外観デザインやメーター配置、ターボモデルでも少し柔らかめのサスペンションなど、「タントという車は、女性(特に若いお母様かな)を強く意識した車なんだろうなぁ~!」と思いました。

③ 奥様の意見

「外観は一番好きだけど、デジタルメーターって数字が気になって何か嫌ぁ」と言っておりますが、そこは人それぞれの好みですね。(笑)

純正9インチナビは「文字が見やすくていいね」ということで、妻にとってタントは「これイイねっ」という車でした。

(3)HONDA N-BOX カスタム Lターボ

軽自動車では6年連続販売台数ナンバー1のN-BOXです。
2020年12月にマイナーチェンジを受け、フロントナンバーの位置がセンターになりました。

私はオフセットナンバーの方が好きかも!?

N-BOXについては、過去に何度か新旧の比較をしておりまして、今回は、マイナーチェンジ後のターボモデルを試乗したのですが、なんと申しましょうか、販売台数ナンバー1の理由が非常に理解できる結果となりました。

① N-BOXの魅力

先行車に合わせてスピードを調整するアダプティブクルーズコントールなんて、一昔前ならば最上級車用の装備だったのに、今や軽自動車に搭載されているんですね。

そういうホンダセンシングなどの安全装備や、最新のオートハイビームなどの装備は万全ですし、高級感溢れる内装などについては他のページで述べているので、今回は、足回りの出来の良さを語ります。

軽自動車枠の制約で車体幅が狭く全高は180cmクラスなので重心が高く、カーブでの踏ん張りが効きにくくなるのがスーパーハイトワゴンの欠点なのですが、余程飛ばさない限りN-BOXのサスペンションは素晴らしい仕事をするんですよ。

特に低速域の穏やかなロールとしなやかな踏ん張りは、私が所有しているBMWと同じ感覚を味わえるんです。
 褒めすぎかな!?

話は少し逸れますが、サスペンションの有名ブランドって、例えば四輪だと「ビルシュタイン」とか、二輪だと「オーリンズ」なんて名前が浮かびますが、ホンダのバイクに多く採用されている「ショーワ(SHOWA)」も、どんな入力や荷重状態でも精密に作動する、有名ブランドに負けない素晴らしいサスペンションなんですよね。

で、話は戻りますが、N-BOXのサスペンションもショーワ製で、更に、スタビライザーによるロール制御が絶妙なのだと思います。

例えば、コーナリング中に車体が踏ん張っている時、路面にウネリやみがあったとしても、四隅のサスペンション一つ一つがそれをいなして腰砕けしないんです。

「おっ!サスが仕事してるねぇ~!」って何となく感じられるんです。

高速コーナーや急コーナーではどうしても重心の高さ故の欠点が出ますが、日常使用域でこの感覚が味わえるだけでN-BOXを購入する価値を感じるあーさんでございます。

② N-BOXの惜しい点

ターボモデルに限れば、他車より高額だと思います。

独自の純正ナビゲーションシステム(internavi)は悪くはないですが、社外品ナビに比べて確実に高額です。

しかも、社外品ナビを装着すると車両と連携できない機能もあります。

メーターサイドの4.2インチディスプレーに表示されるナビゲーション連動表示や、エンジンON時に天気予報を教えてくれる機能などです。

あれば便利ですが、別に要らないかな

わが家の旧型N-BOXの不満点は「トリップメーターが1つだけ」と「小物入れが少ない」の2点だけだったので、改善された新型で不満点を探すのは困難でございます(苦笑)

③ 奥様の意見

「試乗した3台の中で一番高級感があって素敵だけど、メーター位置が高いから私の身長(座高)だと、タントの方が視界良好って感じ。でも、慣れれば大丈夫そう」とのことでした。

4.3車の簡単見積

3車同じ程度の装備を付けたとしての簡単な見積表を作成してみました。
各車ホワイトパール系のオプションカラーでの計算です。

全車、ナビ、ドラレコ(前後録画)、ETC2.0(タントは標準装備) を装着した設定ですが、取り付け部品等の名称や価格が各車違うのでアバウトに計算しております。

  スペーシア カスタム  タント カスタム N-BOX カスタム
HYBRID XS ターボ RS スタイルセレクション L ターボ
車両本体価格 1,943,700 1,853,500 2,002,000
 
付属品
ワイドバイザー 19,745 65,208 20,240
ナンバー枠 3,740 9,570
フロアマット 14,465 19,470
ETC車載器 21,120   19,800
防錆コート 30,000    
ETC/ナビ接続ケーブル 4,950 27,500 7,700
オーディオ交換ガーニッシュ 4,400 17,985
スタンダードナビ 145,805 215,886 178,543
ドラレコ(前後) 71,720 69,000
シャイニングホワイトパール   27,500  
ETCセットアップ   3,300  
マッドガード     22,110
 
諸費用等
自動車税 0 0 0
自動車税(環境性能割) 15,900   16,300
重量税 9,900 5,600 5,600
印紙税 200 200  
自賠責保険料 27,330 27,330 27,330
       
検査登録手続代行 25,300 24,519 24,200
車庫証明費用 0 0 0
希望ナンバー申請代行費用 3,300 3,300 5,500
下取り車手続き代行費用 15,000 14,575 13,000
納車費用 0 0 0
下取り車査定量 4,000 4,400 3,300
リサイクル資金管理料金 290 290 290
新車延長保証料 10,500 7,920 9,350
 
預かり法定費用等
希望ナンバー登録 10,720 10,720 9,620
下取車 350 350 1,100
リサイクル預託金 8,740 7,150 8,550
道路サービス関連費用 6,000 5,500  
 
値引き等
下取車価格 ー30,000 ー30,000 ー60,000
車両本体値引 ー37,175 ー38,720 ー56,558
付属品値引き ー55,000 ー56,028 ー54,000
 
合計
支払い合計 2,275,000 2,180,000 2,320,000

値引きにはまだ余地があると思いますが、それにしても、スーパーハイトワゴンの上位グレードの価格は半端ないですね(汗)

5.まとめ

軽自動車の増車を考えても欲しい車が無くて、唯一気になっているのが「N-BOX スラッシュ」という記事を過去に書きましたが、スラッシュの何が気に入っていたかと言いますと、偶然試乗したのがデッドニング(制振材や防音材を入れて音の環境を良くすること)が施された車両で、私の場合、オーディオの音の良さよりも、遮音された室内空間の静けさに軽自動車とは思えない高級感を感じたのが理由であります。

軽自動車に静寂性を求めるのはナンセンスと言えますが、良質なデッドニングを施すことで、タイヤノイズや風切り音の侵入が減少するわけで、そういう環境のクルマ選びをしようと思ったら、センターピラーを持たないタントが候補から外れ、メーカーが施すデッドニングがオプションで選べる N-BOX が残るんですね。

というわけで、目標を「N-BOX Custom L TURBO」に絞って本格的に考えたいと思います。

 がんばるぞぉ~!

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